共通テストのボーダーラインって何?合否判定もできるらしい|大学受験エリート

共通テストのボーダーラインって何?合否判定もできるらしい

 

受験生の皆さん、共通テストの成績データから志望校の合否判定や合格可能性を判断することができるシステムを知っていますか?

 

これは大手予備校が提供しているサービスで、河合塾の共通テストリサーチによる「バンザイシステム」、駿台・ベネッセの「自己採点集計データネット」、東進の「共通テスト合否判定システム」などが主なものになります。

サービスを提供している予備校に所属している・していないに関わらず利用することができます。

 

どんなサービスなの?

これらのシステムでは、予備校が集計した全国の受験生の共通テストの成績(自己採点)と志望大学のデータを基に計算される合否判定や合格可能性を知ることができます。

予備校への自己採点結果の提出は学校や塾単位でまとめて行われることが多く、ネットから成績を入力することもできます。

 

各予備校は例年、共通テスト受験者の約八割のデータを集計しているため、データの信頼性は比較的高く、多くの受験生はこれらのシステムを利用して共通テスト利用する大学の出願の変更や志望校の最終調整などを行い、共通テスト終了後の勉強の方針を決定します。

 

共通テストの自己採点結果を利用するため、共通テストの成績を利用する国公立大学・私立大学などを志望する受験生に参考になるでしょう。

 

得ることができる情報は?

これらのシステムからは集計された成績による各科目の全国平均値、自分の偏差値、志望校別のボーダーライン合格可能性判定などの情報を得ることができます。

さらには志望校別の得点分布や平均値を知ることもできます。

 

〇ボーダーラインとは・・・合否の可能性が50%{もしくは60%(予備校によって設定しているラインが異なる)}に分かれるラインのこと。

ex) 志望校のボーダーラインが70点の場合、70点をとっている人の合格可能性は50%(もしくは60%)であるということになる。

ボーダーラインは傾斜配点(大学独自の配点)でだされています。C判定の範囲の下限値と考えて良いでしょう。

 

〇合格可能性判定とは・・・A判定~E判定の五段階による判定。

A判定=合格可能性80%以上、B判定=60%以上、C判定=40%以上、D判定=20%以上、E判定=20%未満

 

情報の使い方

共通テストリサーチなどを利用して得たデータはどのように利用すればよいのでしょうか。

まずは志望校別のボーダーラインと自分の成績の得点の差をだしましょう。傾斜配点がある学校の場合は自分の得点を傾斜配点に換算するように注意してください。

 

このボーダーとの得点差は合格可能性判定よりも正確な情報を示してくれます。

合格可能性判定がBだとしても、ボーダーラインとの得点差が1点だとしたら、それはC判定に限りなく近いB判定であることになります。反対に、得点差が大きければA判定に近いB判定ということがわかります。

 

志望校の志望者の中での自分の順位も確認すると良いでしょう。特に国公立大学を志望する受験生の方は、足切りの目安をつけるのに必要です。

 

〇足切りとは・・・一部の大学では一次試験(共通テスト)の点数が一定の水準に達していない生徒に二次試験の受験資格を与えないことがあり、このことを足切りと呼ぶ。

 

国公立大学を受験する受験生の方はさらに、”二次配点率”と”二次偏差値”を確認すると参考になるでしょう。

二次試験の参考になります。

 

〇二次配点率とは・・・一次試験(共通テスト)と二次試験の合計に対する二次試験の配点の割合。

ex)一次試験(共通テスト)の配点500点満点/二次試験400点満点の場合の二次配点率=400÷900=44.44…=44%

二次配点率が大きければ大きいほど二次試験での逆転の可能性は高くなります。

 

〇二次偏差値とは・・・各予備校などが実施していた記述模試のデータを基に予想される合格率50%の偏差値です。

過去に受けた記述模試の自分の偏差値と志望先の二次偏差値を比べることで自分が有利な位置にあるのか不利な位置にあるのか判断することができます。

 

判定の鵜呑みは厳禁!

これらのデータは一般受験や二次試験直前の合格可能性を測るのに参考になるものです。

しかし、約八割といっても受験生のデータ100%を集計しているというわけではない上、データとして提出した志望校を実際に受験する人、しない人もいるため絶対的なデータではありません。

A判定をもらったとしても合格可能性は最低でも80%、つまりA判定をもらった人のうちでも不合格になる人が5人に1人の確率でいることになります。

つまり油断は厳禁ということです。これらのデータをどの程度参考にするかは実に人それぞれです。

 

また、C判定、D判定だったとしてもそこで諦めては小さな可能性をも捨ててしまうことになります。

ボーダーラインとの差はどれほどあるのか、二次配点率はいくつなのか、などのデータを冷静に分析し、共通テスト後の試験対策をどのように行うのべきなのか判断してみましょう。

 

あくまでも個別試験が受験の本番です。共通テストリサーチではA判定だったのに落ちた、D判定だったのに受かった、という話しを耳にすることはよくあります。ですので、これらリサーチの結果が受験の最終的な結果というわけではないということを心にとめておいてください。

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