登校前の朝の時間にも勉強をすると、集中しやすいということを聞いたことがあるかもしれません。
いわゆる朝活ですね。
ですが本当に朝のほうが集中しやすくて、勉強がはかどるのでしょうか?
この記事では朝のほうが勉強に集中しやすい理由や、朝におすすめの科目について紹介しているので、参考にしてみてください。
朝勉強が集中できる理由
受験生といえば夜遅くまで勉強をしているイメージがありませんか?
実際多くの勉強時間を確保するために、睡眠時間を削って夜遅くまで勉強していることもあるでしょう。
もちろん夜のほうがまとまった時間が取れるなどのメリットもありますが、朝には夜にないメリットもあります。
朝勉強が集中しやすい大きな理由は次の3つです。
・朝は脳が一番フレッシュな時間帯
・登校までの制限時間がある
・朝のほうが誘惑が少ない
それぞれ説明していきますね。
朝は脳が一番フレッシュな時間帯
人の記憶は、日中経験したり学んだりしたことは脳の海馬という場所に一時保存され、夜の睡眠中に海馬の記憶が整理されるという特徴があります。
そのため朝起きてすぐの脳は記憶が整理された状態で、例えるなら整理整頓された机のような状態です。
しかしいつまでもその状態ではなくて、日中に経験したことや学んだことが海馬に一時保存されていくので、整理整頓された机は次第に教科書やらノートやらが広げられた、乱雑な机になってしまいます。
このような記憶のサイクルを繰り返すため、机の上が乱雑になった後の夜よりも、脳がまだフレッシュな朝の時間帯のほうが勉強効果が高まるわけです。
登校までの制限時間がある
受験勉強期間でも、本番直前までは多くの受験生が学校に登校するかと思います。
そのため朝勉強に使える時間は限られていますよね。
このように制限時間のある環境が、短時間の勉強の集中力を上げることに役立つんです。
時間が差し迫っていない状況では、どうしても後回しにしてしまいたくなりますよね。
制限時間がないと、あとからでも大丈夫だと思って、結局ダラダラした勉強になる可能性があります。
朝勉強を取り入れることで、短時間でも集中して質の良い勉強をすることができるでしょう。
朝のほうが誘惑が少ない
集中しきれない原因として、勉強以外に意識が移ってしまっていることがありますよね。
例えば見たいテレビ番組であったり、友達からの連絡だったり気になってしまい、勉強に手がつかなくなったことがあると思います。
ですが朝であれば、テレビはニュース番組がほとんどだし、友達もまだ寝ていて静かな時間帯なので誘惑されることなく勉強に集中できます。
また夜は日中に体力を消耗してしまうため、集中力自体残っていないかもしれません。
ですが朝ならまだ脳がフレッシュな時間なので、もし誘惑があっても勉強に集中できるでしょう。
朝勉強の科目は?おすすめはこの3つ
勉強時間の長さが変わらないなら、朝や夜のどのタイミングでどの科目を勉強しても構わないと思うかもしれません。
ですが記憶のメカニズムなどから、朝に勉強をした方が効率的に身に付けられる科目もあるので紹介していきます。
朝勉強におすすめの科目は次の3つです。
・英語
・社会
・理系科目
それぞれ説明していきますね。
ただもちろんここで紹介する科目以外を朝勉強に取り入れても問題ありません。
得意科目を朝一番にやることで、勉強の意欲を上げたりリズムを作ったりすることもできますよね。
あくまで参考にしつつ、自分にとってとりくみやすい朝勉強のスタイルを作っていきましょう。
英語
朝に取りくむ英語は、長文読解や単語の暗記などがおすすめです。
というのも夜の疲れ切って集中力の落ちている状態では、難しい単語や文法がたくさんでてくる長文読解はなかなか集中しきれませんよね。
そのため朝一番のフレッシュな脳で長文読解に挑戦してみましょう。
また短期記憶から忘れにくい長期記憶にするためには、思い出す回数が重要です。
そのため前日に暗記していた英単語を、翌朝復習することで効率的に覚えることができるでしょう。
社会
基本的には社会などの暗記科目は夜のほうがおすすめです。
ですが英単語と同じ理由で、夜に暗記したところを翌朝復習することで、効率的に暗記することができますよ。
また日本史や地理などは、ただ覚えるだけではなく史実や地理的要因など、単体ではなく全体で理解する必要があります。
夜に勉強するだけではただ覚えることだけに集中してしまいますが、朝に勉強することで広い視野を持って理解できるようになるでしょう。
理系科目
理系科目の中でも特に物理や数学など、深い思考や計算が必要なものがおすすめです。
反対に同じ理系科目でも、化学や生物などは暗記の要素が大きくなるので、夜に勉強をした方がいいこともあるでしょう。
注意点としては、物理や数学などは1問を解くだけでも時間がかかるものがあるため、登校前の制限時間内で解き終わる量にしましょう。
登校時間になってしまい、後から解こうと思ってもどこまで考えたのか思い出す必要があり、その分タイムロスにつながります。
過去問や予想問題など時間がかかるものではなく、時間内に解ける問題に取りくむようにしましょう。
朝勉強の科目は暗記の復習や思考力が必要なものがおすすめ
朝は脳が一番フレッシュな時間帯です。
そのため昨夜取りくんだ暗記科目の復習や、理系科目などの思考力が必要な問題に挑戦するといいでしょう。
具体的に朝勉強におすすめの科目は次の3つです。
・英語
・社会
・理系科目
朝の時間に勉強をすることで学習効率を上げることはできますが、睡眠時間が削られないように注意してください。
受験勉強では、勉強時間と同様に勉強の質も重要なので、体調に気を配りつつ朝の時間も有効に活用していきましょう。