勉強の復習に最適なタイミングは?記憶定着のポイントも紹介|大学受験エリート

勉強の復習に最適なタイミングは?記憶定着のポイントも紹介

 

 

 

受験において、勉強時間と質はとても重要です。

しかも勉強の質は復習のやり方によって左右されるといっても、言い過ぎではありません。

では効率的に復習するための最適なタイミングはいつでしょうか?

この記事では復習のタイミングやポイントを解説していきます。

 

勉強に最適な復習のタイミングは?

勉強に最適なタイミングは複数回あります。

とくに有名なのが、エビングハウスの忘却曲線に沿ったタイミングですね。

またバラード=ウィリアムズ現象も復習の効果を上げるために重要なので、併せて紹介します。

 

エビングハウスの忘却曲線

エビングハウスの忘却曲線とは、意味を持たないアルファベットの羅列を大量に暗記した時、時間経過で忘却がどの程度変化するかまとめたものです。

エビングハウスの忘却曲線によれば、忘却は以下のように変化します。

 

・20分後→42%を忘却

・1時間後→56%を忘却

・1日後→74%を忘却

・1週間後→77%を忘却

・1か月後→79%を忘却

 

上記のように時間経過とともに忘却は進みます。

そのためエビングハウスの忘却曲線に沿えば、1時間後・1日後・1週間後とそれぞれのタイミングで復習するのがベストになります。

 

バラード=ウィリアムズ現象

バラード=ウィリアムズ現象というのは忘れかけているときに復習することで、より記憶が定着しやすくなる現象のことです。

これは勉強をしてから少し時間を空けることで、その時間に脳が情報を整理することができるかららしいです。

具体的な復習のタイミングは、1日後・7日後・16日後・35日後などを目安にしましょう。

 

復習のタイミングは少し時間をおいてから

エビングハウスの忘却曲線とバラード=ウィリアムズ現象の両方に言えることですが、復習は勉強をした直後より、少し時間を空けてから行うのがベストでしょう。

もちろんそれぞれに最適とされているタイミングはありますが、必ずその通りに復習する必要はありません。

というのも、重要なのは複数回時間を空けて復習をすることだからです。

復習は少し時間を空けてから行うという認識で構わないでしょう。

 

復習におすすめな3つのタイミング

 

 

それでは実際に受験勉強期間中は、どのタイミングで復習をすればいいでしょうか。

受験勉強に当てはめた場合の、復習におすすめなタイミングは次の3つです。

 

・授業を受けた日の夜

・寝る前とその翌朝

・模試や入試本番直前

 

それぞれ説明していきますね。

 

授業を受けた日の夜

まずは授業を受けた日の夜に復習を行いましょう。

授業を受けている間は理解できている、簡単だと思うかもしれません。

しかし実際に復習をしてみると、思ったよりも理解できていないことがあります。

というのも流暢性の幻想という心理効果が働いてしまうからです。

流暢性の幻想というのは、十分理解できていないのに分かったつもりになってしまう心理現象です。

理解が不十分なのに分かったつもりになってしまうのはよくないので、しっかりと復習しましょう。

 

寝る前とその翌朝

特に暗記科目におすすめなのは、寝る前とその翌朝に同じところを復習することです。

社会科目や英単語、数学の公式などはこのタイミングで復習すると覚えやすくなります。

寝る直前は記憶が定着しやすい時間帯であることに加え、脳が最もフレッシュな朝に同じところを復習することで、より深く記憶に定着できるでしょう。

 

模試や入試本番直前

模試や入試本番の直前は特に復習が大切なタイミングになります。

というのも直前であれば緊張感があり、普段の復習以上に記憶に定着しやすいからです。

ただし直前の復習は時間が限られるため、基礎知識を中心に復習するといいでしょう。

またこれまで解いてきた問題で、間違えやすいところをピックアップして復習するのもおすすめです。

直前まで見ていた内容が試験に出ることもあるので、最後まで気を抜かずに取りくみましょう。

模試や定期考査は、次につなげることが重要になります。

試験直後は解放感に包まれるかもしれませんが、自己採点をしてしっかり復習しましょう。

 

勉強内容を定着させる復習の2つポイント

勉強のタイミングは重要ですが、ただ何となく見返しているだけでは効果が薄くなってしまいます。

勉強の効率や質を上げるためにも、これから紹介する復習の2つのポイントは抑えておきましょう。

 

・思い出す回数を増やす

・丸暗記ではなく理解に努める

 

それぞれ説明していきますね。

 

思い出す回数を増やす

繰り返し復習をする理由は、思い出す回数を増やすためです。

記憶が定着するプロセスとして、思い出すという行為が重要になるからです。

復習の方法として、参考書を読み返したりノートを見返したりすることがあるでしょう。

もちろんそれらインプットのための勉強は重要ですが、記憶の定着に関してはアウトプットのほうが効果的です。

アウトプットの方法としては、参考書の内容を思い出してノートに書き出したり、覚えた公式を使って数学の問題を解いたりするといいでしょう。

ただ覚えるだけではなく、覚えた内容をアウトプットすることで、より効果的な復習ができるようになります。

とはいえインプットを全くしないのはダメなので、インプットとアウトプットの比率は3:7くらいを意識しましょう。

 

丸暗記ではなく理解に努める

数学の公式や英単語を覚えるときに、丸暗記をしていませんか?

受験勉強の範囲はかなり広いため、ただ丸暗記をするだけでは限界があります。

試験本番でのちょっとした記憶違いによるケアレスミスを防ぐためにも、丸暗記ではなく理解するようにしましょう。

例えば歴史の年号などは丸暗記をするのではなく、時代背景を調べて、時代の流れを理解したうえで年号を覚えましょう。

その時に理解することと併せて、語呂やストーリーとして覚えることで、より記憶に定着しやすく思い出しやすくなりますよ。

 

最適なタイミングで復習して記憶を定着させよう

勉強の効率や質を上げるためには、最適なタイミングで復習をすることが大切になります。

より効果的に復習を進めるために、短時間で構わないので複数回復習しましょう。

 

・授業を受けた日の夜

・寝る前とその翌朝

・模試や入試本番直前

 

上記の3つのタイミングは特に記憶が定着しやすいので、復習のタイミングとして習慣化していきましょう。

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