初めに
2020年にAO入試から名称が変更されてできた「総合型選抜」ですが何が変更されたのでしょうか?
どんな人が合格していくのでしょうか?
今回は総合型選抜(旧AO入試)とはなにかについて説明していきたいと思います!
総合型入試(旧AO入試)とは?
冒頭で、「総合型選抜」とは2020年に「AO入試」から改称されたものであると言いました。
AO入試から総合型選抜で大きな変更はありません。
AO入試同様、総合型選抜では各大学や学部が提示している「アドミッション・ポリシー」に従って選抜が行われます。
このアドミッション・ポリシーとは、大学側が必要としている人材がを示したものです。
こうしたシステムが理由で、しばしば総合型選抜は「マッチング入試」と呼ばれたりもします。
AO入試時代はアドミッション・ポリシーに具体性がないことが問題として上がったこともあり、名称変更に伴って、近年ではより具体的な人物像を示すようになってきています。
下記に具体的なアドミッション・ポリシーを抜粋しました。
①東京大学のアドミッション・ポリシー
東京大学が求めているのは、本学の教育研究環境を積極的に最大限活用して、自ら主体的に学び、各分野で創造的役割を果たす人間へと成長していこうとする意志を持った学生です。
自らの興味・関心を生かして幅広く学び、その過程で見出されるに違いない諸問題を関連づける広い視野、あるいは自らの問題意識を掘り下げて追究するための深い洞察力を真剣に獲得しようとする人を東京大学は歓迎します。
東京大学HPより一部抜粋
②上智大学のアドミッション・ポリシー
本学は、カトリシズムの精神を基盤に、次の4つを柱とする人材養成を教育の目標としており、それらを高めたいと望む学生を受け入れます。
1. キリスト教ヒューマニズム精神の涵養
2. 他者に仕えるリーダーシップの涵養
3.グローバル・コンピテンシーの養成
4.幅広い教養と専門分野の知識・能力の修得
上智大学HPより一部抜粋
東京大学と上智大学のアドミッション・ポリシーを抜粋しましたが、各大学の求める人物像が様々であることが伝わったでしょうか?
特に上智大学はかなり個性的であることがわかると思います。
今回挙げたのは、各大学が全体で提示しているアドミッション・ポリシーとなっています。
更に個別的なものは、各学部がそれぞれ別にアドミッション・ポリシーで示しています。
各自で志望校のアドミッション・ポリシーを熟読しておきましょう。
それではつづいて、総合型選抜はどんな流れで行われ、出願に条件はあるのかといった具体的な説明を行っていこうと思います。
推薦入試との違いは?
総合型選抜以外にも、推薦型の入試形態はいくつかあります。
〇指定校推薦:大学が各高校に割り当てている推薦枠に応じて、成績基準を基に高校内で選考を行い、学校長の推薦のもとで行われる入試。推薦が得られれば合格率は極めて高い。
〇公募推薦:大学が提示する基準を満たした生徒が、学校長の推薦を経て受けられる入試。校内での選考もないため、高校による基準はないが合格は確約されるものではない。
〇自己推薦:大学の基準を満たしていれば、推薦の必要なく受けられる入試。上の2つに比べ競争率は高くなりやすい
総合型選抜と推薦入試は重視するものが違う
総合型選抜では、学校長による推薦を必要としない場合が多いため、形式としては自己推薦に近いです。
しかし、推薦入試と総合型選抜における審査基準で決定的に違うのは「生徒の何をみるか」という点です。
推薦入試で主に基準とされるのは「過去」です。
つまり、推薦入試で必要なのは高校までにどんな成績を修めてきたのかであったり、部活動でどんな実績を積んできたのかといった点です。
一方、総合型選抜は生徒の「未来」を見ます。
具体的にどんな勉強をしてきて、大学でどんな目標をもっているのかといった、将来における明確なビジョンを持っていて、かつアドミッション・ポリシーと合致する生徒を選抜するのが総合型選抜です。
そのため総合型選抜では、推薦入試のように成績基準を設けていない場合が多いです。
こういった点で推薦入試と総合型選抜は大きく異なります。
総合型選抜は意外と出願しやすい!
他にも推薦入試は基本的に学校長による推薦が必要となっており、受験資格が認められているのは現役生のみです。
それに対して総合型選抜は現役、浪人による縛りがない場合が多く、受験者への門戸が開かれています。
出願時期は?
総合型選抜は文部科学省による決まりで原則8月1日から解禁されるということになっていますが、それ以前から出願を行う大学も多くあります。
特に私立大学では6月ごろに事前エントリーを義務付けているところもあり、受験を考えている人は早めに提出書類の準備をしなければなりません。
基本的に9月〜10月頃に面接や小論文、グループ・ディスカッションなど、各学部が定めた選抜方式に応じて入試を行い、11月には合格発表が行われます。
終わりに
総合型選抜は一般入試と比べて敬遠されがちな入試形態です。
しかし、推薦入試と比較して分かったと思いますが、総合型選抜は学校による推薦や実績をあまり必要とされないため、受験までのハードルは極めて低い受験方式です!
答えがない入試なので、不安になるかもしれませんがチャレンジする価値は十分あるはずです!