【大学受験】AO入試(現:総合型選抜)のメリットとデメリットを解説!!|大学受験エリート

【大学受験】AO入試(現:総合型選抜)のメリットとデメリットを解説!!

 

大学受験を控えているみなさん、一度はAO入試というシステムでの受験について考えてみるのも志望校合格には必要です!

まず、AO入試(総合型選抜)は「ラクに受かる」といったイメージもあるかもしれません。

実際の所この受験方式はどんなメリットがあるのか、どんなデメリットがあるのか。

説明していきたいと思います!ちなみにAO入試は、2021年から総合型選抜という名称に変更されたので、ここからは総合型選抜と呼んでいきたいと思います。

 

メリット

 

メリット①:学力以外が審査される

多くの受験生は一般受験で志望校合格を目指すと思います。

そうした場合、自分の学力に見合った大学に進学するのがほとんどでしょう。

しかし、総合型選抜が一般受験と違うのは、テストの点ではないということなのです。

この入試形式が審査しているのは「その人の将来性」であって、それが各大学が求める「求める学生像」とマッチするかということなのです。

そうした理由から、マッチング入試と呼ばれることもあります。

したがって、この入試方式をうまく活用できれば、自分の学力以上の大学に合格することも可能なのです。

 

メリット②:評定が低くても影響しづらい

一般入試も評定に関してのチェックは行われず、テストの点で決まるので同じですが、他の入試システムでは、高校1年〜高校3年一学期(または前期)の評定平均が求められることが多いです。

例えば、指定校推薦では、学校の承認まで貰えれば合格がほとんど確実ですが、評定平均で4.0以上は必要で、難関大学だと4.5以上を基準として課しているところもあります。

 

総合型選抜においても、評定平均で基準を設けているところもありますが3.5程度だったりとその基準は少し低い場合が多いです。

人間性重視の入試である分、学校の成績以外で勝負することができると思います。

 

メリット③:受験が早く終わる

これは、一般入試と比較したときのメリットです。

基本的に2月頃に入試が行われるのが普通ですが、総合型選抜は基本的に10月〜11月頃に入試が行われるので、年内に受験を終わらせることができます。

大学によっては8月には出願開始が始まる事もあり、上手くいけば一般入試よりも数か月も早く受験から解放されます!

 

メリット④:競争するライバルが減る

多くの受験生は一般入試を受けるため、難関大学では10倍以上の倍率で競争しなければいけません。

しかし、総合型選抜は受験者が少ないため、平均して2〜3倍程度に抑えられることになります。

複雑な試験ですが、倍率が低い分、受かる可能性は大幅に上がるでしょう。

 

メリット⑤:受験チャンスが増える

多くの受験生は一般受験のみで合格を目指しています。

そうした受験生に比べて、普通は1回しかないチャンスを2回や3回に増やすことができるのです。

当然、チャレンジできる回数が多ければ、有利ですし、一回一回の試験にリラックスして臨めるという利点もあります。

 

デメリット

 

ここまでは総合型選抜を受けるメリットについて5つのポイントで説明してきましたが、当然デメリットも存在しています。

以下の点を注意して総合型選抜について考えてみてください。

 

デメリット①:対策が難しい

一般受験はテストの点数が合格の鍵となっており、自分が受験生の中でどのような立ち位置にいるのかが掴みやすいと思います。

また、総合型選抜以外の推薦入試である指定校推薦や公募推薦など、受験生の「過去」をみるタイプの試験つまり、具体的な実績を基に選考を行うような試験は自分が通用するのか、ある程度検討が付くかもしれません。

しかしながら、総合型選抜のような受験生の「未来」をみるタイプの試験、つまりどのようなビジョンや能力があるのかといったかなり曖昧な判断基準で勝負しなければいけないことが多い試験は、自分の立ち位置がどこなのかわからなくなります。

小論文や面接など、具体的に答えのない問いや、世間的な正しさに従うだけではいけない試験形態の中で受験を受けるのはかなり難しい事です。

 

デメリット②:一般受験とすることが違う

何度も述べていますが、一般受験では測り切れない受験生の能力を見極めるためにできた入試システムが総合型選抜なので、その対策も全く異なります

メリットの中で「受験回数が増える」ことを挙げましたが、それが必ずしも受験生にとってプラスになるとは限りません。

どちらも見据えている生徒の場合、対策すべきことが全く違うので、受験勉強に割く時間も分散してしまいます

そうすると、いくらチャンスが2倍3倍に増えても、どちらも力が出し切れずに終わってしまう危険性もあります。

単純にチャンスが増えるだけではないということは注意しておいてください。

 

デメリット③:入学後も大変になる

この受験方式は学力が必須の試験ではないので、自分の学力以上の大学に合格できるというメリットを挙げました。

それでも、合格して同級生となる人は一般受験で相応の学力を持って入学した人が多いです。

そうした人たちと勉強していく中で、普段以上に勉強をし続けないと置いていかれてしまうかもしれません。

また、明確なビジョンを提示し、大学で学ぼうとしていることや活動を評価されて合格した場合、しっかりとそれを遂行する義務が発生してきますよね。

そうした意味で、入学したからといって手は抜けません

 

デメリット④:早めに準備が必要

一般受験に比べて受験時期が早いので、それに向けた対策を始める時期も多くの受験生よりも早くなってきます。

そのため、夏まで部活動をしていてあまり勉強ができていない人は、早い大学では入試時期と被ってしまう恐れもあり、対策がままならずに本番を向かえなければなりません。

 

まとめ

どうでしたでしょうか。一般入試と総合型選抜は、求める人材が異なるため、試験方法として大きく異なります。

それは、うまく生かせばチャンスになるし、生かしきれなければデメリットとなってしまいます。

ただ、多くの受験生は一般受験を視野に入れた勉強しかしていませんが、総合型入試での募集者の人数は年々増加傾向にあり、私立大学では、平均して約半分の学生が一般入試以外の方法(総合型選抜、指定校推薦など)で合格しています。

そして今後もその傾向はさらに大きくなっていくと思います。

一度自分を振り返ってみて、何か戦える実績があったり、何か明確な活動目標を持っているならば、各大学が求める人材を記載しているアドミッション・ポリシーと照らし合わせてみるのも無駄ではないはずです!

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