【中学受験】6年生秋から突然訪れるスランプはこうやって乗り越える|大学受験エリート

【中学受験】6年生秋から突然訪れるスランプはこうやって乗り越える

 

 

中学受験で迎える大きな問題、それが6年生秋に訪れる「スランプ」です。

一生懸命勉強しているほどスランプのダメージは大きくなりがちです。

 

残り約4ヶ月の大切なラストスパート期に厄介なスランプをどうやって乗り越えるかについて説明します。

 

6年生の秋に突然訪れるスランプ

 

 

夏休みが終わり9月の模試の結果を見て、親子ともに真っ青になることがよくあります。

 

夏休みを返上して、とにかく子どもは勉強漬け、お母さんは夏期講習のお弁当作りに忙しかったり、お父さんは塾への送り迎えなど家族総出で中学受験に向き合ってきたと思います。

頑張っていればいるほど、成績に反映されなかった時のダメージは大きいものです。

 

実はこの6年生の秋からのスランプは、たくさんの子どもが迎えます。

それも一生懸命受験勉強をしていればしているほど、スランプのダメージは大きくなりがちです。

 

ここからは、この厄介なスランプの正体と乗り越え方について説明します。

 

スランプの理由は、秋の模試の出題範囲のせい

 

 

6年生の秋に訪れるスランプの理由は、秋の模試の出題範囲が広いためです。

6年生の夏休みまでの模試では、学校で習った3ヶ月程度が出題範囲の中心です。

 

例えば8月頃の模試なら、5月~7月に学校で習ったことが出題範囲に多く含まれます。

そのため、直近の学習をしっかりしていれば高得点が獲れる傾向にあります。

 

どちらかというと中学校や高校の定期試験のようなイメージです。

一方、秋の模試になると出題範囲が全履修範囲となります。

 

まだ6年生で習ってない理科や社会の単元も出てくるので、得点しにくいということもあります。

また、範囲が広くなることでこれまで習ったことがしっかりと身についているかが問われてきます。

秋以降の模試とは、本番想定の出題範囲なのです。

 

スランプで子ども・親が取りがちな反応について

 

 

スランプを迎えると、子どもはやる気を失い、親は慌てふためきがちです。

ここでは、子ども・親ともにスランプで取りがちな反応について説明します。

 

多くの人に当てはまるモデルケースなので、スランプにありがちな反応として捉えれば少しは安心できると思います。

 

スランプで子どもが取りがちな反応とは?

子どもは秋の模試の結果が悪いと、スランプだと感じモチベーションの維持が難しくなっていきます。

努力と成果が比例して連動しやすいのが勉強であるのに、それが報われないとなるとやる気は失われていきます。

 

ただここで、良く理解しておかなければならないことは、勉強の努力はすぐに成果として出るものではないということです。

勉強を頑張ると確かに成果は出てきますが少し時差があります。

 

夏休みの頑張りは、11月頃に成果として出てくるイメージです。

そうは言っても、こうしたスランプが初めてだとそのショックは大きく、受験そのものを辞めてしまいたいと言う子どももいます。

 

スランプで親が取りがちな反応とは?

これまでの受験勉強に費やした期間が長ければ長いほど、「秋の模試の結果が悪い、どうして?」と親の動揺は大きくなりがちです。

 

受験勉強にきちんと参加している親であることの証でもあります。

動揺が大きければ大きいほど、今から塾を変えようとしたり、新しい問題集をたくさん買ってきたりと、場当たり的な対応をしがちです。

 

スランプを乗り越えるためにどうすればいいか?

そもそも、この秋に迎えるスランプはスランプと言えるのでしょうか?

そこから考え直す必要があります。

 

そういう見方・考え方をすれば、この「スランプ」と呼ばれる現象を乗り越えるヒントがあると思います。

ここからは、子どもと親それぞれのスランプの乗り越え方について紹介します。

 

スランプの乗り越え方、子ども編

まず、秋の模試の結果を見たら、すぐ解きなおしをしましょう。

正答率も見ながらこの問題は解けないといけなかったのか、まだ解けなくてもよかったのか、を判別しながら取り組みます。

 

模試の役割は、苦手箇所の洗い出しと他の受験生はどれくらい解けているのかを判断する程度のものです。

ここに一喜一憂の時間を割くのはもったいないです。

 

そして、解きなおしをすることで「できなかった問題が解けるようになる」というサイクルを実感することが大切です。

つまり、スランプの有効な乗り越え方とは

 

・スランプに陥ったと思ってもスランプとは向き合わないこと
・いつも通りを淡々と勉強を続けていくこと

 

この2つの対処法が有効です。

秋の模試の成績が悪くてもそれは、まだ途中の自分でありこれから進化していくんだと強く信じることが大切です。

 

スランプの乗り越え方、親編

スランプを迎えたら、親は子どもより動揺しがちです。

親がするべきことは、「なにもしない」ことです。

子どもに必要以上に、声掛けをしすぎるのは不安をあおり逆効果です。

 

また、「どうしてこんな問題を間違えたの!」と叱責することは、全く効果がありません。

子どものやる気がますます削がれてしまいます。

 

また、この9月以降に新しい問題集を買うのはおすすめできません。

9月以降は過去問に取り組む時期だからです。

 

それよりも9月になると親は「過去問の出題傾向分析」をしなければなりません。

過去問に向き合っていれば、スランプのことなんか気にもとまらなくなります。

実際の出題問題が解けるかの方が重要だからです。

 

そういう意味では、「スランプに対してはなにもせず、親としてのやるべきこと(過去問対策)を粛々と行う」というのが親のスランプの乗り越え方だと言えます。

 

スランプを本物のスランプとしない

「幽霊の正体見たり枯れ尾花」という句がありますが、これは「幽霊と思っていたものが枯れたススキだった。怖いと思っていたものは実は大したことのないものであった」という例えです。

6年生秋に迎えるスランプもこの句のようではありませんか?

スランプはあくまでも心の中に思う実体のないものです。

 

それを信じすぎたり向き合いすぎると、形になっていきます。

日々を淡々と粛々と、決めたことを決めたとおりに実行する、当たり前のことで最も難しいことが受験勉強に求められています。

スランプなんかに心を支配されず、ポジティブに子どもを信じて自分を信じて一日一日を大切に頑張っていきましょう。

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