中学受験における「新御三家」とは?|大学受験エリート

中学受験における「新御三家」とは?

 

中学受験で「御三家」と呼ばれている超難関校は名前だけでも聞いたことがあると思います。

今回は最近注目されている「新御三家」と呼ばれる中学校について、男子・女子ともに合計6校紹介していきます。

6校とも素晴らしい学校なので、ぜひチェックしてみてください。

 

そもそも御三家とはどんな中学校なの

中学受験では、「御三家」と呼ばれる人気・実力が突出した中学校があります。

男子御三家・女子御三家とありますが、「御三家」と単独で使われる場合は男子御三家を指します。

ここからは男子御三家・女子御三家について簡単に説明していきます。

 

まずは知っておく(1)男子御三家とは?

男子御三家とは「開成・麻布・武蔵」中学校のことです。

正式名称や所在地は以下の通りです。

日能研が算出する予想R4偏差値も高く(※R4偏差値とは合格県内80%の偏差値のこと)、極めて入試レベルの難易度が高い学校です。

 

●開成中学校:予想R4偏差値=72・所在地=東京都荒川区西日暮里4-2-4

●麻布中学校:予想R4偏差値=67・所在地=東京都港区元麻布2-3-29

●武蔵中学校::予想R4偏差値=65・所在地=東京都練馬区豊玉上1-26-1

 

どの学校も知的探求心・自ら考えるという自立思考を生徒に求める学校です。

 

まずは知っておく(2)女子御三家とは?

女子御三家とは「桜蔭・女子学院・雙葉」中学校のことです。

正式名称や所在地は以下の通りです。日能研が算出する予想R4偏差値は男子御三家に引けを取りません。

 

●桜蔭中学校:予想R4偏差値=68・所在地=東京都文京区本郷1-5-25

●女子学院中学校:予想R4偏差値=67・所在地=東京都千代田区一番町22-10

●雙葉中学校:予想R4偏差値=65・所在地=東京都千代田区六番町14‒1

 

男子御三家同様進学実績にも優れており、それぞれ校風に特色があります。

 

新御三家とはどんな中学校?

男子・女子ともに超がつく程有名な「御三家」に対して、関東圏以外の方にはあまり馴染みがないのが「新御三家」です。

男女ともに合計6校ありますが全て所在地は東京です。

男子の新御三家は「駒場東邦・海城・巣鴨」、女子の新御三家は「豊島岡・鴎友学園・吉祥女子」の6校です。

ここからは、男女それぞれの新御三家中学校について紹介していきます。

 

男子新御三家とは

ここからは男子新御三家「駒場東邦・海城・巣鴨」を紹介します。

 

駒場東邦中学校

【予想 R4偏差値=64・所在地=東京都世田谷区池尻4丁目5−1】

駒場東邦中学校は240名の募集人数で、高校からの入学募集を行っていません。

2021年の現役東大合格者が38名と、多くの東大合格者を輩出しています。

このように難関大学の現役合格者が多いことから、近年とても注目されている人気の中学校です。

また、後述する海城・巣鴨が複数の試験日があるのに対して、例年、駒場東邦の試験日は2月1日のみです。

 

2月1日というのは、男子御三家と同じ試験日です。

御三家のすべり止めとはできず、志望校選びの際には御三家と合わせてどこにするか悩む学校でもあります。

入試は算数と国語はそれぞれ60分で120点、理科と社会がそれぞれ40分で80点です。

2022年入試の倍率は1.9倍とやや難しいレベルですが新御三家の中では低めです。

 

海城中学校

【予想 R4偏差値=63・所在地=東京都新宿区大久保3丁目6−1】

海城中学校の入試は2月1日と3日の2回あり、それぞれ募集人数145名です。

合計290名と男子の新御三家では最も多い募集人数です。

駒場東邦中学校と同様に、高校からの入学募集を行っていません。

2月3日は御三家・駒場東邦とは試験日が異なっているので、新御三家のすべり止めとして受ける受験生もいます。

そのため偏差値の高い受験生が多く、難易度が高くなりがちです。

 

2022年の倍率は2月1日の入試で3.0倍でしたが、2月3日は3.3倍となっています。

海城中学校人気の理由はなんといっても現役東大合格者が多いということ。

2021年は43名と新御三家トップでした。

試験科目は国語と算数がそれぞれ120点50分、理科と社会がそれぞれ80点で45分です。

 

巣鴨中学校

【予想 R4偏差値=56・所在地=東京都豊島区上池袋1-21-1】

巣鴨中学校は入試が2月1日・2日・4日とあり、うち1日は午前は通常の4教科、午後からは算数だけの入試が行われます。

また2月2日・4日にの入試も人気で、御三家や他の新御三家などの併願用として受ける受験生がたくさんいます。

募集人数は合計240名で駒場東邦と同じです。

新御三家では唯一高校からの入学募集も行っており幅広く生徒を募集している学校だと言えます。

 

2021年の現役東大合格者数は7名と新御三家の中ではやや少ないですが、現役で東大合格者を7名も出しているのは十分優秀な学校だと言えます。

入試は国語と算数はそれぞれ100点・50分、理科社会が合わせて50点で30分、算数入試は100点で60分です。

 

女子新御三家とは

ここからは女子新御三家「豊島岡・鴎友学園・吉祥女子」を紹介します

 

豊島岡女子学園

【予想 R4偏差値:=65・所在地= 東京都豊島区東池袋1丁目25−22】

豊島岡女子学園は入試が2月2日・3日・4日に行われるため、女子御三家志望の生徒たちの併願校として人気です。

ただし、豊島岡女子学園は第一志望校としている生徒も多いのが特徴です。

募集人数は260名と新女子御三家の中では最も多いのですが、2022年入試の倍率は2月2日でも2.4倍もありますが、2月3日が9.9倍・2月4日が10.1倍と非常に狭き門となっています。

 

第一志望の場合は2月2日に受験する方が無難です。

2022年度からは高校からの入学募集はしていません。

また、2021年の現役東大合格者は19名と新女子御三家ではトップです。

入試は国語と算数が100点、理科社会が合わせて100点でそれぞれ50分です。

 

鷗友学園中学校

【予想 R4偏差値=60・所在地=東京都世田谷区宮坂1丁目5番30号】

鷗友学園中学校は入試が2月1日と3日に行われ、ここ数年で両日とも高い倍率となっています。

募集人数は220名で、高校からの入学募集は行っていません。

2021年の現役東大合格者数は5名ですが、その他難関大学への合格者数が増加したことにより、第一志望も増えてきています。

 

こうした影響で2022年の入試の倍率は、2月1日で2.8倍、2月3日は4.8倍とどちらも高めの倍率です。

入試は国語・算数・社会・理科それぞれ100点・45分です。

算数・社会は記述式が多いのが特徴です。

試験も長丁場のため集中力を切らさないようにしなければなりません。

 

吉祥女子中学校

【予想 R4偏差値=63・所在地=東京都武蔵野市吉祥寺東町4丁目12−20】

吉祥女子中学校は過去は入試日が3回ありましたが、今は2月1日と2日の2回だけになっています。

女子御三家の併願校として人気で、2022年度の倍率は2.8倍・3.1倍もあります。

募集人数は234名で2007年以降は高校からの入学募集は行っていません。

 

2021年の現役東大合格者数は2名と少なめですが、教育のレベルは高く特に国語教育への熱心な取り組みが評判となり注目されています。

国語と算数はそれぞれ100点で50分、理科と社会はそれぞれ70点で35分です。

 

「新御三家」受験はのライバルたちは「御三家」志願者たち

最近話題の新御三家は、実際に学校説明会に行ったりやホームページを見たり、卒業生の話を聞くととても魅力的に感じると思います。

実際に東京大学をはじめとする難関大学の合格者数も多いという実績もあります。

その他、部活や教育方針、課外活動など魅力的な部分もたくさんあると思います。

 

駒場東邦中学校を除いては、御三家(男女)の試験日以外にも入試を行っており、そのことから新御三家への志願者が年々増え倍率も高くなってきています。

また入試の各教科の配点や時間なども学校毎に異なっています。

 

こうした点から考えても新御三家を併願校だからと思って軽く考えるのは止めた方が良いです。

また新御三家を第一志望で受験する生徒も多く、対策は万全にしておかないと偏差値が合格圏内であっても合格は難しくなります。

しっかりと、各校ごとに傾向をつかんで入念な準備をして、入試に挑んでください。

 

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