超名門!開成中学の奨学金制度について詳しく解説します|大学受験エリート

超名門!開成中学の奨学金制度について詳しく解説します

 

日本を代表する超名門校の1つ・開成中学

私立の中高一貫校となると、かなり学費が高いのではと思われる方も多いことでしょう。

 

「進学は経済的に難しい」という場合でも、奨学金制度を利用すれば、開成中学に進学できる可能性があります。

ここでは、開成中学が設けている奨学金制度について詳しく解説します。

 

「開成中学」はどんな学校?

 

開成中学は国内トップレベルの学力を誇る超一流の中高一貫校です。

合格に必要な偏差値は71~78とされており、麻布中学校・武蔵高等学校中学校と並ぶ「男子御三家」の一つと言われています。

 

開成中学では「開物成務」「ペンは剣よりも強し」「質実剛健」「自由」の4つの考え方を教育理念に掲げています。

 

中でも「開物成務」とは「万物を開発してあらゆる事業を完成させること」を意味する四字熟語で、想像力の育成に重きを置く開成中学の重要な理念に位置づけられています。

 

また、開成中学は学業以外の学校活動にも力を入れており、20以上の運動部、25以上の学芸部、さらにはさまざまな同好会など、全部で70以上の部・同好会が自由な活動を行っています。

 

開成中学の学費はどれくらい?

 

私立の名門校ともなると「学費が高い」というイメージを持つ方も多いかと思います。

では、実際のところ、開成中学の学費はどれくらいなのでしょうか。

 

まず、開成中学の初年度納付金は1,036,200円となっています。

私立中学の初年度納付金としては中間程度の金額です。

ちなみに、慶應義塾普通部の初年度納付金は1,463,390円となっています。

 

次に、開成中学の年間の学費は616,200円です。

一番高い早稲田大学高等学院中学部の1,161,500円に比べると、こちらも中間程度の金額と言えます。

 

なお、公立中学は初年度納入金・授業料ともに無料です。

学用品費や制服代、給食費などの諸経費を合わせても年間にかかる費用は15~20万円程度であり、私立中学との間には大きな差があります。

 

開成中学の奨学金制度とは?

 

前述の通り、開成中学にかかる学費は初年度納付金も含めるとかなりの高額になります。

そのため、学力はあっても金銭的な問題で進学を諦めなければならないケースも存在します。

そんなとき、助けになるのが「奨学金制度」です。

 

奨学金制度を利用すれば、家庭の事情で進学が難しいケースでも開成中学への入学が可能になります。

ここでは、開成中学の奨学金制度に関する以下の項目について詳しく見ていきます。

 

奨学金制度の概要

 

開成中学では、経済的な理由で進学を諦めざるを得ない学生に対して、「開成会道灌山奨学金」という奨学金制度を設けています。

 

これは、開成学園の同窓会である「開成会」の寄付により入学金ならびに授業料を免除する制度です。

開成会道灌山奨学金を希望する場合は出願前に申請を行います。

 

ただし、すべての学生が奨学金を受けられるというわけではなく、資格要件をみたすことを審査した上で採用候補者が決定されます。

 

そして、採用候補者が入学試験に合格すると奨学金の交付が行われます。

なお、奨学金への申請の有無は入学試験の合否には一切関係しません。

 

奨学金を受けられる人数

 

奨学金を受けられる人数は例年10名程度とされています。

 

奨学金の申請日程

 

奨学金の申請は、以下のような流れで行われます。

 

・個別面談(前年の11月)
・奨学金申請締め切り(1月)
・決定通知発送(1月)
・入試出願(1月)
・入学試験(2月)
・合格発表(2月)

 

申請に際しては、出願前の「受験者個別相談日」に面談を受ける必要があります。

また、入試出願自体は前年の12月から開始されますが、奨学金を申請する場合は決定通知が発送されてから出願の手続きを行います。

 

先に出願をしてから奨学金の採用に漏れてしまった場合、受験自体での入学検定料の返還はされないため注意が必要です。

 

奨学金の応募資格

 

奨学金の応募資格は次の通りです。

 

・〇〇年(受験する年度)の開成中学校・高等学校生徒募集への応募資格のある者

・年間所得218万円以下、または給与収入のみの場合収入額400万円以下の世帯の子弟

・入学試験に合格した際は、必ず開成中学校・高等学校に入学する意思のある者

 

申請に必要な提出書類

 

申請に必要な提出書類は以下の通りです。

・開成会道灌山奨学金採用候補者申請書(公式サイトよりDL可)

・世帯全員の住民票

・所得に関する証明書類等

 

奨学金額

 

受けられる奨学金額は中学校・高等学校の6年間で計4,766,000円(内、就学支援金等公的補助を除いた分)です。

 

自己負担納入額

 

自己負担納入額は、中学校の3年間で合計35万円程度です。

なお、自己負担納入額は、PTA会費、生徒会費、学級費、学年旅行、修学旅行費に充当されます。

 

入学後の条件

 

入学後の条件は「学業及び学校行事に精励すること」とされています。

なお、この条件は上級学年への進級をもって充たしたものとされます。

 

まとめ

 

開成中学の奨学金制度について詳しく見てきました。

経済的な理由で進学を諦めなければならない子が、奨学金制度によって夢を叶えられるのはとても素晴らしいことですよね。

 

奨学金制度に採用されるためには、学力をはじめとして一定の条件を満たす必要がありますが、それをクリアすれば6年間の学びに十分な支援を受けることが可能です。

 

開成中学の奨学金制度に興味のある方は、こちらにご紹介した内容を参考にしてみてください。

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