今回は東京大学の医学部ついて簡単に解説していきたいと思います。
東京大学の医学部は日本で一番最難関と言われていますが、一体どのような学部なのでしょうか?
1つ1つ解説していきます。
東京大学医学部の基本情報
理科三類について
東大はリベラルアーツ教育を取り入れており2年までは学部が分かれておりません。
3年次からこれまでの成績や希望に基づき学部ごとに振り分けられます。
ですので理科三類の学生でなくても医学部に進学することは可能です。
しかし、実際は医学部に進学できる学生の9割は理科三類の学生なので実質、医学部=理科三類と呼ばれています。
なので東京大学の医学部志望の方は理科三類を受験するようにしましょう。
理科三類以外から医学部に進学するのはかなり難しいので要注意です。
ちなみに理科三類は、「生物学、化学、物理学などを中心に学びを深め、生命・社会の関わりについて理解を深める学科」とされており、大きな枠組みでいうと教育学部です。
偏差値
医学科は76.0(2021年度)とかなり高く、日本で一番最難関の学部です。
合格者の共通テストの得点率も88%とかなり高く、少しのケアレスミスやみんなが得点できている問題を落としてしまうと合格は難しくなります。
学費
3,496,800円
私立大学の医学部だと2000万円~4700万円ほど6年間の学費としてかかるので東京大学の医学部の学費はかなり低めということが分ります。
ちなみに学費が高い川崎医科大学の医学部は4700万円ほどかかるので、東大医学部(その他の国立医大)に合格すればかなり学費を抑えることができます。
このような学費が私大医学部と比べて、かなりお手頃なことも東京大学医学部や他の国立大学の医学部が人気でハードルが高くなっている要因の一つです。
キャンパス
医学部は大講堂(安田講堂)、赤門で有名な本郷キャンパスにて授業が行われています。
ただしまだ学部に分かれていない1年生時には駒場キャンパスに通うことになります。
東京大学医学部の理念
東大医学部は医療が抱えるあらゆる問題を医学、社会医学、健康総合科学等の知識で解決できる医療人の育成を目的に設置された学部です。
最先端の分子細胞生物学、分子遺伝学、生物物理学、構造生物学、生体医工学、情報科学等を学んで、病気の原因、病態の解明、新しい診断法、治療法の開発を行える人材を数多く世の中に輩出しています。
東京大学医学部(理科三類)のカリキュラム
1、2年で教養科目を履修後、学部のに振り分けられます。
2年後期から医学に関する基礎知識などを学び始め、3年生までに解剖学、生化学、生理学などの基礎科目を必修としています。
4年生から臨床医学について、専門的知識を深めるために幅広い臨床医学の科目を履修します。
また臨床診断学実習という実践的な授業も始まります。
5年生から臨床医として素質を身につけることを目的に各診療科の実践的な実習も始まります。
入試要項
共通テスト
5教科 計7科目
◇国語(200)
◇数学【2科目】数学I数学A +(数学II数学B、簿記・会計、情報関係基礎から1つ選択)(200)
◇理科【2科目】物理・化学・生物・地学から2つ選択(200)
◇外国語【1科目】英語・ドイツ語・フランス語・中国語・韓国語から1つ選択(200)
◇地理・歴史・公民【1科目】世界史B、日本史B、地理B、倫理、政治・経済から1つ選択(100)
二次試験
◇国語【1科目】国語総合
◇数学【1科目】数学Ⅰ、数学II、数学III、数学A、数学B
◇理科【2科目】物理・化学・生物・地学から2つ選択
◇外国語【1科目】英語・ドイツ語・フランス語・中国語・韓国語から1つ選択
◇面接
二次試験対策
必要な科目が分かれば次は簡単に二次試験の国語、数学、英語の特徴をご紹介します!
国語
問題はマーク式ではなく、すべて記述式です。
要点を簡潔にまとめる力が求められるので、対策は必須です。
また採点が厳しいことでも知られています。
古文や漢文は和訳や説明問題が中心です。
英語
単語・文法はマニアックなものは少なく、そこまで難易度は高くありません。
長文やリスニングは難しく、読解力やスピードが求められます。
数学
数学は国立大学の中でも最難関と言われており、スピードが求められます。
全て解く時間が足りなかったという受験生の声もよく聞かれます。
解ける問題、解けない問題を素早く見分けて確実に点を取れる問題から解くことが重要になります。
かなりの難問もまぎれているので、そこに時間をかけてしまうと間に合わなくなるので注意してください。
まとめ
今回は東京大学の医学部の特徴や試験対策について簡単にご紹介いたしました。
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