多くの受験生が受ける共通テスト。
中でも、難関校を狙う人にとっての目安となるのが「8割」です。
今回の記事では、共通テストで8割を取れたらどんな学校を狙えるのか、共通テスト8割のためにはどんな戦略が必要なのかを解説します。
私立志望でも国立志望でも、共通テストで高得点を取れればそこから先の受験がとても楽になります。
できるだけ高い点を取れるよう、しっかり準備して臨みましょう!
共通テスト8割がボーダーの学校
「共通テスト8割が難関校の目安」と言われますが、具体的にどんな学校が共通テスト8割で狙えるのでしょうか。
国立と私立に分けて紹介します。
国立
2022年の共通テストのボーダー得点率が75〜80%程度の代表的な国立大学は以下のようになります。
国立なので、判定に使うのは文系が「英・国・数(2科目)・地公(2科目)・理科」、理系が「英・国・数(2科目)・地公・理科(2科目)」の、5教科7科目が基本です。
・北海道大学
・東北大学
・東京工業大学
・名古屋大学
・京都大学(文学部・教育学部など)
・大阪大学
・九州大学
※前期試験のボーダーライン。医学部医学科は除く(参考:パスナビ)
共通テストで8割取れている場合、おおむね偏差値でいうと60〜65程度の大学が目指せます。
医学部医学科や東大など、超難関校や後期試験でなければ大体どの国立大学でも出願できるライン、と思っていいでしょう。
ただし、学校によってそれぞれの教科の配点は異なりますし、二次試験の難易度や共通テストと二次試験の配点割合も違います。
簡単に「センター8割取れるなら北大に受かるよ」という話ではない点には注意しましょう。
私立
2022年に共通テスト8割で合格できた代表的な私立大学は以下のようになります。
・学習院大学(経済学部・理学部・国際社会科学部)
・中央大学(商学部・国際情報学部)
・法政大学(キャリアデザイン学部・理工学部)
・明治大学(商学部・理工学部など)
・青山学院大学(経済学部・理工学部など)
(参考:パスナビ)
GMARCHでも人気が低めの学部、偏差値でいうと大体60くらいまでの学部・学科が多くなります。
私立型は国立よりも科目数が少ないことが多く、「滑り止め」としての利用が多いため、より高めの得点率を要求されることが増えます。
共通テストで8割を取るための戦略
共通テストで8割を取るためには、単純に勉強するだけでなくいくつかのコツを押さえることが重要になります。
より得点率を上げたいのなら、以下のポイントにも気をつけながら勉強を進めましょう。
時間配分を考える
共通テストの特徴は「問題文のボリュームが多い」こと。
思考力重視の設問になったため会話文や図表などが多く、効率よく読み進めないと最後の設問にまで手を付けられなくなってしまうケースも多くなっています。
「解けたはずの問題なのに時間が足りなくて失点してしまった」とならないよう、大問ごとに制限時間を設定し、スピーディーに解く練習をしましょう。
『なぜそうなるのか』を中心に勉強
教科にもよりますが、センター試験と違って共通テストは単なる語句や公式の暗記では乗り切れない問題が増えています。
教科書程度というレベルは変わりませんので、公式の成り立ちや単語の意味まで教科書をよく読んで理解しておくようにしましょう。
復習する時には、単に答えを覚えて終わりにするのではなく、自分がなぜ間違えたのかまで毎回しっかり分析しておくとミスを繰り返しにくくなります。
「トータルで8割」を狙う
共通テストで8割を取るためには、全部の教科で80%以上の正答率を出す必要はありません。
「平均して8割」が取れていればいいので、得意科目で得点を稼げれば70%台の科目があってもいいのです。
自分の得意科目や出願する学校に合わせて「どのような点数配分で得点すればより簡単にトータルで8割になれるか」を考えてみましょう。
二次試験もあるため、特に文系なら英・国(数)・社、理系なら数・理・英に力を入れて勉強し、主要科目以外をカバーできる形にするのがおすすめです。
どの大問で何点取るかを考える
どの科目で何点を取るかの目標が決まったら、それに合わせて大問ごとにどれくらいの点を取るかの目標も決めておきましょう。
例えば国語で160点取るとしたら、古文と漢文はほぼ満点が必須となります。
そうなると基本となる句形や助動詞・敬語などは完璧にしておかなくてはなりません。
現在の自分の点数と目標配点を比較することで、「あとどの部分を勉強をしなくてはならないのか」が明確になるのです。
共通テスト8割を目指して頑張ろう!
多くの国立大学、私立大学に出願する上でのボーダーとなる「共通テスト8割」。
80%できればいいというとなんとなく簡単そうに思えてしまいがちですが、2022年の共通テストでは、7科目トータルでの平均点は理系文系共に6割以下でした。
しっかり対策して、共通テスト8割に挑みましょう!