問題集・参考書の活用法 英語 第17回 : 速読英単語(必修編)/速読英熟語|大学受験エリート

問題集・参考書の活用法 英語 第17回 : 速読英単語(必修編)/速読英熟語

【問題集・参考書の活用法 英語 第17回 : 速読英単語(必修編)/速読英熟語

 

このカテゴリーでは、Izu(いず)が様々な参考書・問題集の使い方の例を解説します。

第17回は、Z会さんから出ている英単語帳と英熟語帳「速読英単語(必修編)/速読英熟語」です。

毎度の定型文ですが、解説のスタンスは、この参考書・問題集を使うなら、ということです。

良い・悪いは個人の好みや学習状況で変わってきますので、それには触れません。

既にお持ちの方、これから参考書・問題集を買おうとしている方のお役に立てれば幸いです。

 

では、本題へ!

 

 

~速読英単語~ 文章を読みながら文脈の中で意味を覚える!

 

さて、今回まず最初にご紹介するのは、「速読英単語(速単)」です。

単語帳のシェア3トップのうちの一角、と言ってもいいのではないでしょうか。

今に限らず、大学受験生の単語帳と言えば、「ターゲット」・「シス単」・「速単」あたりはおなじみですね(シス単=システム英単語)。

「システム英単語/システム英熟語」ですが、第14回でご紹介していますので、そちらも参考にしてくださいね。

 

では、速読英単語の特長をズバリご紹介します!・・・

 

とその前に、速読英単語の概要をさらっとお伝えしなければなりませんね。

この「速読英単語」ですが、実はたくさん種類があります。

・速読英単語 中学版

・速読英単語 入門編

速読英単語 必修編

・速読英単語 上級編

 

このうち、今回ご紹介するのは「速読英単語 必修編」になります。

こちらは、入試突破に必要な約1900語に、派生語・関連語を加えた3100語ほどをINPUTすることができます。

「必修編」の名の通り、大学受験に必要不可欠な語数がこの1冊を通してカバーできますね。

 

そしてその構成ですが、

・ STAGE1 【1~10】

・ STAGE2 【11~20】

・ STAGE3 【21~30】

・ STAGE4 【31~40】

・ STAGE5 【41~50】

・ STAGE6 【51~60】

・ STAGE7 【61~70】

と7つのステージ、10のパートに分かれています。

 

各パートの最初に、見開き左ページに英文の文章右ページに日本語訳が載っています。

ここでINPUTしたい英単語が赤字になっており、対応する日本語訳の部分も赤字になっています。

つまり、英語の文章を70読み、そこから覚えるべき重要単語を拾っていくような学習となります。

 

そして次ページ以降、赤字だった単語の「発音記号」「品詞」「意味」が続きます。

1つ1つの単語の品詞や意味がシンプルに載っていますので、ここで正確に覚えていけばよさそうですね。

 

文章の中の1文を例にとってみてみましょう。

~英文抜粋~

Green tea has a long history(1) in Japan and strong ties(2) with Japanese culture(3) .

~日本語訳抜粋~

緑茶には、日本における長い歴史(1)と、日本文化(3)との強い結びつき(2)がある。

 

1つ1つの単語に関しては、次ページ以降へと続きます。

文脈の中で代表的な意味を確認した後、品詞や他の意味など単語の知識を深められますね。

 

速読英単語を使っての学習の流れがイメージつきましたでしょうか。

ここでもう一度整理したいと思います!

① まずは英文を読む

 (和訳の赤字部分を赤シートで隠して読んでみましょう)

 (一文を読んだら日本語訳を確認、そして次の文へ・・・と対応させながら読みましょう)

② 単語ページで意味等を頭に入れる

 (英文を読んだ際に意味が思い浮かばなかった単語はチェックボックスに目印をつけましょう)

③ 単語の意味が分かった状態で英文に戻り何回も音読する

 (意味が頭に入っていることで1回目よりもスラスラ読めるようになっているはずです)

 (慣れてくると日本語訳ページを見ずとも英文を読みながら意味がとれるようになります)

 (ダウンロード用音声も併用すると、リスニング対策にもなり「一石二鳥」ですね!)

 

「速読」英単語という名称です。

最初に英語の文章から入りますので、英語が苦手な方ですと「うぇ~」となるかもしれません。

ですので、この単語帳を特におススメしたいのは、英語がそこそこ得意だと言える高校生です。

(苦手な方でもこの単語学習法でやってみたいという方は、「入門編」からスタートしましょう!)

単語の意味を頭に入れながら何回も音読することで、読むスピードも上がっていきます。

それがそのまま難関大学長文読解の下地にもなりますね!

もちろん単語帳は自分に合うかどうかが第一優先だとは思いますが、この学習スタイルが合いそうだと思う方はぜひ使ってみてください。

 

 

~速読英熟語~ 文章を読みながら文脈の中で意味を覚える!

 

続いてご紹介する「速読英熟語」ですが、「速読英単語」とイメージは同じです。

こちらは、どの大学を受験するとしても欠かすことのできないイディオムや構文がおよそ1000個掲載されています。

 

構成も速読英単語と似ていて、

最初のページ左側 : 英語の文章(200words前後)

最初のページ右側 : 日本語訳

次ページ以降 : 各イディオムの意味と使用例

というつくりになっています。

英語の文章が50あり、読みながら覚えるべき重要イディオムを拾っていくような学習となります。

文章中の赤字=イディオム青字=構文と、分かりやすく色分けもされています。

 

文章の中の1文を例にとってみてみましょう。

 

~英文抜粋~

I remember meeting an American by accident on a long-distance bus .

~日本語訳抜粋~

私は長距離バスでたまたまアメリカ人と出会った(時の)ことを覚えている

 

そして1つ1つのイディオム・構文に関しては、次ページ以降へと続きます。

速読英単語を使って学習をしている方であれば、同じような学習でイディオム・構文も進められますね!

 

ということで、速読英熟語を使っての学習の流れがイメージつきましたでしょうか。

① まずは英文を読む

 (和訳の赤字部分を赤シートで隠して読んでみましょう)

 (単語の注釈はついていますので、イディオム・構文のINPUTに集中できます)

 (一文を読んだら日本語訳を確認、そして次の文へ・・・と対応させながら読みましょう)

② イディオム・構文ページで意味等を頭に入れる

 (英文を読んだ際に意味が思い浮かばなかったものはチェックボックスに目印をつけましょう)

③ イディオム・構文の意味が分かった状態で英文に戻り何回も音読する

 (意味が頭に入っていることで1回目よりもスラスラ読めるようになっているはずです)

 (慣れてくると日本語訳ページを見ずとも英文を読みながら意味がとれるようになります)

 

そして、50の文章では登場しなかったイディオム・構文が、[その他の重要熟語・構文51~60]で短文を用いて紹介されています。

最後までやり切れば、結果として入試必須な知識は網羅できることになりますね!

また、巻末に英文法の解説がついており、学習の途中途中で出てくる重要な英文法の知識は「このページを参照して」と親切に教えてくれます。

 

この「速読英熟語」、速読英単語と同様に学習の仕方が【長文→知識INPUT→何度も音読し定着】となりますので、速読英単語を使っている方はぜひ併用し、早くから進めてください。

 

 

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

今回は、数ある英単語・英熟語帳の中でも知名度が抜群な「速読英単語(必修編)/速読英熟語」をご紹介しました。

これまでの経験則から言いますと、上でも書きましたが「速読英単語・速読英熟語」を使う前提として、英語に苦手意識がない方が進めやすいですね。

文章から拾う学習の仕方が合いそうな方はぜひ、使ってみてください

 

ただ、「重要度順に出てくる構成の方が自分は好みです。」という高校生も当然いると思います。

それであれば、第1章:最重要>第2章:重要、のような構成の単語・熟語帳を見つければいいだけですからね。

どちらもも極論「好み」ですから(語数は志望大学レベルに対応しているものにしてくださいね)、ご自身が学習しやすいものを使ってくださいね。

 

英単語・イディオムの暗記って毎回挫折しちゃうんだよなぁ・・・

そんな方は、英単語のおススメ学習法も以前UPしていますので、ご興味ありましたらぜひそちらもご参照くださいね。

英単語・イディオムは「高校2年生まで」が勝負ですぞ!

それではまた次の記事でお会いしましょう。

 

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