大学受験エリートのSuuです。
この記事では、スタディサプリの映像授業について、
「オススメの視聴法」
「授業のポイント」
などを、具体的に紹介していきます。
今回扱うのは、
高1・高2 トップレベル数学ⅠAⅡB 第19講
漸化式は数行で解け!
です。
前回、前々回の18講、19講の基本漸化式の内容はバッチリでしょうか?
『バッチリ、解き方はすぐに浮かぶよ』
という人はマズイですね。
解き方が浮かぶのではなく、
無意識でも漸化式をスラスラ解ける
レベルまで、バッチリ計算練習しましょう。
今回は、漸化式の解き方の実戦バージョンです。
この授業動画の解法の方がスピーディーに処理できるため、
実戦ではこちらの解法を使用することになります。
とはいえ、問題で余計な誘導がついていて泥臭く解く必要があったり、
普通の解き方で使われているアイデアが重要だったりします。
トップレベルを目指す皆さまは、
実戦的な解法も、普通の方法も、どちらの解き方でもスムーズにできるよう練習しておきましょう。
さて、今回の「漸化式 実戦的解法」のキーになるのは、
「だったらいいな計算」
です。
先に、キー部分をすべてネタバレしてしまいましょう。
扱う漸化式は、すべて
an+1=pan+《nの式》
の型です。
この漸化式を、
an+1-《n+1の式》=p(an-《nの式》)
の形に変形して、等比数列に帰着させます。
このときの変形に、
「だったらいいな計算」
を利用することになります。
Chapter1
問題(1)の解説です。
an+1=pan+q 型
の解説です。
「なんだなんだ、こんな基本漸化式は楽勝だよ」
という人もいると思います。
(というよりも、この基本漸化式は楽勝と感じられるレベルまで、
練習してきてくださいね。)
そうですね、こんな基本漸化式なら楽勝でしょう。
さらに、授業動画で解説される解き方自体は普通の解法です。
そんな中でも、視聴した方がいいポイントは2つです。
①「どうして、この式に変形するのか?」
5分20秒から8分0秒ごろの解説です。
②「どうやって、この式に変形するのか?」
8分0秒ごろからの解説です。
①は、実は普通の解き方と同じです。
「どうして?」と言われてすぐに答えられる人は、
スルーしてもOKです。
一方、②は普通の解法と異なります。
計算法が違うというより、
「計算のマインド、心構え」
が違います。
普通の解き方でスラスラできる人ほど、
この②の
「どうやって、この式に変形するのか?」
を確認しておきましょう。
大切なマインドは、
「〇〇だったらいいのになあ」
という気持ちです。
この気持ちを初動として、後からつじつまが合うように変形していくのが、
だったらいいな計算
です。
この気持ちを、しっかり動画から吸収しましょう。
Chapter2
問題(2)を解説するチャプターです。
開始から7分40秒ごろまでが、「失敗例」の解説です。
そして、この失敗例は非常に大切です。
ここは絶対、飛ばしちゃダメです。
「失敗例なんて見なくていいや」
という考えはNGです。
失敗例の後から12分40秒ごろまでが、
「だったらいいな計算」
の正しい解説です。
先のチャプター1の考え方の延長になっている点に注目しましょう。
アイデア部分は、授業動画で丁寧に解説されています。
この記事では、「パターン」としてまとめておきましょう。
an+1=pan+《nの1次式》
は、
an+1-《n+1の1次式》=p(an-《nの1次式》)
に変形できる
ということですね。
おさえるポイントは2つです。
①nの1次式が出ている→nの1次式を使って変形する
②左辺は、「nの式」ではなく「n+1の式」にする
「失敗例」を通じて説明しているのが②、その後の正しい解説で扱っているのが①です。
②はうっかりしやすいので、「失敗例」の視聴が重要なのです。
①については、
元がnの1次式だから、nの1次式を使えばうまくいくだろう
と予想する、という発想が大切です。
Chapter3
問題(3)、(4)を解説するチャプターです。
テキストにないオマケ問題も、1つ紹介されます。
さて、チャプター2の内容が理解できていれば、
問題(3)は同じ方針で解けます。
まとめておくと、
an+1=pan+《nの指数関数》
は、
an+1-《n+1の指数関数》=p(an-《nの指数関数》)
と変形できる
ということです。
問題(2)では
「nの1次式だから、nの1次式を使おう」
だったのですが、
問題(3)では
「nの指数関数だから、nの指数関数を使おう」
とするイメージです。
キーとなる式変形は、
「この形に変形できたらいいのになあ」
という思いから始動して、つじつま合わせでその形に合わせていきます。
どの問題も、同じアイデアで解けるのが非常に気持ちいいですね。
ちょっと注意が必要なのが、問題(4)のタイプです。
授業動画のやり方は「参考」でいいと思います。
問題(4)は、普通の解き方でも十分早いのですよね。
問題(4)の解説は、「気になる人向け」だと思ってOKです。
25分ごろから、オマケの問題が出題されます。
an+1=pan+《nの2次式》
のパターンですね。
もう、どう変形するか浮かびますよね?
an+1-《n+1の2次式》=p(an-《nの2次式》)
の形に変形できます。
nの2次だから、nの2次を使えばうまくいくかな~
ぐらいのノリでOKです。
最後にちょこっと出る謎計算は……ヒントだけ、出しておきましょう。
係数を整理して並べている、というのかミソですね。
ほとんど答えを言っているような気がしますが、これをヒントをしておきましょう。
いかがでしょうか。
普通の解法でしっかり勉強した人ほど、この解法に感動できると思います。
感動できるというのは大切です。
感動したものは、一度見たらまず忘れないからです。
そして感動したら、この新解法でバンバン計算練習をしましょう。
17講、18講、19講の内容がバッチリ計算練習できれば、
漸化式の基本はマスターしたと胸を張ってOKです。
頑張りましょう!