このシリーズでは、英文法の各テーマにおける「差がつくポイント」を紹介します。
第10回英文法テーマは「関係代名詞」です。
基本事項を参考書等で理解した上で、知らない内容はぜひご自身の頭の中に追加INPUTしてくださいね。
では、肩の力を抜いてゆる~りお読みください! (by Izu)
<関係代名詞の盲点はコレ!>
※先行詞those+who~
例文: Those who were present were all men . / 出席(している)者は全員男性であった。
【先行詞those+who~と使うと「~する人々」】という意味になる。ついでに押さえておきたいのは、主格の関係代名詞whoまたはwhichは、be動詞が後に続く時はセットで省略できるので、以下のように言うことができる。
省略後: Those present were all men . ←「あれらのプレゼント」では意味が分からない文になるよね!
【those present 「出席者」 / those concerned 「関係者」 は頻出!】
※所有格関係代名詞の書換え問題その1(基本)
例文: Look at that woman whose hair is long . / 髪の長いあの女性を私は知っている。
書換その1: I know that woman with long hair .
前置詞withを使って「長い髪を持った」という句を作っても、上と意味はほとんど同じだよね!
書換その2: I know that woman who has long hair .
【 Her hair is long . = She has long hair.】であるから、後者を関係代名詞を使って表すと主格が使われるね!
※所有格関係代名詞の書換え問題その2(応用)
例文: Look at the mountain whose top is covered with snow . / 頂上が雪で覆われている山を見て!
【 Its top is covered ~ = The top of it is covered ~】であるから、後者の代名詞it(目)を関係代名詞
に変えて1文につなげることができるね!
書換: Look at the mountain the top of which is covered with snow . ← このwhichは目的格
この場合、元々の【the top of the mountain】のカタマリで使うので、関係代名詞の位置はofの後ろのままでよい!
※正しく直すことができるかな?その1
誤): This is the watch for which I have been looking .
「これは私がずっと探していた腕時計だ。」という意味にしたい。「~を探す:look for ~」という群動詞を使っており、この場合前置詞forは動詞(look)と結びついて使うため、前置詞を切り離してつなぐことはできない!
正): This is the watch (which(that)) I have been looking for .
→ look for のまとまりは崩さない!
※正しく直すことができるかな?その2
誤): That was the lecture which I kept taking notes during .
「あれは私がノートをずっととっていた講義だった。」という意味。元々は【during the lecture/講義の間】となっていたはずであり、lectureを関係代名詞whichに変えて1文にまとめたものだが、必ず前置詞+関係代名詞のまとまりでつながなくてはならない前置詞が存在し、duringはその代表格である
正): That was the lecture during which I kept taking notes .
→必ず関係代名詞の前に移動させる前置詞例… since(~以来)/except(~を除いて)/beyond(~を超えて) など
※正しく直すことができるかな?その3
誤): Y.Fukuzawa who wrote Encouragement of Learning is still called ‘ Sensei ‘ in the university .
「福沢諭吉は、学問ノススメを著した人であるが、その大学では今なお先生と呼ばれている。」という意味にしたい。この文の先行詞は「福沢諭吉=固有名詞」であり、固有名詞を後ろから限定をかけることはできない(他の福沢諭吉がいるの?ということになってしまう)ため、【固有名詞 ・ 所有格/指示代名詞+名詞】に対しては【非制限用法】しか使うことができない!
正): Y..Fukuzawa , who wrote Encouragement of Learning , is still called ‘ Sensei ‘ in the university .
→ 非制限用法にしましょう!
※正しく直すことができるかな?その4
誤): I will recommend this book which is written in easy Japanese .
「私はこの本を勧めるつもりだよ、というのも、簡単な日本語で書かれているからね。」という意味にしたい。先行詞をよく見ると【指示代名詞this+名詞book】になっているね!ということは、すぐ上で確認した通り、制限用法は使えないよね。
正): I will recommend this book , which is written in easy Japanese .
→ 非制限用法にしましょう!
※よく出る!空欄に入る関係代名詞はwho(主格)とwhom(目的格)どちら?
問題: He is a man ( ) I think will win the race . / 彼は私がそのレースに勝つと思っている人だ。
whom(目的格)を入れたら間違い。thinkの後に続くthat節内の主語heが関係代名詞who(主格)となり、1文につなぐ問題!
→ 正解はwhoとなる!
第10回「関係代名詞」は以上です。
基本理解の上に差がつくポイントを積んで、アナタも「高校英語の文法マスター」になろう!