このカテゴリーでは、参考書・問題集おススメ4選を使って学習する際に、前もって知っておきたいことをIzu(いず)が質疑応答形式でお話しします。
第7回は、【長文読解①・②】編です。
今後の英語学習にお役立てくださいね。
① いろいろなレベルの長文読解問題集がありますが、易しいのから始めるべきですか?
そうですね、入試本番まで時間的余裕があるなら、少し易しいレベルから始めてもいいかもしれません。
ですが、長文読解というのは大学入試英語学習の「トリ」になりますので、時間的余裕がある受験生は多くはないと推測できます。
また、長文読解学習が学習のメインとなる頃は、過去問演習も始まっている場合が多いんですね。
はい、結論が見えてきました。
「受験本番レベル」に近い長文で、たくさん練習を積みましょう!
ここまで、英文法・英文解釈など、土台をしっかり固めてきているはずです。
ある程度、ご自身が志望する大学入試レベルに近くても対応できる力はついていますので、「到達点」を意識して取り組みましょう!
② 長文読解は問題集を最低2冊はやった方がいいのでしょうか。
最初の1冊と次の1冊で、レベルを上げすぎる必要はありません。
ですが、2冊はやっておきたいですね。
英語おススメ参考書・問題集のご紹介ページでも、「長文読解①」「長文読解②」とカテゴリーを分けました。
その理由は・・・
最初の1冊は、英文解釈学習の延長線上で「精読力」を高める訓練をしてください。
各長文問題の制限時間は無視しても構いません。
それよりも大事なのは、内容をどれだけ正確に把握できるか、です。
次の1冊は、入試本番をある程度想定し、極力「時間内」に解く訓練をしてください。
キッチンタイマーなどで時間を計測しておくのもいいですね。
もし制限時間をオーバーしてしまっても、ひとまず最後まで解き、オーバーした時間を記録しておきましょう。
③ 具体的にどのような学習をすればよいでしょうか。
では、1冊目と2冊目(以降)に分けて説明しますね。
<1冊目>
1題にどれくらい時間をかけてもいいですので、一文一文丁寧に読み進めてください。
英文解釈で培った技術を、長文に活かす訓練と思いましょう。
設問は、長文の内容を自分なりに把握した上で、本文のどこを参考にすればいいかを探しながら解きましょう。
復習は、一文一文の意味を正確につかめているかを全訳で確認し、ズレた場合は原因を突き止めましょう。
全文確認が終わったら、全ての設問の解答根拠を解説で確認します。
もちろん、設問が英語であれば、そこも意味がしっかりつかめていたかどうかを確認してくださいね。
<2冊目以降>
目安の制限時間を意識し、極力時間内に解き切る意識で進めてください。
ただし、時間になったら解答終了ではなく、最後まで解答しオーバーした時間を記録します。
復習の仕方は1冊目と大きくは変わらないのですが、1つ項目を加えます。
「オーバーした時間の原因」と「解決策」を考えることです。
例えば、内容一致の問題で時間をかけすぎてしまった、という原因に対し、長文を読みながら選択肢に○×をつけていく、というような解決策がありますね。
全員にあてはまる「解き方」ではないと思いますが、ご自身が制限時間内で解く「技」を仕上げ段階では磨いていきましょう!
④ 同じ問題集を何回もやる必要はありますか?
入試本番までの残り期間を考えますと、「初見の長文問題」の経験値を高めたいので、1周でよいと思います。
ただ、解き終わった後の復習は、③でも書きましたが「分からないところがない」くらいに念入りに行ってください。
日本語訳を意識しながら音読する、という復習も加えると尚いいですね。
ですので、最低限2冊は、ということですので、こなせるのであればもう数冊、より受験レベルを意識した問題集をやってみましょう!
⑤ 正確さとスピードを両立するいい方法はありますか?
ここが難しいところですよね。
一文一文丁寧に読むとどうしても時間はかかりますが、かといって速さを意識するとちゃんと読めていない感じもしますよね。
割り切りましょう!
「最終的には点数を取ればいい」と。
そのためには、強弱をつけて読むことが大事になりますね。
設問に関係しなさそうなところは大まかな理解でOK、設問の根拠になりそうなところはスピードを落としてじっくり解釈、のような感じです。
本番では全文を正確に訳す必要もないのですから、いわゆる「訳し下げる」ことに慣れ、全体的なスピードアップを図りましょう。
訳し下げとは、以下のようなイメージです。
They will go shopping if it is fine tomorrow .
彼ら(彼女ら)は/行くつもり/買い物に/もし/あした晴れなら。
設問に直接関係しなさそうな文なら、これくらいの解釈で十分ですからね。
以上、よくある「長文読解①・②」に関するQ&Aでした~!
入試本番での配点割合が高い長文読解、たくさん練習を積めるよう、そして実りある練習となるよう、計画的に土台を固めていってくださいね。