このカテゴリーでは、参考書・問題集おススメ4選を使って学習する際に、前もって知っておきたいことをIzu(いず)が質疑応答形式でお話しします。
第8回は、英語リスニング【基礎演習/応用演習】編です。
今後の英語学習にお役立てくださいね。
① 最初から入試レベルを意識した参考書・問題集を使った方がいいですか?
基礎演習においては、文章が難しすぎるのはやめておきましょう。
「聞いてみないと難しさなんて分からないですけど…」おっしゃる通りです。
最初の1冊を購入する前に、以下のチェック項目をクリアするかを確認してください。
□ 問題演習と解説ばかりではなく、点数を取るための技術が理解できるもの。
→コツを指南してくれるようなものが最初はいいですね!
□ 例題・問題の「台本」を見て、リーディングであれば簡単に理解できるもの。
→「台本(スクリプト)」がないと復習がやりにくいことこの上ありません!
□ 音声が自分が普段スマートフォンで使うアプリで対応できるもの。
→スマホで再生できた方が移動時間などでもイヤホンを使って活用できそうですね!
基本を固める段階では、読まれる文章そのものは易しめで構いません。
逆に、知らない単語がたくさん出てくるようなものであると、途中でつっかかる場面が多くなりすぎてしまいますので「基礎固め」には不向きです。
台本が簡単そうな文章であっても、ネイティブの発音に耳がついていけるかは別問題なのです。
ですので、最初の1冊は、「台本を読めば充分理解できる」ものを使いましょう。
その上で、問題文を聴く際にどのような点に注意をすればいいのかが問題集がいいですね!
② 問題を解いた後の復習の仕方が分かりません・・・
リスニングの復習、とりあえず「聞き直そう」くらいでは不十分です。
もちろん、何もやらないよりは幾分マシではあるのですが…
ただ台本(スクリプト)を聞き流しているくらいですと、なかなか力はつきません。
以下の順番で、少なくとも3回同じ音源での復習をするようにしましょう。
1. 音源を流しながら、台本をしっかり指やペンで追う。
→目で読まれている内容を確かめながら音源を聴きましょう!
2. 音源を流しながら、自分で台本を作る。
→自分の台本と本来の台本を比べ、差がないかを確認します!
(1文ごとに一時停止を押しながら書き取りは進めていきましょう)
3. 音源を流しながら、自分でも声に出して読んでいく。
→音源と自分の声が一致するように読み進めてください!
リスニングは「慣れ」だなどと言う方は多いですよね。
とはいえ、普段周りで英語での会話が普通になされている環境に身を置く方はほとんどいないでしょう。
短い時間で「慣れ」を作るためには、ただ聞くだけではなく、音源をいろんな角度で有効活用することが大切です。
その意味でも、特に最初の1冊は「難しすぎない」ものがおススメなのです。
③ 基礎固めに1冊、応用演習に1冊で十分ですか?
リスニングにかけられる時間がどれだけあるかにもよりますね。
できれば、応用演習は入試レベルより気持ち易しめで1冊、入試レベルで1冊の計2冊をこなすのが理想ではあります。
というのも、基礎固めは「台本が難しくないもの」を選ぶことになります。
その1冊を終えた後、いきなり入試レベルに入るのにはまだ不安を残す方が多いからです。
ですので、入試レベルの問題集を1冊決め、台本を見て「難しそう」と感じるのであれば、その前段階として1冊、気持ち易しめの問題集を選びましょう。
復習の仕方は、基本的には②で紹介した通りで大丈夫です。
ただ、応用演習は「高得点を取る」ための仕上げです。
特に入試直前期は、「聞き逃したらオシマイ!」くらいの緊張感を持って、問題に取り組むようにしてください。
また、間違えた問題はその原因を、復習段階でしっかり探るようにしましょう!
④ 毎日少しずつ進めた方がいいですか?曜日を決めて集中的に進めるべきですか?
これは、基礎演習・応用演習どちらであっても、確実に前者(毎日少しずつ)です!
というのも、②で紹介した復習、全てキッチリやると結構時間がかかります。
ですので、毎日45分程度などと時間を決め、切りのいいところで翌日に回すようなスケジュールがいいですね。
やってみると分かりますが、この1~3の復習、結構大変なんです。
集中力も使いますので、そもそも長時間リスニング学習に充てるのは現実的ではありません。
学習時間をアバウトでよいので決めて(長くても1時間くらい)、毎日キッチリ復習までを1つのサイクルとして進めるようにしましょう!
その上で、さらに耳を慣らすために、一度解いて復習まで完了した問題の台本(スクリプト)を、通学などのスキマ時間にスマホで流すのはいいかもしれませんね。
以上、よくある英語リスニングの「基礎演習/応用演習」に関するQ&Aでした~!
限られた時間できっちり力をつけられるよう、問題集の選定と復習方法を理解してから始めてくださいね。