勉強中にイライラしてしまい、「やらなきゃいけないのはわかっているのに勉強に集中できない」という悩みを抱える受験生は多いのではないでしょうか。
本記事では、勉強中にイライラしてしまう原因とその解消法を3つご紹介いたします。
イライラしながら勉強をすると、勉強効率が下がってしまいますし、なにより大きなストレスがかかってしまいます。
勉強中のイライラをできる限り解消し、快適に勉強を進めていきましょう。
1.勉強中にイライラ、その原因3つ
それでは、そもそもなぜ勉強中にイライラしてしまうのでしょうか?
ここでは、考えられる原因を3つ挙げてご説明します。
1.1.①問題が解けない
まず考えられるのは、「問題が解けない」ことに対するいらだちや焦り、フラストレーションからイライラしてしまうパターンです。
これについては、自覚のある方も多いかもしれません。
「さっき覚えたのにもうわからなくなってしまった...」
「公式がむずかしすぎて全然覚えられない」
「この問題がどうしてこの答えになるのか納得いかない」
「問題にどう取り組めばいいのかわからない...」
科目を問わず、むずかしい問題に挑戦すればするほど、上記のような悩みやイライラは増えてくると思います。
もっともシンプルな原因ですが、この原因によって勉強中にイライラしているパターンがもっとも多いと言えるでしょう。
1.2.②勉強以外の誘惑が多い
次に考えられる原因は「勉強以外の誘惑が多い」というものです。
多くの人は、集中できない環境で無理に集中しようとするとイライラしてしまいます。
それは勉強中でも同じです。
たとえば、勉強机の近くにスマホ、パソコン、テレビ、ベッド、マンガやゲームのような誘惑があると、ほとんどの人はそちらに意識が向いてしまいます。
その結果、思うように勉強に集中できずイライラする、という状況におちいることが考えられます。
あなたの勉強スペースの近くには、上記のような誘惑はないでしょうか?
もしあれば、それがあなたのイライラを引き起こしている原因かもしれません。
1.3.③人と比べてしまう
3つ目は「人と比べてしまう」というものです。
イライラは、不安や焦りといったマイナスの感情から生み出されます。
もしあなたが、「友達はあんなに成績がいいのに、自分は全然追いつけない」「自分は周りから遅れてしまっている」「いまのままでは志望校に合格できない」といった気持ちを強く持っているのであれば、それがイライラの原因となっているかもしれません。
受験では、ある程度人と比べてしまうのは仕方のないことですが、あまりにもそれを意識しすぎると苦しくなり、イライラも強くなってしまいます。
以下でご紹介する「イライラの解消法」を活用して、できるだけそのイライラを軽減してみてください。
2.イライラの解消法3つ
それでは本題の「イライラの解消法」についてご紹介します。
以下の方法は、筆者自身が塾講師として多くの生徒さんに接する中で、一定の効果が見られた方法です。
ぜひ、あなたの状況に当てはまるものがあれば試してみてください。
2.1.①イライラする前に、答えを見て確認する
「問題が解けない」というイライラに対しては「イライラする前に答えをみて確認する」という方法が効果的です。
問題が解けないとき、わたしたちはどのタイミングでもっともイライラしているでしょうか?
それは、問題が解けないと「悩んでいるとき」です。
ですので、どうしてもイライラしてしまうときは、「10秒悩んだらもう答えを見る」というように決めて、イライラの継続時間を短くしましょう。
特に英単語などの暗記では「2秒以内にわからなければ答えを見る」などと決めて暗記作業を行なうことをおすすめします。
「そんなすぐに答えを見ていては覚えられないのでは?」と思う方もいるかもしれません。
ですが、暗記は「同じ日に繰り返し覚えようとする」よりも「日を跨いで何度も見る」ほうが効果的と言われています。
ですので、答えをすぐ見てもよいので「日を跨いで何度も見て」、覚えるようにしましょう。
そうすることでイライラの時間を短縮しながら暗記事項を覚えていくことができます。
2.2.②勉強に集中できる環境を整える
次に「勉強以外の誘惑が多い」場合、まずは「勉強に集中できる環境を整える」ことが大切になります。
この勉強に集中できる環境というのは、人によって異なります。
「ガヤガヤしたところの方が集中できる」という人もいれば、「周りに人がいない、静かな環境の方が集中できる」という人もいます。
ですので、あなたにとって勉強に集中できる環境を整え、誘惑によって生じるイライラを無くしていきましょう。
勉強に集中できる環境を整えるときの具体的な方法について、以下に例を記載しています。
ぜひ参考にしてみてください。
勉強に集中できる環境を整える方法の例
・スマホやゲームを、自分の視界に入らないところに置く
・ベッド、布団のない部屋で勉強する
・カフェや図書館、塾で勉強する(家だと集中できない場合)
・筆記用具を自分の好きなもので揃える(気分を高めるために)
・イヤホンや耳栓を使う(周りの音が気になる場合)
・ついたてなどで自分の前や横の視界を制限する(周りの動きが気になる場合)
・長時間座っていても疲れない椅子を使う
など
2.3.③以前の自分と比べる
「人と比べてしまう」人は、ぜひ意識的に「以前の自分と比べる」ようにすることをおすすめします。
友達や、他の人の点数と比べて焦ってしまう、不安になってしまう気持ちは確かにあると思います。
ですが、その場合でも「解ける問題を増やして点数を上げ、志望校合格を目指す」という目的は変わらないはずです。
であれば、他者と比べて不安になってしまうよりも、以前の自分と比べて自信をつけていく方をおすすめします。
そのために、以前の自分と比べて「できるようになっていること」に意識的に注目し、前に進んでいる自分を自覚してみてください。
そうすることで不安や焦りからくるイライラに囚われすぎず、勉強を進めていくことができるはずです。
もし、「なかなか自分が前に進んでいることに自信が持てない」という場合は、「その日したこと」「できるようになったこと」を、一日の終わりにノートなどに書き出してみてください。
文字にして視覚化することで、脳がその情報を受け取りやすくなり、自信や焦りの軽減につながるでしょう。
3.イライラを静め、自信を持って勉強を進めていきましょう
勉強中のイライラは、きっとほとんどの受験生が経験したことのあるものだと思います。
人によっては「勉強中にイライラするのは仕方のないことだ」と思っている人もいるかもしれません。
ですが、工夫によってイライラを軽減することは可能です。
ぜひ、上でご紹介した方法を参考に、あなたのイライラを静め、自信を持って勉強を進めてみてください。