AO入試(総合型選抜)は書類選考を経て、面接が課されるケースが多いです。
一般受験ではほとんど課されない面接に不安を抱いている人も多いのではないでしょうか?
今回はこの面接で想定される質問や気を付けることについて説明していきたいと思います!
面接は3種類ある
まず、AO入試(総合型選抜)における面接の仕組みとして考えられるのは集団面接、個人面接、ディスカッション型の3つです。
この3つを簡単簡単に説明すると、
〇集団面接:受験者複数人が同時に面接するタイプ、順番に質問される。
〇個人面接:受験者一人が面接官1人もしくは複数人と面接するタイプ
〇ディスカッション:受験者複数人が決められたテーマで意見を交換する
このような使い分けができますが、今回は集団面接と個人面接の場合を想定して解説していきます。
面接で頻出の質問は大体決まってきます!ではみていきましょう。
質問例8選と答え方
①「志望動機」
考え方:「自分の目標を達成するために、〇〇の大学の特長が合致している」と面接官に上手に伝えられるように理由を考えましょう!
他の大学でもできると感じてしまうような理由は避けるため、志望する大学に関する情報は念入りに調べてから答えを考えてみるとよいです。
②「高校時代頑張ったこと」
考え方:自己分析の一環として、高校時代を振り返りましょう。
具体的なディティールを含めて説明してみると良いと思います。
その出来事から学んだこと、そして出来事が今後の目標のきっかけへと繋がっていくと一貫性のある回答になります。
③「自分の長所と短所」
考え方:これも自己分析の一環です。
長所や短所を自分で見つけるのは難しいと思いますし、自分の長所や短所を自分だけで決められないと思うかもしれません。
思い切って周りに聞いてみたり、複数人から言われたことのある自分の性格がないか振り返ってみましょう。
面接では、自分の短所を改善している姿勢も含めた回答をしておきましょう。
④「大学でしたいこと」
考え方:回答の軸として、大学に関連する事柄と結び付ける必要があります。
大学外での活動については極力避けましょう。
⑤「社会で気になっているニュースや出来事」
考え方:こうした質問がくる可能性も十分にあります。
一般常識について、ある程度の主張や関心があるかはチェックされることが多いです。
こうした問いに関して不安な人は、気になるニュースと、それに対する意見を事前に準備して面接に臨みましょう。
⑥「自己PR」
考え方:自己分析が必要な内容だと思います。
如何にして自分を見つめなおし、魅力的な人物として語れるかが重要です。
個性をアピールするのは大事ですが、度を越えたアピールは逆効果になってしまう可能性が十分あります。
大学が求める人物像とのすり合わせを行いながら、適切な距離感を考えて、自分のどの面をアピールするかを取捨選択しておきましょう。
⑦「専門分野に関するもの」
考え方:⑤の質問の場合と少し似ていますが、大学は専門的な勉強をする場なので、受験した学部学科に関連した専門的な質問をされる可能性もあります。
自分の興味のある学部を志望している可能性が高いでしょうが、何も意見を述べられないということがないように、志望学部に関連したテーマについては、触れておくようにしましょう。
⑧「逆質問」
考え方:「逆に質問はありますか?」と問われて何も返さないのはできるだけ避けましょう。
こうした質問では、自分のやる気をアピールできるような質問で大学生活でどんな努力が必要かといった事を尋ねるのも良いかもしれません。
答えにくい質問やすぐ調べればわかる質問もできるだけ避けましょう。
質問の考え方総括
ここまで8つの質問について、それぞれの答えをどう考えるか説明してきました。
この8つの中でも、志望動機に関する質問はかなり高い確率で問われるので受け答えは何度も練習しておくと良いですね。
例えば、英語力をアピールするなら
「英語が好きで、英検を準1級まで取得した。大学では留学して語学力をさらに磨き、海外の文化にも触れたい」
という実績から目標の流れがスムーズになります。
そのほかの目標や実績がある人やこうした一貫性を各質問の中で持たせられると良いのではないでしょうか。
これもすべての回答に言えることですが、質問に対しての回答に対して「なぜなら」と続けられるような理由も同時に答えられるようにしておく必要があります。
根拠も含めて説明できたほうが主張に説得力も増していくのです。
話す内容以外も重要!!
重要なのは、質問の受け答えだけではありません。
最低限の礼儀作法が必要です。面接に関して基本的なマナーは確認しておきましょう。
また、喋る内容が素晴らしかったとしても、喋り方や姿勢の悪さなどから不十分な印象を受けてしまいます。
面接の練習として意識することは、第一に、上手く受け答えできるように質問の準備をしておくことです。
何度も練習して自分の言葉として発声できるようになったら、それ以外の要素である、声色や自らの姿勢に注意して練習してみましょう。
伝え方が上手になれば、面接官に与える印象がはるかに上がっていくと思います。
AO入試(総合型選抜)の面接で上手くいくために
今回は頻出される質問8つについて、回答の考え方について説明してきました。
AO入試というのは入試の性質上、自分の個性を出さなければいけません。
保守的になってしまうと、面接官に魅力的な人間として映らなくなる可能性があります。
こうした塩梅に気を付け、自己を客観視して面接官を魅了できるような振る舞いを目指しましょう!