受験勉強は、時に長く苦しいものです。
そんな中、スランプに陥ってしまう場合もあるでしょう。
普段の勉強でもスランプになってしまうことはあるものですが、受験期のそれは特に深刻です。
タイムリミットが迫っている中で、停滞してしまうのは辛いものですね。
では、受験勉強でスランプに陥った場合は、どう対処したらよいのでしょうか。
受験勉強でのスランプとは、どんな状態?
まず、受験勉強で起こりやすいスランプとはどんな状態か見てみましょう。
以前のように勉強に集中できない
今までと比べて、勉強へのモチベーションが低下し、勉強に集中できなくなっていませんか。
モチベーションが低下する原因としては、以下のようなことが考えられます。
・こんな勉強方法でよいのかという迷い
・大学に入った後の未来像が描けない
・単純に勉強することに疲れてしまった
得意科目だったはずなのに、成績が落ちてきている
1,2年の頃は得意分野だったはずなのに、受験生になってから思うように点数が取れないとなるとスランプを感じてしまいますね。
得意分野は受験時の得点源としてとても重要です。
もし得意分野の成績が落ちているなら、別の分野で得点を上げなくてはならない。
そんな気持ちがなおさら焦りを加速させてしまいます。
点数の上げ方が分からない
受験生になれば、各種模試で志望校に合格できるかどうかの判定が出てくるはずです。
この判定の結果が悪ければ、どうにかして点数を伸ばし、合格圏に到達したいと考えるものです。
しかしがむしゃらに勉強時間を増やしても、テストの点数が上がるとは限らないのが辛いところです。
いろいろな勉強手段を試しても、上手くいかない時はどうしてもスランプを感じてしまいますね。
受験勉強でのスランプ対策には、心理的負担を軽減することが大事
受験勉強で起こるスランプの原因は、心が不安定になっているからかもしれません。
特に1,2年の頃には特に勉強に困っていなかったという場合は、受験期独特のストレスやプレッシャーがスランプを引き起こしている可能性があります。
受験期のスランプ解決方法を考えるには、まず「心理面の負担をどのように和らげていくのか」という方針を基本にして見てはどうでしょうか。
受験勉強でのスランプ対処法
ここからは、受験勉強でスランプに陥った時、どのように対処すればよいのかという具体的な方法をご紹介します。
スランプの状況は人それぞれですから、この対処法をヒントに、自分に合ったやり方を見つけてみてください。
信頼できる人に相談する
自分一人で抱えてしまうと、どんな悩みでも非常に深刻にとらえてしまいがちです。
スランプに苦しんでいることを、信頼できる周りの人に相談してみませんか。
学校の先生はもちろん、塾の講師、家庭教師などは受験期の悩みに詳しいものです。
あなたが思いつかなかった解決方法を教えてくれるかもしれません。
また、友達、兄弟、親など身近な人へ相談する手もあります。
彼らはスランプに対する有効な解決策を教えてくれるわけではないかもしれません。
しかし「自分もそうだった」と共感を示してくれたり、「頑張っているね」と褒めてもらえたりするだけでも気持ちは楽になるものです。
モチベーションを問い直す
スランプの原因が、モチベーション不足にある場合もあるかもしれません。
そんな時は、志望校を選んだ理由を改めて問い直します。
「どうしてもこの志望校に入りたい」
という気持ちを思い出すことで、やる気が生まれることがありますよ。
逆に志望校への気持ちがそれほど強くないと気づけたら、それはそれで志望校を考え直すきっかけになります。
基礎を見直す
テストの成績が思うように上がらないのは、実は基礎力が足りていないからかもしれません。
受験勉強では、模試や過去問中心の勉強になりがちですが、基礎力がないのに応用問題を解くことはできません。
焦る気持ちを抑え、まずは単語や公式などの基礎に穴がないかを確かめてみてください。
目標を細分化する
志望校合格というのは、受験勉強の最終目標です。だからこそ、重く、達成困難に見えるのです。
そこで、まずは合格という目標を見るのを一旦止めます。
そして、もっと小さい目標を作っていくようにしていきます。
例えば、小テストで満点を取る、問題集のこのページを完璧に解くなどです。
合格という大きな目標に対し、勉強のステップを細分化するのです。
小さな目標でも、達成できれば自信につながります。
こうして、気持ちを立て直すことがスランプ克服の一手となることがあります。
自分を認める
受験勉強でスランプに陥った時は、「こんな自分はダメなんだ」「他のみんなに比べて全然勉強できていない」と自分を責めてしまいがちです。
しかし、自分に自信がない状態でスランプを克服するのは難しいでしょう。
他人に自分を認めてもらうのは大変ですが、自分で自分を認めるのは心がけ次第です。
大学に合格できなければ価値がないと考えず、「こんな状態でも受験に挑戦できているのがえらい」と自分を認めてあげませんか?
合格ばかりにフォーカスするのは、とりあえず止めましょう。
そして今までの努力の発表会として受験を捉えることで、吹っ切れるかもしれません。
追い詰められたときは、一度試してみてください。
まとめ
受験期のスランプはつらいものですが、そのつらさを乗り越えた先に成長と合格の喜びが待っています。
いろいろな対策法を模索してみてください。