一般入試は2月ごろですが、総合型入試は10月には本番が始まります。
総合型入試を考えている人は、一般を見据えている多くの受験生よりも早めに入試へと準備をしなければいけません。
ちなみに、この「総合型入試」というのは2020年にAO入試から改称されたものなので、内容は同じです。
具体的な選考内容としては、面接や小論文、そして筆記試験を課す大学もあります。
今回は、主に面接に注目して見ていきたいと思います。
どんな人が落ちる?
学力が測られない総合型入試にはどのような落とし穴があるのでしょうか。
それではどんな人が落ちていくのか、みて行きましょう。
落ちてしまう人①:リサーチ不足
1つ目は、大学が求める人物像を理解していない人です。
AO入試というと、やはり「面白い人材が求められているはずだ」とお思いかもしれません。
確かに面接や小論文などで他の人に勝つため、それぞれの個性が必要となってくるのが事実です。
ですが、大学ごとにも欲しい人材というのは異なってきます。
多くの人からみて賞賛されるような武器を持っていても、大学の理念や求める人材と離れていれば当然落とされてしまうでしょう。
そのためまずは総合型入試を行っている大学をリサーチすること、そしてそれぞれの大学がどのような人間を欲しているのかを理解してから、自分にあった学校を選択しましょう。
学部学科でも、求める人物像は変わってきたりします。
これを理解することで、自分がどのような点を長所として押し出すべきかや、話す内容などを決める手助けにもなっていくでしょう。
落ちてしまう人②:ビジョンがない
2つ目は、明確なビジョンがない人です。
面接では、大学や社会に対してどのように貢献するかであったり、将来の夢や目標を聞かれることが多いです。
そうした視点が曖昧であると、面接官に自分の熱意が伝わらない可能性が高いです。
魅力的な人間だと、面接官の目に映るような明確なビジョンを話せるように考えておく必要があります。
落ちてしまう人③:成績が悪い
3つ目は、成績が悪すぎる人です。
一般的に、推薦入試は、指定校推薦と総合型選抜があります。
前者は高校での成績に従って、各高校に割り当てられている大学への推薦枠を利用するものです。
推薦の基準として成績が大きく加味され、推薦が受けられれば問題を起こさない限りほとんどの人が合格する入試です。
一方で後者は平均倍率が3倍程度と言われていて、多くの受験者層は一般では合格が厳しいとされる人が多いです。
そのため筆記試験がある場合もそこまで焦る必要はありません。
ですが、もちろん大学側も最低限の学力は求めているので、一般入試の合格点レベルの学力をつける必要はありませんが、ある程度の勉強をする必要はあります。
また、学校の成績も気にかけなければいけません。
落ちてしまう人④:コミュニケーションができない
4つ目は、面接でうまくコミュニケーションがとれない人です。
これには様々な要因があります。
まず、練習不足でうまく自分の考えが表明できない人もいます。
そして、そもそも面接の態度として適切ではないと評価されてしまう人もいます。
先ほども述べたように、総合型選抜には「個性」が重要視されるのは事実ですが、その意味をはき違えてはいけません。
一概には言えませんが、「意図した奇行」も単に面接官の印象を下げるだけに終わってしまう可能性が高いです。内容で勝負しましょう。
緊張するのは仕方ない!
「自分も面接で絶対に緊張してしまって、コミュニケーションがうまくいかないかも」とお思いの方もいるかもしれません。
確かに人生が懸かった出来事で緊張するのは仕方のないことかもしれませんが、なぜ緊張するのかを考えてみると、何か変化があるかもしれません。
緊張する原因①:練習不足
緊張する理由としてまず考えられるのは、面接の練習不足です。
先程もいいましたが、総合型選抜の場合、倍率は平均で3倍程度だといいます。
これは3人に2人は落ちるという計算になります。
もちろん、緊張してうまく話せなくなる可能性も高いですが、家族や先生などと何度も練習して、志望動機や目標を自分の言葉として話せれば、頭が真っ白になる可能性も減らせるでしょう。
後悔しないぐらいに練習をして、いうべきことを自分のものにしてから本番に臨みましょう!
緊張する原因②:追い込まれて焦る
もう一つ考えられるのは、推薦入試しか考えていない人だと思います。
もう少し詳しく説明すると、一般入試を見据えていない人です。
目標の大学があっても、総合型選抜しか考えずに受験勉強を怠っていると、緊張感が高まって普段のパフォーマンスができなくなる可能性が高いです。
総合型選抜の発表後2,3か月あるので、そこで切り替えるのも可能ですが、それはある程度の素養があってこそです。
一般入試でも戦えるような準備をしておくことで、少しでも面接での緊張感が和らぐと思います。
小論文でもやることは同じ!
ここまで、主に面接での対応や準備について書いてきましたが、総合型選抜ではそれ以外にも小論文が課されることもあります。
そこで問われる内容も、ある程度予測ができることも多いです。
予測されうる質問に関しては、小論文の形式であっても準備はできるはずです。
また、小論文という形式の書き方にも慣れておきましょう。
しっかりと考えを伝えられる文章力は練習で磨けるはずです!
まとめ
総合型選抜は、一般入試と違って答えがありません。
そのため、みなさん一人ひとりが上手く大学の求めている人にマッチするかという要素も大きいです。
ですが、対策次第ではこうした不確定要素を少しでも減らせるはずです。
自己分析をしたり大学が求める人材の把握を行い、自分のどの面をアピールするべきかを吟味して臨みましょう。