このシリーズでは、英文法の各テーマにおける「差がつくポイント」を紹介します。
第23回英文法テーマは「副詞」です。
基本事項を参考書等で理解した上で、知らない内容はぜひご自身の頭の中に追加INPUTしてくださいね。
では、肩の力を抜いてゆる~りお読みください! (by Izu)
<注意すべき副詞はコレ!>
① 「頻度」を表す副詞
動作などが「どのくらいの頻度か」を表す副詞。
一般動詞の直前、be動詞の直後、助動詞の直後で使用するのが基本である。
always 「いつも」 / usually 「たいてい」 / often 「よく」
sometimes 「時々」 / occasionally 「時たま」
seldom (rarely) 「めったに~ない」 / never 「一度も~ない」 など
※sometimes・occasionallyは文頭・文末で使用してもよい。
例: Sometimes I hear from him .
「時々彼から便りがある。」
※daily「毎日」・weekly「毎週」・monthly「毎月」・annually「毎年」などの一定の頻度を表す副詞は、文末で使用する。
例: I pay my rent monthly .
「私は家賃を月極めで支払っている。」
※否定の副詞を文頭で使用すると「倒置」が発生!
例: Never does he watch TV .
「彼は決してテレビを見ない。」
② 「程度」を表す副詞
動作や状態が「どの程度であるか」を表す副詞。
原則として、修飾する語句の直前に置かれる。
completely (entirely) 「完全に・まったく」 / greatly 「大いに」
quite (rather) 「かなり」 / really 「本当に」
awfully (terribly・badly) 「ひどく」 / almost (nearly) 「ほとんど」
slightly 「わずかに」 / barely 「かろうじて」
hardly (scarcely) 「ほとんど~ない」 など
例: I could hardly understand what he said .
「私は彼の言っていることをほとんど理解できなかった。」
⇒ 否定の意味を強める「倒置」の文で書いてみると…
Hardly could I understand what he said .
※やりがちな間違った文
×: Almost people believe in GOD .
→ almostは副詞であるから名詞は修飾できないのに、上の文では名詞peopleを修飾してしまっているのがオカシイ!
〇: Almost all (the) people believe in GOD .
〇: Most people believe in GOD .
「ほとんどの人々は、神の存在を信じている。」
③ 「文全体」を修飾する副詞
話者の確信度合いや話者の判断や気持ちを表す副詞は、文全体を修飾する。
文頭または文末で使用するのが一般的。
certainly(surely) 「確かに」 / probably 「多分」
maybe(perhaps) 「もしかすると」 / possibly 「ひょっとしたら」
fortunately(luckily) 「幸運にも」 / unfortunately 「不運にも」
clearly(obviously・evidently) 「明らかに」 / foolishly 「愚かにも」
naturally 「当然・もちろん」 / surprisingly 「驚くべきことに」
wisely 「賢明にも」 など
例: Unfortunately , we were caught in a shower on our way home .
= It was unfortunate that we were caught in a shower on our way home .
「不運にも、帰り道にわか雨にあった。」
※違いに注意のパターン
例: Happily , he didn’t die .
「(文修飾)幸運にも彼は死ななかった。
例: He didn’t die happily .
「(動詞修飾)彼は幸せな死に方をしなかった。」
④ 文と文のつなぎ言葉になる副詞(句)
2つの文の論理関係を示す副詞がある。
文頭使用が多いが、中には(howeverやthereforeなど)挿入使用されるものもある。
長文の穴埋め問題でよく問われるので、意味をしっかり覚えよう!
<順序系>
to begin with 「初めに」 / first of all 「まず第一に」
first(ly) 「第一に」 / second(ly) 「第二に」
third(ly) 「第三に」 / finally = lastly 「最後に」
next 「次に」 / then 「それから」
<追加系>
besides = also = moreover = what is more 「その上」
furthermore 「さらには」 / in addition 「加えて」
<例示系>
for example = for instance 「例えば」
<逆接系>
however 「しかしながら」 / on the contrary 「それどころか」
nevertheless = nonetheless 「にもかかわらず」
<対比系>
on the other hand 「一方で」 / in contrast 「それに比べて」
<類似系>
similarly = likewise 「同様に」 / in the same way 「同じように」
<要約系>
in short = to make a long story short 「要するに」
in a word 「ひと言で言うと」
<言い換え系>
in other words 「言い換えると」 / that is (to say) 「つまりは」
namely 「すなわち」
<結果系>
therefore 「それゆえに」 / consequently 「その結果」
as a result 「結果として」 / thus 「このように」
<結論系>
in conclusion = by way of conclusion 「結論として」
<その他>
instead 「代わりに」 / by the way 「ところで」
otherwise 「もしそうしなければ」 / or else 「さもないと」
第23回「副詞」は以上です。
基本理解の上に差がつくポイントを積んで、アナタも「高校英語の文法マスター」になろう!