定期テストや模擬試験の前に、勉強時間が足りているのかと不安になり焦る方もいらっしゃるでしょう。
そんな時に徹夜で追い込もう!という考えに至る人も少なくありません。
徹夜の勉強は避けるように!との言葉も聞きますが、徹夜にはどのようなデメリットがあるのでしょうか?
この記事では、徹夜勉強がもたらすデメリットと、万が一徹夜をしなければいけない場合の対策をご紹介します!
1.徹夜での勉強はどんな悪影響があるの?
昔から徹夜勉強は良くないと言われていますが、実際にどのような悪影響が出てきてしまうか、具体的な例をご紹介します。
(1)睡眠不足になる
徹夜を行うということは、必然的に睡眠時間を削ることになってしまいます。
十分な睡眠が取れない状況に陥ると、実は勉強にとって最も重要な「記憶力」に悪影響が出てきてしまいます。
睡眠には「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」の2種類があり、90分周期でこの睡眠を繰り返しています。
「レム睡眠」には、日中の記憶を整理し定着させる効果があると言われています。
その為、睡眠時間を削るとこの「レム睡眠」の回数が減ってしまい、記憶力の低下に繋がります。また、徹夜であれば一度も睡眠を行わないことになりますので、かなりの悪影響を及ぼすことになってしまいます。
(2)集中力が低下する
睡眠には、身体だけでなく脳を休ませる効果があります。
脳は正しく休息を取らなければ、正常に機能しにくくなり、集中力の低下に繋がります。
睡眠不足の状態で勉強をしても、脳が正しく機能していない中で学習することになりますので、勉強の効率はかなり下がってしまいます。
また、テストの本番を迎えても、頭がボーッとして集中できず、本来の力を発揮できなくなってしまいます。
学習効率を下げる行為ですので、徹夜は避けなければなりません。
(3)体調を崩してしまう
睡眠は身体全体を休ませ、疲れを回復してくれる効果を持っています。
この、身体にとって重要な睡眠時間を削ってしまうと、日中消耗した体力を回復することができず、倦怠感や体のふしぶしの痛みに繋がってしまいます。
また、徹夜により睡眠時間が減ると、免疫力が下がり、風邪や病気にかかり易きなってしまいます。
勉強時間を増やす為に行った徹夜が原因で、勉強ができなくなってしまうリスクもあるのです。
受験は体力勝負でもありますので、よく睡眠を取り、健康第一で過ごしましょう。
2.徹夜勉強のメリット
逆に徹夜を行うことにメリットはあるのでしょうか?
メリットデメリットを天秤にかけた上で行うかどうかを決めることは大事ですので、メリットを整理してみましょう。
(1)勉強時間が必然的に増える
徹夜を行うということは、普段寝ている時間を勉強時間に充てることになりますので、勉強時間は増えます。
普段6〜8時間寝る人は、その時間勉強できるとなるとかなりの時間創出になります。
しかし、徹夜にはデメリットの説明で挙げたような悪影響がたくさんあります。
漠然と夜更かしして勉強しているようでは、かえって逆効果になりますので、できるだけ避けた方が良いでしょう。
(2)その場を凌げる
テストや模試前日に集中して徹夜で追い込むことは、その場しのぎにはなります。
なぜなら、人間の記憶は新しいものは残りやすく、古いものは消去されやすいので、前日徹夜で行った内容は比較的記憶に残りやすくはなります。
ただし、睡眠を削っているので本質的な記憶の定着にはなりません。
受験という長期的な観点で考えると付け焼き刃にしかなりませんので、着実に睡眠を取りながら記憶を定着させることが重要です。
3.どうしても徹夜が避けられない時は?
ここまで、徹夜のメリットデメリットに触れ、「徹夜はするべきでない」というメッセージをお伝えしました。
しかし、急な用事で勉強時間が足りていなかったり、とても不安な内容が残っていたりする際に、どうしても徹夜を避けられない状況が出てくるかもしれません。
では、徹夜をしなければならない状況に直面した時の対策をご紹介します。
(1)仮眠をとる
完全な徹夜は、一睡もしないことになります。
睡眠には学習に重要な役割がたくさんありますので、仮眠をうまく取りながら徹夜に向かいましょう。
例えば、勉強の合間に10〜15分程度目をつむる仮眠タイムを取ることも良いでしょうし、「レム睡眠」を確保するために、90分間の仮眠を入れるなどの方法があります。
しかし、徹夜はただでさえ体力を削りながら行うので、朝まで寝過ごすリスクがあります。
目覚ましやアラームを活用しながら行いましょう。
(2)夜食を食べる
一晩中起きながら勉強をし続けることは、自分で考えている以上に体力を削る行為です。
体力が落ちることは、風邪や病気につながってしまうリスクが上がります。
せっかくテストのために徹夜をするのに、かえって風邪をひいたり病気にかかったりしてしまうと、元も子もありません。
夜食は体力を回復してくれる効果があるので、夜食を食べ体力をつけましょう。
しかし、かなり遅い時間の食事になるため、食べ過ぎには注意が必要です。
消化に良いものを程よくお腹に入れるようにしましょう。
(3)リフレッシュタイムを作る
人間の集中力には限りがあります。
朝まで集中し続けることは無理に等しい行為です。勉強の合間にはリフレッシュタイムを入れましょう。
ストレッチや音楽鑑賞など、自分の気分転換になるものであればなんでもOKです!
リフレッシュタイムを設けても集中できなくなった時は、限界が近いということです。
そんな時は思い切って切り上げ、睡眠に時間を使うのも一つです。
4.できるだけ徹夜はやめよう!
本日は徹夜に関して注意すべきポイントを解説しました。
徹夜は限りなく避けた方が良いとお伝えしましたが、大事なのは徹夜をしなくても良いような学習を普段からコツコツ行うことです!
学習習慣を身につけ、テスト前に焦ることのないような環境を作り出しましょう。