AO入試(現:総合型選抜)を考えている人も多いと思いますが、一般入試と比べて出願期間が非常に早いイメージがありませんか?
実際、AO入試(総合型選抜)は12月までに合否が発表されることが多いため、AO入試で受験するみなさんは早め早めの準備が必要になってきます。
各大学でどのぐらいの時期に入試が行われるのか解説していきたいと思います。
私立と国公立で時期が違う
AO入試は国公立大学でも私立大学でも行われていて、各大学に入試時期は異なりますが私立大学は6月から12月頃、国立では9月から翌年2月頃に行われる事が多いです。
文部科学省のホームページによると、「出願時期は9月以降(現行8月)、合格発表時期は11月以降(現行では設定無し)とします。」と記載されており、国公立大学はそれに倣っているため、私立大学と差ができていると考えられます。
また私立大学では、9、10月に試験を行うパターンが多いです。
募集期間にも例外もある
おおよその出願期間や合否までの時期を把握できたとは思いますが、例外もあります。
私立大学は12月頃までに終わると書きましたが、私立大学でも2月まで募集を行っている所もあります。
各志望校の募集要項を確認して、その詳細をチェックしておいてください。
私立大学では6月頃に募集要項を発表する所が多いといいます。
選考に時間がかかるのはなぜ?
選考期間は一般入試に比べて長めに設定されています。
一般入試のようにテストの点数で決めるような単純なものではないため、時間をかけて選考しているのです。
大学の出願期間を知ろう!
大体の出願時期は理解できたでしょうか?
今回は有名な私立大学の出願の動向を、月ごとに見ていきたいと思います。
関西圏と関東圏でも、出願時期に傾向があることが把握できると思います。
ただし、下記に示したのは2022年度入学に向けての募集要項を参照にしたものなので、実際に受験を考えている方は6月ごろに配布される最新のものを参照してください。
~8月(私立大学)
慶応義塾大学では法学部のFIT入試(総合型選抜)、湘南藤沢キャンパスにある二つの学部(総合政策学部、環境情報学部)は8月に出願が行われます。
他にも、明治大学法学部や立命館大学の海外就学者に向けた入試の出願時期も8月です。
ちなみに、早稲田大学と上智大学の海外就学者へ向けた入試に関しては7月に出願が始まるので注意が必要です。
9月(私立大学)
8月は帰国子女生に向けた募集が多かったですが、9月以降は本格的に募集を開始する大学も増えてきます。
慶應義塾大学では看護学部のAO入試、早稲田大学のスポーツ自己推薦での入試も始まります。
明治大学、中央大学、青山学院大学でもいくつかの学部で出願が始まります。
関西圏にある私立大学も9月から本格的に入試がスタートします。
関関同立(関西大学、関西学院大学、同志社大学、立命館大学)では、ほとんど全ての学部が同時にAO入試を開始します。
関西圏の大学は、比較的募集がまとまっているので把握がしやすいと思います。
10月(私立大学)
10月は上記に記載した大学の他の学部の募集、もしくは違った入試形式の入試が始まります。
また、関東圏の大学では法政大学の自己推薦入試がスタートするのもこの時期です。
中央大学や青山学院大学ではスポーツ系の枠で入試が行われます。
関西圏では、立命館大学にある一部の理系学部が募集を開始しています。
11月(私立大学)
上智大学、学習院大学、東京理科大学などで公募推薦が始まるほか、関西学院大学では総合型選抜が行われます。
また、早稲田大学の人間科学部で「FACT入試」が始まるのがこの時期です。
この時期までに出願はほとんど終わっています。
国立大学の出願時期は?
多くの国公立大学では、総合型推薦による入試を取っていることも多いですが、共通テストの結果を加味する大学が多いため、実際に結果が発表されるのは2月に集中しています。
ですが、センター試験の結果を課さないシステムを取る大学もあります。
出願時期の傾向
上記に具体的な出願時期を見てきましたが、多くの有名私立大学は8月、9月ごろに出願時期が集中していることが多いといえます。
また、慶應義塾大学、早稲田大学そして上智大学の特殊な入試形式(海外就学者向け、FIT入試など)は出願時期が早い傾向にあります。
一方で関西の主要な私立大学は9月に募集が集中しています。
呼び方が色々あるので注意
呼称に関しては、大学毎に様々で、「AO入試」や「自己推薦入試」といっただけではなく、慶應大学では「FIT入試」、早稲田大学では「FACT入試」、中央大学では「チャレンジ入試」など、同じ大学内でも選考方法によって使い分けがなされているので募集要項を必ず確認しておいてください。
勉強時期について
ここまでは主に私立大学の入試日程を具体的に挙げてきました。
実際に受験を考えている人は勉強を開始する時期も一般受験者に比べて早めにする必要があります。
比較的遅い国立大学のAO入試を考えている人は3年生になってからで良いと思いますが、私立大学は早いところで7月に出願が始まってしまうので、高校2年生のうちから受験対策を開始しても遅くはありませんね。
終わりに
ここまで受験時期について、私立大学のAO入試(総合型選抜)情報をもとに説明してきました。
ですが、今回紹介しきれなかった国公立大学はまた違った傾向がありますし、各大学ごとだけではなく、各学部ごとにも様々な入試形式があります。
これは、一般入試と比べると何倍も複雑だといえますが、敬遠せずにしっかりと向き合えば、チャンスは高くなるはずです!