中学受験をするためには、家庭での学習が欠かせません。
しかし、どのくらい勉強時間を確保すればいいのか分からないという方も多いと思います。
そこで、ここでは中学受験に必要な勉強時間やスケジュールの組み方を詳しく解説します。
中学受験の勉強時間はどれくらい?
小学生の家での勉強時間は学年×10分が一般的と言われています。
たとえば4年生の場合「4×10分=40分」が家での勉強時間になります。
しかし、中学受験をする場合、その勉強時間では十分とは言えません。
中学受験の勉強時間の平均値を見ていきましょう。
小学4・5年生の場合
中学受験に向けた勉強は、小学4年生頃からスタートするのが一般的とされています。
とはいえ、いきなり長時間勉強をするのは体力的にも気力的にも大変です。
小学4・5年生の学習時間としては、平日は1~3時間、休日は2~3時間が目安となります。
5年生後半までに学習習慣を身につけておくことで、その後の受験勉強に無理なく取り組むことができます。
小学6年生の場合
中学受験を考えている小学6年生の平均的な勉強時間は、平日は2~3時間、休日は8~10時間です。
ただし、難関校を受験する場合、休日はほぼ丸一日を勉強にあてている子も少なくありません。
休日に8~10時間は難しい場合でも、最低6時間は勉強時間を確保する必要があると言えます。
中学受験の勉強スケジュールの組み方
限られた時間の中で勉強時間を確保するには、スケジュール表を作成するのが効果的です。
1日のスケジュール表を作成する
まずは起床・学校・塾・習い事・食事・入浴・就寝などのルーティンを書き込み、次に、空いている枠に勉強を入れていきます。
そうすることで、時間を効率的に使うことができるのです。
また、勉強を入れる際には教科ごとに細かく設定する方法がおすすめです。
各教科をバランスよくスケジュールに組み込むことで、偏りのない学習が進められます。
さらに、スケジュール表を作成するときは、親子で相談しながら組むようにしましょう。
子供に任せると自分の得意科目ばかりを勉強してしまう恐れがあります。
一方、親が勝手に組んでしまうと、子供が反発をして上手くいかないケースも考えられます。
親も子供も納得のいくスケジュール表を作成することが、勉強を長続きさせるコツと言えます。
中学受験の勉強をスムーズに進める方法とは?
中学受験の勉強は一日にして成るものではありません。
たとえば、小学4年生から対策をスタートした場合、約3年間受験勉強は続きます。
中だるみや勉強疲れを起こさず、中学受験の勉強をスムーズに進めるには、以下のような点に注意が必要です。
・生活リズムを整える
・勉強に適した環境作り
・隙間時間を活用する
・休憩時間を確保する
生活リズムを整える
生活リズムを整え、毎日を規則正しく過ごすことは中学受験にとって大切な要素の一つです。
日々のルーティンを時間通りにこなすことで1日のスケジュールが立てやすくなり、自然な学習習慣を身につけることができます。
特に、夏休みや冬休みといった長期の休みは生活リズムが崩れやすくなるので要注意です。
学校がないからといって夜更かしや朝寝坊をしないように、親が気をつけてあげる必要があります。
勉強に適した環境作り
ゲームや漫画、テレビ、スマホなど、勉強の妨げになるものを机の周りに置かない工夫も大切です。
すぐ手の届く場所に娯楽があると、どうしても気が散ってしまいがちです。
勉強部屋にはそういうものを持ち込まないなど、親子でルールを作っておくと良いでしょう。
ただし、完全に娯楽をシャットアウトするのは逆効果です。
あまり厳しくし過ぎると、ストレスが溜まって勉強嫌いになってしまう可能性もあります。
遊ぶときは遊ぶ、勉強するときは勉強するというように、メリハリをつけることが重要です。
隙間時間を活用する
勉強は、机に向かっているときしか出来ないわけではありません。
通学・通塾の合間や入浴中、就寝前など、ちょっとした隙間時間を活用するのも勉強をスムーズに進める方法の一つと言えます。
隙間時間におすすめの勉強は、漢字・ことわざ・慣用句などの暗記物です。
気軽に持ち運びが出来る暗記カードを作っておくと、どこでもすぐに勉強が出来て便利です。
休憩時間を確保する
人間の集中力は、それほど長時間は続きません。
ましてや小学生の場合、一日中勉強ばかりしていては心身ともに疲弊してしまいます。
集中力が切れた状態で無理やり勉強を続けても身につきません。
60分~90分に1回は休憩時間を確保する必要があります。
適度な休憩を挟むことで心身がリフレッシュされ、再び集中して勉強に取り組むことができます。
まとめ
中学受験で結果を出すためには、毎日の勉強スケジュールをしっかりと立てて、家庭での学習習慣を身につけることが重要です。
日々の生活の中で、勉強時間をどう作ればいいか分からないという方は、こちらにご紹介した内容をぜひ参考にしてみてください。