中学受験は2月に行われるため、1月にどう過ごすかは合否に大きく関わってきます。
とは言え、中学受験を初めて経験するご家庭は、1月に何をすべきなのかわからないかもしれません。
そこで今回は中学受験をする際の1月の過ごし方と、1月受験の活用方法について解説しますので、合格のためにぜひ参考にしてください。
中学受験するなら1月にやっておくべきこと
ではまず、中学受験のために受験生が1月にやっておくべきことを2つご紹介します。
1.過去問+総合的な復習
中学受験は2月の初旬に行われる場合がほとんどですから、1月は「受験まで残りの日数が少ない」と感じる時期です。
そのため、中には精神的に焦りを感じてしまう受験生もいるかもしれません。
焦らず集中して学習に取り組むには、あれこれ中途半端に手をつけず、過去問を解くことと、総復習を行うことにフォーカスするのが大事です。
過去問は合格点に届かないことが多いですが、点数よりも間違えた部分や解けなかった部分が理解できるよう対策しましょう。
1月の時点で新しい問題にチャレンジすると、受験までに理解しきれない可能性があります。
1月に入ったら新しい問題には取り組まず、総復習に力を入れると効果的です。
2.1月校を受験
中学受験は2月だけでなく1月に実施する中学校もあります。
1月に実施される志望校ではない学校の試験を受けることを「1月受験」または「お試し受験」と呼びます。
1月受験は本番の前に受験の練習ができるというのがメリットです。
後ほど詳しくご紹介しますが、本番で実力を十分に出し切るなら1月受験にチャレンジすることをおすすめします。
中学受験を迎える子供のために親が1月にやっておくべきこと
1月に準備が必要なのは、もちろん受験生だけでなく親も同じです。
受験生が勉強に集中できるよう、これから説明する4つの項目はしっかりと準備しておきましょう。
1.受験本番に向けた準備
受験当日になってバタバタすることのないよう、本番受験に向けた準備は早めに行っておきましょう。
複数校受けるとなると、それなりに準備が必要ですし、どれがどの学校の物かわかるように整理もしておかなければなりません。
2月に入ってからだと間に合わなくなってしまうため、1月からスタートするのがおすすめです。
2.1月受験の準備
1月校を受験するなら、本番受験とは別にその準備も必要です。
必要な物を確認し、どのようにして受験校まで行くのか、試験開始から逆算して何時に家を出るべきなのかなど、細かい部分まで準備しておきましょう。
1月受験のために小学校を休むことになるはずなので、その際に本番受験のために休む日も併せて伝えておくと手間が省けます。
3.本番受験の募集要項をチェック
1月の中旬になったら、再度本番受験の募集要項をチェックしておくと良いです。
1月の初旬の準備で持ち物の確認はしているはずですが、入学手続きや注意事項・特記事項を全て覚えておくのは難しいでしょう。
学校ごとに内容が異なるため、1月中旬ごろと2月の受験直前にも改めて確認しておくとミスや勘違いを防げます。
4.本番受験の出願
本番受験の出願受付は、早い学校だと1月6日頃からスタートします。
後回しにすると期限に間に合わない可能性も出てきてしまうため、1月に入ったらすぐに出願手続きを済ませておいた方が良いでしょう。
ちなみに、出願順は入試日の退出順になっている学校がほとんどです。
午後にも入試を控えている場合、早く退出した方が時間に余裕ができますから、受付が開始したらすぐに出願することをおすすめします。
中学受験で1月受験は必須?メリット・デメリットは?
1月にやるべきことのうち、迷うのは「1月受験」にチャレンジするかどうかではないでしょうか。
ここからメリットとデメリットをご紹介しますので、我が子の場合はどちらが良いか判断する時の参考にしてください。
【メリット1】本番受験の練習になる
1月受験も2月の本番受験も、試験の流れはほとんど同じです。
そのため、1月受験にて試験の流れが掴めますから、本番受験の練習にもなります。
環境が違うととまどいやすい、緊張しやすいといった受験生には、1月受験での練習は効果的です。
【メリット2】合格すれば滑り止めに
1月受験に合格すれば滑り止めになるため、仮に本番受験に失敗しても「通うところがある」との安心感につながります。
その方が本番受験に集中できるなら、1月受験は受けた方が良いでしょう。
【メリット3】失敗点を本番に活かせる
1月受験でわからなかった分野や、間違えたところなどの失敗点を本番受験に活かせるのも1月受験のメリットです。
力試しをしたい、理解しにくい部分をはっきりさせたいという受験生にとって1月受験は効果的なものになるでしょう。
【デメリット1】不合格だと精神的負荷になる
本番受験ではないとは言え、1月受験に失敗すれば精神的負荷になる可能性もあります。
落ち込みやすい、傷つきやすいとの特徴がある受験生は、万が一のことを考えると本番受験のみに専念した方が良いかもしれません。
【デメリット2】1月受験のための時間が必要
当然ですが、1月受験するには1月受験のための学習が必要です。
本番受験の勉強で手一杯なら、1月受験が失敗に終わってしまう可能性がありますので控えた方が良いでしょう。
1月受験の活用方法!上手に利用して合格を目指そう(まとめ)
1月校を受験することに決めたら、ぜひ本番受験のために活用してください。
たとえば、
・試験中の雰囲気
・試験中の注意事項
・試験で失敗したところ
・もう少し勉強が必要だと感じたところ
これらの項目は本番受験にも活かせるはずです。
1月受験するにあたって学習や準備に時間を使うのですから、「ただ受ける」のではなく、ぜひ活用をして本番受験に合格しましょう。