中学受験には面接があり、筆記試験での学力とは別に、どんな生徒なのか、校風に合うのかなどを細かくチェックされます。
いくら筆記試験の点数が良くても、面接で全く答えられなければ合格は難しいでしょう。
しかし、初めて中学受験をする場合は、どんな質問をされてどう回答すれば良いかわからないはずです。
今回は中学受験の面接でよくある質問と回答例をご紹介します。
筆記試験のための勉強と併せて対策を行い、志望校への合格を目指しましょう。
中学受験の面接ではどんな質問をされるの?模範的な回答と共にご紹介
ではまず、中学受験の面接で受験生にすることが多い質問と模範的な回答をご紹介していきます。
Q.志望動機を教えてください。
受験生が校風に合うかどうかを面接官が判断するために、志望動機に関する質問は重要なので、ほぼ確実にされると言っても良いでしょう。
この質問に対しては、「なぜ通いたいと思ったのか」を理由とともに、できるだけ詳しく答えるのが良いです。
教育方針のどの点に魅力を感じたのか、それはなぜなのか、実際に入学したらどんな点を学びたいのか、自分の言葉で答えられるようにしましょう。
この質問は親にする場合もありますので、親子で練習しておくのがおすすめです。
Q.通学ルートを教えてください。
合格したら実際に通うことになるので、通学ルートに関してもよく質問されます。
乗り換える駅や利用するバスだけでなく、徒歩の部分の時間や、通学にかかるトータルの時間まで答えられるのがベストです。
そのために、実際に何度か志望校へ足を運んでおくことをおすすめします。
この質問も受験生ではなく親に向けてすることもあるため準備しておいてください。
Q.家族について教えてください。
家族について聞かれたら、家族構成や家族仲の他に、家の手伝いをしているかまで答えられると良いでしょう。
家族構成は提出書類と照らし合わされるため、間違えないよう練習が必要です。
Q.趣味や特技はなんですか?
趣味や特技については素直に答えることと、なぜ趣味になったのか、どうして得意なのか理由を説明することがポイントです。
自分を良く見せようと嘘をつくとバレてしまうため、ありのまま回答しましょう。
Q.自分の短所と長所はどんなところだと思いますか?
短所も長所も正直に伝えることが大事です。
短所については直す努力をしていることも伝えると良いでしょう。
たとえば「走るのが苦手ですが、土日にマラソンやランニングの練習をしています」というイメージです。
Q.友達についてのお話を教えてください。
友達については何人いるか、どんな子がいるかではなく、「友達とは自分にとってどんな存在なのか」をチェックされますので、それが伝わるような内容を考えておきましょう。
Q.ニュースを見ていて気になることはありましたか?
ニュースについてはどんなニュースかではなく、なぜ気になるのかを見られています。
1月に入ったらニュースをこまめにチェックするクセをつけると良いでしょう。
Q.最近どんな本を読みましたか?
最近読んだ本については、タイトルだけでなく作者やあらすじ、読んでみてどう思ったのかまでを答えると良いです。
面接用に1冊読み切り、答えられる練習をしておくのもいいかもしれません。
Q.筆記試験はどうでしたか?
筆記試験に関する質問では、苦手科目や得意科目をチェックされます。
嘘をつくと筆記試験結果でわかってしまうので正直に答えましょう。
実際にわからない問題がいくつかあったとしても、「わかりませんでした」とネガティブな回答で終わらせるのではなく、「わからない部分もありましたが、全力を尽くしました」とポジティブな内容で終わらせてください。
Q.小学校で頑張ったことは何ですか?
受験のために勉強を頑張るのは当たり前なので、できればその他の回答を用意しておきましょう。
野外学習や発表会などで構いません。
また、頑張った結果「何を学んだのか」も回答できるよう考えておきましょう。
Q.中学校に入ったら何を頑張りたいですか?
中学校で頑張りたいことは、面接の時点で興味があることで構いません。
具体的な科目ではなく、課外活動や人間関係についてでも良いですが、理由まできちんと回答できるようにしておくのが大事です。
Q.得意な科目について教えてください。
得意科目については「国語です」と科目だけ答えるのではなく、なぜその科目が得意なのか、どこが好きなのか、好きになったきっかけは何かまで答えられるようにしましょう。
中学受験の面接で多い親への質問と回答例
面接では受験生の回答だけでなく、親の回答もしっかりチェックされていますので、最低でも以下の4つの回答には答えられるよう対策をしておいてください。
Q.幼少期には子供にどんなことに取り組ませましたか?
幼少期に取り組ませたことは、習い事だけでなく家庭でやらせたことでも問題ありません。
子供の良いところをアピールできるような内容がベストです。
Q.併願校について教えてください。
併願校については、全ての受験に合格した場合にどこへ通うかをチェックするために質問されます。
どこが第一志望か、面接している学校が滑り止めであるなどは答えず、他にも受験していることだけを伝えるのがおすすめです。
Q.家庭と学校の教育方針を教えてください。
学校の教育方針については間違っていると面接官にわかってしまうため、まずは正確に伝えることが重要です。
そして、家庭と学校の教育方針に共通点があれば、それも含めて回答できると良いでしょう。
Q.子供の将来についてどうお考えですか?
子供の将来については「親の思い通りにさせていないか」「校風に合っているか」を見られます。
学校でどんなことを学ばせ、それをもとにどんな子供になって欲しいかを伝えられるようにしましょう。
中学受験の面接ではこんな点も見られている!回答以外の対策も重要(まとめ)
中学受験の面接ではきちんと回答できるかだけでなく、
・服装
・マナー
・言葉遣い
・喋り方
も見られています。
質問に対して答えられるようなトレーニングだけでなく、上記4つのポイントもしっかりと対策を行い、志望校への合格を目指しましょう。