世の中には、中学受験に向かない子というのも存在します。
中学受験を考える際、自分の子供が受験に向いているのか、それとも向いていないのかは気になるポイントですよね。
ここでは、中学受験に向かない子の特徴を、具体例を交えてご紹介します。
中学受験に向かない子の特徴とは?
中学受験に向かない子の特徴として、以下のようなものが挙げられます。
・勉強が好きではない
・自立できていない
・受験の目的がない
・体力がない
勉強が好きではない
知的好奇心が乏しく、物事に疑問や関心を見いだせないタイプの子は、中学受験に向かないと言えます。
知的好奇心が旺盛な子は、「もっと知りたい」という気持ちから、自発的に勉強に取り組むことができます。
一方、そうでない子は勉強の楽しさ自体を感じられないため、長期に渡って取り組みが必要となる中学受験には不向きです。
ただし、子供の知的好奇心は、周囲の働きかけ次第で大きく花開く可能性があります。
現時点で勉強が好きではないからといって、すぐに諦めてしまうのは早計と言えるでしょう。
自立できていない
自分で勉強ができない、朝一人で起きられない、ゲームやテレビの時間が守れないなど、自立できない子も中学受験には向いていません。
自分を律することができる子は、自ら進んで勉強に取り組めるため、成績も伸びやすいと言えます。
しかし、自立できていない子はいちいち親に言われないと行動が起こせないので、学習がはかどらないケースも多いとされています。
中学受験を目指すのであれば、まずは子供が自立できるように後押しをしてあげる必要があるのです。
受験の目的がない
受験の目的がない子も、中学受験には不向きと言えます。
「親に言われたから」「周りの友達が受験するから」などのあいまいな理由で中学受験に臨むと、最後まで頑張り切れずに心が折れてしまうこともあります。
「〇〇がやりたいから志望校に合格したい」というようにはっきりとした目的を持っている子は、勉強に対しても前向きに取り組むことができます。
途中で挫折することがないように、中学受験を決める際には、受験の目的があるのかどうかを親子で確認しておきましょう。
体力がない
中学受験をする場合、一般的な小学生では考えられない量の勉強をこなさなければなりません。
学校生活を送りながら塾にも通い、家に帰ってからも自宅学習をするためには、かなりの体力が必要です。
そのため、体力がない子も中学受験には向いていないと言えるでしょう。
受験勉強で無理をした結果、体調を崩してしまっては元も子もありません。
中学受験に必要な勉強量を耐えうるだけの体力があるかどうかも、受験を考える上では重要な要素となります。
中学受験に向かない「親」も存在する
中学受験に向かない親の特徴として、以下のようなものが挙げられます。
・偏差値至上主義の親
・「受験」=「人生の選択肢が増える」という考えの親
・自己満足の強い親
偏差値至上主義の親
偏差値さえ高ければそれでいいという偏差値至上主義の親は、中学受験に向いていません。
そういった親は、偏差値にこだわるあまり模試の結果などに一喜一憂し、冷静に子供をサポートすることができないからです。
親が偏差値にこだわっていると、おのずと子供も似た傾向になってきます。
その結果、子供自身も偏差値に振り回されるようになり、受験の目的自体を見失う恐れがあります。
「受験」=「人生の選択肢が増える」という考えの親
受験をすれば人生の選択肢が増えると考えている親も、中学受験には不向きと言えます。
受験はあくまでも通過点であり、大切なのはその先の人生で何を学ぶかです。
しかし、「受験」=「人生の選択肢が増える」と考える親は、
「受験」=「ゴール」のように錯覚してしまう傾向があります。
その結果、受験に対して過度の期待や執着心を抱いてしまい、子供を追い詰めてしまうのです。
自己満足の強い親
子供のためを思っているようで実は自己満足の強い親も、中学受験には向いていません。
自己満足の強い親は「子供の偏差値が上がらない」などの問題に直面すると、「自分はこんなにしてやっているのにどうして勉強ができないんだ」と子供を責めてしまいがちです。
中学受験は親の自己満足を満たすためのものではなく、子供が自分のために目指すものだということを理解しておく必要があります。
中学受験に向いてない子はどうすればいい?
我が子が中学受験に向いていないと感じたときの対策として、以下のようなものが挙げられます。
・家庭教師などの指導を受けてみる
・目標を変えることも選択肢の一つ
家庭教師などの指導を受けてみる
勉強に前向きに取り組むことができない子の中には、勉強方法が分からない・内容が理解できないなどの理由で苦痛を感じている子も少なくありません。
家庭教師などの個別指導ではその子の状況に合わせた指導を受けられるため、自分に合う勉強法が身についたり、理解できなかった部分が分かったりする効果が期待できます。
その結果、前向きな気持ちで中学受験に取り組めるようになるケースもあります。
目標を変えることも選択肢の一つ
中学受験が難しい場合は、高校受験に目標を変えることも選択肢の一つです。
子供が成長するスピードは人それぞれなので、小学生で十分な学力や精神力、体力が身についている子もいれば、中学生になってからぐっと伸びる子もいます。
体や心の準備が整っていないのに、無理やり中学受験をして挫折を味わうよりは、高校受験を目指してじっくりと取り組む方が良い結果を生む場合もあるのです。
まとめ
中学受験に向かない子の特徴を詳しく見てきました。
中学受験に向かない子の中には、周囲の働きかけによって、受験に向く子に変わることが可能なケースもあります。
後悔をしないためにも、まずは自分の子供がどちらのタイプに当てはまるのかを客観的に判断し、それに応じた対策を考えることが大切と言えるでしょう。