「子どもに国語の勉強法を伝えてあげたいけれど、自分がよく分かっていない・・」
「でもいまさら、だれに聞けば良いか分からない・・」
このようなお悩みを持ってはいませんか?
今回は、国語の基本的な勉強法をイチから丁寧に解説!
記事を読んで、お子さんに正しい国語の勉強法を伝えてあげてくださいね。
よくある誤解①国語は後回しでも大丈夫
日本語が話せるし、暗記するものも少ないので、国語は他の科目と比べて後回しにしても大丈夫と思われがちですが、そのようなことはありません。
本番の入試でも、国語の点数は他の科目に比べて配点が高いことが多く、入試の合否を分ける重要な科目となります。
また、これを覚えたから点数が上がるというような単純な科目ではないため、成績をあげるのに時間がかかる科目でもあります。
優先的に取り組むようにしましょう。
よくある誤解②国語のセンスがないから、成績を伸ばすのはむずかしい
国語は、センスで解く科目ではありません。
感覚ばかりに頼ってる子は、成績に波があるケースも多いです。
国語は「論理」の科目です。
明確な勉強法や、読解のポイントがあります。
基本的な勉強法をマスターして、国語の成績を伸ばしていきましょう。
知識分野を得点源にすることが大切
知っているだけで得点につながる、知識分野の基礎固めから始めましょう。
知識分野は、以下の4つに分類されます。
・語句
・文法
・文学史
それぞれの学習ポイントをお伝えします。
知識分野①漢字
漢字の勉強法には、3つポイントがあります。
①毎日決まった時間に取り組むこと
漢字学習は、「毎日」そして「決まった時間」に取り組むことが大切です。
一気に取り組んだものは、一瞬で忘れます。
毎日コツコツ取り組みましょう。
はみがきのように、習慣化できると良いですね。
そして「決まった時間」に取り組むことも非常に大切です。
時間を決めておかないと、後回しになってしまうことがよくあるからです。
早起きが得意な子は、小学校に行く前に済ませても良いでしょう。
親子で漢字練習をいつ取り組むのか話しあうことをオススメします。
②トメ・ハネ・ハライに気をつけて書き取りをすること
漢字練習の際に「トメ」・「ハネ」・「ハライ」に気をつけて学習できていますか?
本番の中学入試では、学校ごとに細かい採点基準が存在します。
基本的には、採点者が判断に迷うような解答は「不正解」として採点されます。
「分かっていたのに・・」とならないためにも、「トメ」「ハネ」「ハライ」は日頃から意識して書き取りをしていきましょう。
③自分でチェックテストをする
毎日の漢字練習をする前に、前日学習した漢字のチェックテストを行いましょう。
1日経過すると、忘れてしまっていることもよくあります。
漢字練習はインプットだけでなく、アウトプットの量も非常に重要です。
知識分野②語句
ことわざ、慣用句などの語句分野。
勉強するにあたり、覚えておいて欲しいポイントが2つあります。
①スキマ時間の活用
語句分野は、どれだけ多くの時間に触れることができたかが勝負です。
机の上以外でも勉強する意識が大切。
参考書をコピーして、トイレや洗面所に貼り、目に触れる回数を増やしていきましょう。
②声に出して音でも覚える
声に出して音でも覚えるようにしましょう。
語句部分だけでなく、意味や例文も一緒に声に出して覚えるとより効果的です。
『満点ゲットシリーズ ちびまる子ちゃんの慣用句教室』(集英社)
『満点ゲットシリーズ ちびまる子ちゃんのことわざ教室』(集英社)
でかわいいキャラクターと一緒に楽しく語句に触れるのもオススメ。
知識分野③文法
文法分野では、覚えておいて欲しいポイントが3つあります。
①品詞の用法と敬語をしっかりマスターする
中学入試頻出の「品詞の用法」と「敬語」をマスターしておくと良いでしょう。
中学入試において、文法は出題頻度は低いので、切り捨てる人も多いです。
それでも「品詞の用法」と「敬語」はよく出題されます。
くり返し学習すれば、きちんと点数につながる範囲でもありますから、どのような問題が出ても大丈夫という状態にしておきましょう。
②1冊の問題集を完璧に仕上げる
複数のテキストに手を出すよりも、1冊を完璧に仕上げることをオススメします。
『中学入試 でる順過去問 ことわざ・語句・文法 合格への1204問 四訂版』(旺文社)
ことわざや語句と一緒に、文法の基礎知識が学べる1冊。
近年の入試傾向を分析し、頻出問題から順番に学べるようになっているのがポイント。
まとめのページ→スピードチェック→入試問題にチャレンジ!
の3ステップ構成で、中学受験に必要な語句・文法の知識を学ぶことができます。
知識分野④文学史
中学入試で文学史の出題頻度は高くはありませんが、範囲が狭いので学習しやすいです。
覚えているだけで点数につながるので、頭に入れておきましょう。
文学史のオススメの勉強法を2つ紹介します。
①特徴をつかむ
作者を中心に、その作者の時代・代表作はセットで覚えましょう。
作者の名前だけ覚えていても、代表作や時代が分からないと設問に答えることができません。
また、作品の内容や分野も理解しておく必要があります。
②グループ化する
同じ時代の作品、同じ作者の作品、同じ種類の作品などグループ化して覚えると効率的です。
同じ時代の作品・・(平安時代)土佐日記、枕草子、源氏物語など
同じ作者の作品・・(宮沢賢治)風の又三郎、銀河鉄道の夜、注文の多い料理店など
同じ種類の作品・・(随筆)枕草子、方丈記、徒然草など
色々な視点で学習することで、記憶が定着しやすくなりますよ。
読解分野の勉強法はどうすれば良い?
知識分野と同時に読解分野も鍛える必要があります。
読解分野を学習するにあたり意識して欲しいことを2つお伝えします。
①文章の重要な箇所に線を引く練習をしよう
文章のジャンルに関係なく、本文を丁寧に読むことが読解の基本です。
記述がスラスラ書けることではありません。
文章を正しく理解し、重要な箇所を把握できれば、問題も自然に解けるようになります。
例えば、
・物語文→「心情」と「出来事」に線を引く
などポイントがあります。
ポイントをおさえ、文章の重要な箇所に線を引く練習をしてみましょう。
②音読も効果あり
国語が苦手な子には、音読をオススメしています。
音読にはメリットが2つあります。
②物語文であれば、誰のセリフか考えたり、気持ちを推測しながら読むことができる
親御さんが、お子さんの音読を聞いてみるのもオススメ。
イントネーションや文の切れ目が明らかにおかしいところがあれば、その文を理解できていない可能性が高いです。
「今のところ、もう一度ゆっくり読んでみようか」と声をかけて上げると良いでしょう。
丸つけの後に見直しの時間をしっかりとることが大切
丸つけの後に見直しの時間はしっかり取れていますか?
どの科目でも必要なことではありますが、国語が苦手な子は、これができていない子が非常に多いです。
「ぼんやりとした理解」では成績が上がることは絶対にありません。
間違えた問題は、「なぜこの答えなのか?」という疑問を常に持つようにしましょう。
本文に戻り、納得するまで考えましょう。自分で納得ができなければ、塾の先生に頼ってみてもよいですね。
まとめ
今回は、国語の基本的な勉強法について解説しました。
国語は、「どのように勉強をしたらいいか分からない」と悩む子も多いです。
国語の勉強法やポイントを具体的に知ることで、成績を伸ばすきっかけをつかめるはずです。
ぜひ、お子さんにもこの勉強法を伝えてあげてくださいね!