「国語のテストで平均点が取れない・・。」
「勉強はしているけれど、なぜか国語の成績だけ上がらない・・。」
お子さんについて、このようなお悩みをお持ちではありませんか。
今回は、「苦手な国語を克服するための勉強法」について解説!
国語が苦手な子向けに、分野ごとの具体的な勉強法をお伝えします。
ぜひ、今後の学習に取り入れてみてくださいね!
まずは、「漢字」を得点できるように
国語を苦手とするお子さんは、まずは漢字学習を中心に取り組むことをオススメします。
本番の入試において、漢字がすべて正解できれば、10〜20点分は確保できます。
【漢字】練習方法を工夫しよう
オススメの勉強法を3つご紹介します。
1.最初の3回は、丁寧に書き取る
漢字の練習は、同じ漢字を複数回書き取ることが多いと思います。
しかし、何も考えずにひたすら書き取っても効果はありません。
オススメの方法は、最初の3回は丁寧に書き取ることです。
たとえば、5回書き取るとしたら、最初の3回はゆっくりと丁寧に書き取ってみましょう。
その際に、「書き順」や「部首」も意識することがポイントです。
漢字練習を単純作業にせず、頭に入れる意識を持って取り組むようにしてみてください。
2.用例も合わせて覚える
漢字は、用例とセットで覚えることが大切です。
漢字だけに着目するのではなく、どのような場面で使う言葉なのかを意識しましょう。
同じ「シュウカン」という漢字だけでも、「週間」「習慣」「週刊」など複数あります。
例文も一緒に見ながら覚えるのがオススメ。
「言葉」を覚えることは、読解力向上にも繋がります。
コツコツ積み上げていきましょう。
3.毎日漢字に触れる
漢字学習は、毎日コツコツと取り組みましょう。
まとめて一気に覚えたものは、記憶には定着せず、一瞬で忘れてしまいます。
テスト前日や当日に一気に覚えて、その場では満点が取れたとしても、中学入試まで覚えているかは非常に怪しいです
コツコツ時間をかけて覚えたものは、長い記憶として定着します。
継続は力なり。
読解分野の苦手克服法
苦手とする子が多い、読解分野。
おうちで学習する際に、意識して欲しいことをお伝えします。
読解分野は、特に苦手とする子が多いので、しっかり頭に入れておいてくださいね。
文章の大切なところに「線を引く」練習をしよう
お子さんの国語のテキストやテストを見てみましょう。
読解問題の本文には、線を引いた跡が残っていますか?
国語が苦手な子は、どこに線を引いたら良いか分からないと悩んでいるケースが多いです。
もし、お子さんがうまく線を引けていなかったら、引くべきポイントを学びましょう。
線の引き方は、文章のジャンルによって変わります。
ここでは、入試頻出の物語文と説明文の線の引き方を解説します。
物語文の線の引き方
物語の理解を進めるには、まずは登場人物を把握する必要があります。
登場人物は、丸で囲んで印をつけておきましょう。
国語が苦手な子は、これをやるだけでも情報が整理されて、文章の理解度が上がりますよ。
物語文では、登場人物の心情を読み取ることが読解の中心となります。
また、心情は、時間・場所・場面によって変化します。
登場人物の「心情の変化」は、「主題」の読解につながることが多いです。
登場人物の心情に線を引く習慣をつけておくと、心情の変化に気がつくことができますよ。
・ぼくは、ライバルの悠太に負けたことがくやしかった。
・私は、母に料理をほめられてうれしかった。
・「やったあ!!合格したぞ!」たかしは、ガッツポーズをした。
→セリフと行動から、「うれしい」気持ちを読み取れます。
・かなこは、その話を聞いた時、涙が止まらなかった。
→涙が止まらない様子から、「悲しい」気持ちを読み取れます。
・空は青く澄み渡り、雲は白く流れていた。
→情景から「晴れ晴れ」とした気持ちが分かります。
説明文の線の引き方
説明文の中で、くり返し使われている言葉を見つけ出しましょう。
たとえば、文中で何度も「森林」という言葉が出てきたら「森林」がテーマとなっている文章です。
くり返し使われている言葉を見つけたら、一箇所で良いので、見つけたら線を引いておきましょう。
接続詞に注目しましょう。その後に筆者が主張したいことが書かれている可能性が高いです。
特に注目してほしい接続詞は、3つ。
「しかし」「だから」「つまり」
→これらの言葉の後には、筆者の主張が続きます。
この接続詞に着目するだけで、文章の理解度が上がりますよ。
線の引き方に口を出しすぎないことも大切
国語が苦手なお子さんは、どのように線を引いたらいいか分からないことも多いでしょう。
そこで、
「ここは大事じゃないのになぜ線を引いているの」
「ここは大事なのに、なぜ引いていないの」
と親御さんが口を出しすぎてしまうと、子どもが文章に線を引くのが怖くなってしまうことがあります。
気をつけましょう。
数をこなしていくと、少しずつコツがわかってくるはずです。
親御さんは、アドバイスと見守る姿勢のバランス感覚を大切にしてくださいね。
選択問題の苦手克服法
国語が苦手な子は、選択問題で「何となく」で答えてしまうことが非常に多いです。
選択問題のポイントを知り、訓練を積み重ねていきましょう。
1.主観で選ばない
まずは、主観で選ばないという意識を持つことが大切です。
選択肢で正しいことを言っているように思えても、本文で言っていないことは不正解です。
これを頭に入れておいてください。
2.各選択肢の誤りの部分に線を引いていく
正しい選択肢を見つけるだけでなく、各選択肢の誤った部分を訂正する力を身につけることが必要です。
選択肢を訂正する習慣を身につけておくと、正しい選択肢を導き出せるようになりますよ。
3.疑った方が良い選択肢のパターンを知る
選択問題では、本文でそのように言っているか疑った方が良い表現を知る必要があります。
特に以下の表現は覚えておきましょう。
「必ず」 「絶対」 「だけである」 限定的表現が選択肢に入っている場合は、そこまでは言及していないパターンが多いです。
本文に戻って、どのように表現されているか確認する癖をつけ、日頃から練習していきましょう。
記述問題の苦手克服法
記述問題を苦手としている子も多いでしょう。
記述問題は配点が高いことも多く、正解できると他の子と差をつけることができるでしょう。
日頃の勉強で気をつけて欲しいことをお伝えします。
1.途中まででも良いから書いてみる
最初から完璧に書ける子などいません。
お子さんの手が止まるようであれば、 「分かるところまで書いてみようか」と声をかけてみてください。
2.穴埋め問題に変更してあげる
解答の一部を穴埋めにする方法です。
この際にキーワードとなる言葉を穴埋めにするように書き出してあげるとよいでしょう。
このキーワードを見つける作業ができるようになってくれば、少しずつ記述問題もできるようになってきます。
親御さんの作業が少し大変になりますが、国語が苦手な子には効果的な方法です。
3.模範解答を書き写してみる
模範解答を書き写してみるのも立派な勉強です。
解答の型を学ぶことができます。
もし、自分の考えを書けないのであれば、模範解答を書き写すところから始めてみましょう。
書き写すことで、自分に足りないものが何かはっきりします。
まとめ
国語が苦手な子は、「客観的な視点」を持てていないことが多いです。
今回紹介したような勉強法やコツを知ることで、少しずつ客観的な視点が身に付いてくるでしょう。
「文章の読み方」「設問の考え方」のコツがわかれば、必ず点数は上がります!
「うちの子は国語が苦手だから・・」とあきらめず、おうちでできることを積み重ねていきましょう。