中学受験の国語で俳句や短歌という問題が出題されることがあります。
出題頻度はそこまで高くないのですが、全く対策をせずに挑むのは大変危険です。
俳句などはなかなか馴染みが薄く、勉強の仕方もよく分からないことでしょう。
そこで今回は中学受験における「俳句」について以下の内容でご紹介していきます。
・俳句の勉強法
・よく出題される俳句の問題
俳句はなんだか難しそうと、後回しにしている子どもも多いことでしょう。
受験生の子どもを持つ親御さんは、ぜひこの記事を参考に俳句の勉強に関するアドバイスをしてあげてくださいね!
そもそも俳句とは?
そもそも俳句とはどのようなものを指すのでしょうか?
俳句とは五・七・五の十七音からなる短い詩のことを指します。
俳句は、ただ五・七・五になっていればいいというものではなく、基本として季語を含めないといけないという決まりがあるなど、奥が深いもの。
世界最短の定型詩のうちの一つともされている近代文芸です。
俳句と短歌の違いは?
俳句と同じ日本の伝統文化の一つに短歌があります。
俳句と短歌は決められた文字数で表現する同じ定型詩で、似たように感じるかと思いますが、しっかりとした区分があります。
俳句は五・七・五の十七音に対して、短歌は五・七・五・七・七の三十一文字で、季語は必要ありません。
短歌は俳句と同じ定型詩ですが、混同しないように注意しておく必要があるでしょう。
中学受験における俳句の重要性
中学受験で俳句の問題が出されるイメージは薄いかもしれません。
実際、中学受験の中での出題頻度は低めであると言えます。
しかし、最近では俳句を出題する学校も増えてきており、対策が必要となってきています。
俳句は、塾などで時間を割いて扱わないジャンルでもあるので、出題数が少なかったとしても他のライバルとの差をつける需要な項目です。
勉強をすればちゃんと点数を稼げるので、しっかりと対策をしておきましょう。
俳句の勉強はどのようにしたらいい?
中学受験の俳句の問題では、俳句の知識を問われることになります。
特に俳句を季節順に並び替える問題など、季語をしっかり把握していないと解けない問題や、有名な俳人の名前など覚えることが多くなるでしょう。
しかし、俳句の勉強ってどのようにしたらいいのか想像しづらく後回しにしているお子さんも多いのではないでしょうか。
続いては俳句の問題で問われやすいものについて見ていきます。
どのような問題が出るかを把握することで、どこを重点的に勉強したらいいのかを考えてみましょう。
俳句の問題で問われやすいのは?
俳句の問題で問われやすい項目は以下の3つです。
・切れ字
・有名な俳人
これらを全て押さえておくことで、受験に有利になることは間違いありません。
それぞれ見ていきましょう。
季語
季語とは季節を表現するために使用されるものです。
俳句には必ずしも季語が必要というわけではありませんが、一般的に俳句には季語を用いなければならないと考えられています。
季語は季題とも呼ばれることがありますが、季題は題詠の題にする季語のことで、若干の違いがあります。
そして、受験問題でよくあるのが、季語は今の季節の区分とずれているため、今の感覚で答えると間違えてしまうということです。
季語は旧暦に基づいているため、今の感覚とは少し違うひっかけのようになる場合があるということに注意しておきましょう。
切れ字
俳句には強く言い切り、意味の切れ目を表現する切れ字というものが存在します。
「かな」「もがな」「けり」などが有名で作者が感動を誘いたい部分などに使用されます。
どの部分に切れ字があるかによって「初句切れ」「二句切れ」「中間切れ」と表されます。
中学受験では、この句切れは何切れなのかも理解できるようになっておく必要があるでしょう。
俳人
俳句を作る人のことを俳人と呼び、有名な俳人は受験問題で問われることがあります。
・与謝蕪村(よさ ぶそん)
・小林一茶(こばやし いっさ)
・正岡子規(まさおか しき)
ここら辺の俳人はとても有名なので聞いたことがある人も多いでしょう。
俳句の代表作と併せて俳人の名前も覚えおくようにしましょう。
中学受験の俳句についてのまとめ
今回は中学受験における俳句についてご紹介してきました。
最後に本記事の内容をまとめてみましょう。
・俳句は季語や切れ字などが出題されやすい
・季語は今のカレンダーとのズレがあるため、しっかりと確認しておく必要がある
中学受験で俳句の問題はそこまで多くはないでしょう。
しかし、優先度が高くないからこそしっかりと知識として身につけておくことで、周りのライバルとの差を広げることが期待できます。
受験生のお子さんを持つ親御さんは、ぜひお子さんに俳句の勉強法をアドバイスしてあげてくださいね。