受験勉強をどう進めていいかわからない…。そんなふうに勉強の仕方がわからず困っている高校生へ、効率の良い勉強方法を解説しています。
勉強の計画の立て方や、問題集の使い方、暗記のコツもご紹介。
科目別の勉強ポイントも記載しているので、ぜひ参考にしてください!
これでもう迷わない!効率よく勉強する目標の立て方
目標設定をしないまま勉強をしようとすることは、ゴール地点のわからないマラソンコースを走ろうとするようなもの。
勉強のやり方で迷ってしまっているときは、何よりもまずしっかりとした目標設定をすることが大切です。
ここでは、無駄なく勉強を進めていける目標設定の方法をご紹介します。
まずはゴールを決める
まずは、「〇〇大学に合格!」などというように、一番大きな目標を設定します。
これが、これから走るマラソンのゴール地点です。
大きな目標を掲げるときは、多少高望みに思えるレベルの大学でも構いません。
今の自分の学力よりも少し難しいと思われる大学を目指すことで、自ずと成績の伸びが良くなります。
大きな目標が決まったら、紙に大きく書いて目に留まりやすい場所に貼りましょう。
目標がいつも目に入ることで、自然とやる気もアップします。
弱点を洗い出す
目標が決まったら、次は自分の弱点を把握する作業です。
今の自分の苦手を洗い出し、勉強の計画を立てる際の材料にします。
そのためには、まず赤本を利用して志望大学の過去問を解きます。
もちろん、この時点では問題に全く歯が立たないという方もいるでしょう。
でも、落ち込む必要はありません。
ここでの目的は、あくまで自分の解けない問題と出題の傾向を把握すること。
最初に過去問に取り組んでおくことで、自分の今の立ち位置が掴みやすくなります。
何を勉強しなければいけないかがわかったら、
・英語→語彙力強化
・数学→基礎固め
などのように、箇条書きでまとめてください。
計画を立てる
自分の弱点がわかったら、それをまとめた紙を参考にしながら勉強計画を立てていきます。
なるべく内容を具体的にすることがポイントです。
入試の日をゴールとして、それまでにどんな勉強が必要かを書き出します。
それを自分の日々の勉強時間と照らし合わせながら、
「1ヶ月で問題集のこの単元を終わらせる→そのために1週間で何ページ→1日で何ページ…」
というふうに割り振っていくのです。
計画倒れしてしまっては元も子もないので、無理のないように設定してください。
効果的な勉強方法
ここでは勉強をより効果的に進めていけるよう、問題集の使い方と、暗記の仕方について解説していきます。
問題集の使い方
問題集は、つい評判の良いものを色々と試してみたくなりますが、実は1冊を何度もやり込む方が効果的。
いくつもの問題集に手を出してしまうと、取り組む必要のない単元を何度も解くことになり、時間のロスに繋がってしまうのです。
自分にとってやりやすそうな問題集を1冊決めたら、まずは一通り解いてみて、間違えたところには日付を入れます。
2周目からは間違えたところだけを解いていき、それを繰り返しながら苦手な問題をなくしていくのです。
自分が苦手だと思う単元には「もう一度!」と書くなど、わかりやすく印をして、1ヶ月後に再度解くようにするとより確実に定着します。
暗記の仕方
暗記は、とにかく反復することが大切です。
脳は、重要度が低いと判断した情報から忘れていくようにできています。
逆に、何度も見聞きした情報は、脳が必要だと判断して記憶として定着するのです。
「人間は忘れてしまう生き物」と割り切り、筋トレのつもりで淡々と暗記をこなしましょう。
翌日→3日後→1週間後→1ヶ月後というように、徐々に感覚をあけながら復習すると無駄がありません。
記憶は寝ている間に整理されるので、寝る前に暗記をするとより効果的です。
教科別・勉強のポイント
数学
数学の勉強は、演習問題を何度も解きながら身に付けていきます。
問題集を選ぶ際は、解答の説明がより詳しいものを選んでください。
わからないところは解答を参考にしながら、理論が理解できるまで何度も取り組みます。
入試問題の中には、思考力が問われる問題も少なくありません。
まずは基礎を固めてから応用問題へ。段階を踏みながら場数を踏んでください。
国語
現代文を解く際は、主語と述語、接続詞(しかし・だから・ところが等)に注目しながら本文を読みます。
鉛筆で四角く囲むなどして印をしても良いでしょう。
そうすることで、重要と思われる箇所が目に留まりやすくなり、試験中の時間のロスを減らすことができます。
また日頃から読書の習慣を持つことで、読解力がつき、漢字も無理なく覚えられます。
古文と漢文は、単語や文法などの基礎さえ固めればぐっと読みやすくなります。
比較的点数を稼ぎやすい科目なので、繰り返し過去問を解きながら問題に慣れてください。
英語
英語は、語彙力と文法の理解が肝心です。
単語帳を覚える際は、例文を必ず音読するようにしてください。
単語は、例文ごと頭に入れてしまうことで単語や熟語の使い方がわかるようになり、長文読解もスムーズに解けるようになります。
多くの例文に触れることで、構文も自然と頭に入るでしょう。
理科
物理・化学は基本をしっかり理解し、それを応用に発展できるかが鍵となります。
物理は計算問題が主になるので、数学と同じように何度も演習問題に取り組んでください。
化学も問題集を繰り返し解き、理論をしっかり理解できるようにしましょう。
生物は、暗記がものを言う教科です。
勉強をする際は、資料集に載っている図と照らし合わせて、イメージと語句を結びつけると忘れにくくなります。
社会
歴史の勉強は、流れを追うことが何よりも大切です。
はじめのうちは年号を無視して大丈夫。
歴史の流れを頭に入れてから年号を覚えると無駄がありません。
歴史も生物と同様、資料集を併用しながら学習するとより効果的です。
地理は、必ず地図帳とセットで勉強してください。
自分の知らない国名などはその都度チェックします。
問題集で基礎を固めつつ、地理的な感覚も同時に養っていきましょう。
まとめ
今回は勉強の仕方がわからない方に向けた、効率のいい勉強の進め方をご紹介しました。
いかがでしたでしょうか?
・はじめに目標を設定する
・弱点を把握して具体的な計画を立てる
・問題集は1冊をとことんやり込む
・暗記は間隔を置きながらとにかく反復
明確な目標設定は特に大切です。
志望校合格までの道筋をしっかり組み立てることで、無駄のない勉強が可能になります。
ぜひ試してみてください。