近頃は受験の方式も多様化しており、入試教科について不明な点も多いと思います。
「結局どの教科を勉強すべきなのか」
「どの受験方式がおすすめなのか」
わからないですよね。
この記事では、中学受験の入試教科について詳しくご紹介しますのでぜひ最後までご覧ください。
中学受験の入試教科について
中学受験の入試教科は近年増加してきており、4教科受験・2教科受験・1教科受験など様々ありますが、ここではそれぞれについて詳しくご紹介します。
国・算・理・社の4教科が基本!
どの中学校でも基本的には、国語・算数・理科・社会での4教科受験が基本です。
また、点数配分は国語と算数の得点配分が高い傾向にあります。
中には女子御三家の雙葉中学校のように、国語と算数が100点満点であるのに対し、理科と社会の50点と、かなり低めに設定している中学校もあります。
基本的に理科と社会の点数が国語と算数を上回ることは無いと考えて良いでしょう。
そのため、国語と算数が得意なお子様にとっては有利な条件と言えますね。
2教科受験も増加してきている
最近は、上記の4教科受験を基本として、それとは他に2教科での受験を実施している中学校も増加してきています。
一般的に2教科での受験は午後受験と呼ばれており、受験生の受験機会を増やすために導入されていると言われています。
東京都の場合、中学受験の日程は2月1日〜3日に集中しており、場合によっては第一志望と併願校を受験することができないということもあり得ます。
午前中に1校、午後にもう1校という形で1日に2校受験することができるようにするため、午後受験=2教科受験が導入されるようになりました。
午後入試の教科は基本的に国語と算数ですが、中には国・算・理・社から2教科選択するという受験方法を実施している中学校もあります。
「入試教科が少ない午後入試の方が簡単じゃないのか」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが実はそうでもありません。
午後入試は気軽に挑戦しやすい分、倍率が上がりやすい傾向にあります。
国語と算数の勉強しかせず、午前入試の勉強をしないとなると、受験機会が他の受験生よりも少ないのに、倍率が高い中を戦う必要が出てきてしまいます。
どうしても理科と社会が苦手すぎるというお子様の場合は、2教科受験のみで戦うという手段もありかもしれません。
だからといって受験が楽になるわけではないということを意識しておきましょう。
1教科入試
午後入試の中には、2教科受験以外にも算数1教科のみで受験できる入試形態も増加してきています。
算数1教科で良いので、手軽に挑戦することができるのがメリットです。
しかしその一方で「問題の難易度が高い」「倍率がかなり高くなる」というようなデメリットもあります。
2教科受験同様に、算数のみ勉強して1教科受験しかしないのはあまりおすすめできません。
「中学受験あくまでも力試し程度」というように、そこまで中学受験に対するこだわりが無い場合は、とりあえず算数だけたくさん勉強して挑戦するというのも手だと思います。
ただ、中学受験を本気で成功させたいと考えている場合、1教科受験は合格する難易度が高いのでおすすめできません。
英語を入試教科として導入しているところも
近年の小学校での英語教育の必修化によって英語を入試教科に導入している中学校も増加してきました(2022年度首都圏私立中学校145校)。
これまで英語の1教科受験は帰国子女を対象とした受験方式でしたが、現在は誰でも受験できる中学校が多いです。
これを聞くと「英語を受験教科として導入している中学校は全てハイレベルなのか」と思うかもしれませんが実はそのような傾向はありません。
事実として、男子御三家も女子御三家も2022年の入試教科として英語が導入されているという事実はありませんでした。
もし現在お子様が英会話スクールや塾で英語の授業を受講しているという場合は、英語での受験に挑戦してみることを検討してみても良いかもしれません。
教科選択のポイント
ここでは中学受験に向けてどの教科を重点的に勉強すべきなのかについてご紹介します。
本気で受験を考えている場合は4教科勉強する
上記の通り、現在は4教科全てを必要としない受験方式が増加してきています。
しかしそれでもなお受験方式として一番多いのは4教科での受験です。
「最近は午後入試もあるらしいから理科と社会は勉強しなくても良いよね」と決めつけてしまうと、午前受験ができなくなってしまいます。
そうすると、倍率の高い午後受験のみで戦うことになるので、合格する可能性も下がります。
本気で中学受験を考えている場合は国・算・理・社の4教科を普段から勉強するのがおすすめです。
また「中学受験は浮かればラッキー程度に考えてます」というような具合で、あまり本気で中学受験を考えていないかたもいらっしゃいますよね。
そのような場合は、お子様の負担を増やさないためにも、勉強する教科を2教科や1教科に減らすのも良いでしょう。
ただ、その場合は受験の倍率がかなり上がるということも念頭においておきましょう。
国語と算数の勉強にやや力を入れる
全ての教科を勉強する場合も国語と算数の勉強は他の教科よりも少し力を入れるようにしましょう。
4教科受験を実施している場合、国語と算数の配点が高い傾向にあることや、2教科や1教科受験でも国語と算数を使う機会が多いというのがその理由です。
いかに戦略的に勉強を進めていくのかが、受験成功の鍵となります。
まとめ
この記事では、中学受験の入試教科についてご紹介しました。
内容をまとめますと
・本気で受験を成功させたいと考えている場合は4教科受験
・腕試し程度に中学受験をする場合は2教科または1教科を勉強しておくと負担がかからない
お子様の得意不得意や、ご家庭の受験に対する姿勢に合わせて、どのような形で受験をすべきなのか、お子様と一緒に考えてみてくださいね。