中学受験で英検は有利になるのか?
他の勉強と並行して英検を取るための勉強をしてもいいのか?
といった疑問にお答えします。
結論から言うと、英検が中学受験で有利になる場合もあるし、中学受験では意味のない場合もあります。
受験する学校によって変わるので一概に有利か否かは言えません。
今回は中学受験で英検が有利になる具体例やメリットを紹介します。
英検について簡単に解説
英検について簡単に紹介します。
正式名称の「実用英語技能検定」を略して英検と呼んでいます。
公益財団法人日本英語検定協会が運営し、文部科学省が支援。
年間300万人以上の人が受験しています。そのうち小学生は30万人以上も受験。
下記の表は、2020年実施の志願者数になります。
高校受験や大学受験で優遇されることもあるため、中学高校での志願者数の割合が高いですね。
年間3回実施され、2021年は第1回検定が5〜7月、第2回検定が10〜11月、第3回検定が翌2022年1〜3月に行われています。
各級の目安は以下の通りです。
中学受験前に英検取得に向けて学習するメリット
中学受験前に英検取得をするメリットを紹介します。
中学受験が有利になる場合がある 英検を取得していると中学受験で有利になる場合ががあります。
詳しくはこのあと解説しますが、以下のように
・テスト加点
・奨学金制度
といったメリットがあります。
試験は1発勝負ですが、英検は年3回実施されているためどこかで合格すればいいので普通に受験する人より有利です。
学校ごとに英検取得者に対しての措置は違うので事前に確認しておきましょう。
早い段階で英語に慣れておける
すでに小学校で英語は必修科目になりましたが、まだレベルは低いです。
中学校、高校に進むにつれてつまづきがちな英語を早い段階から勉強することで慣れておくことができます。
現段階では中学受験で試験科目に英語がなくても、今後追加されていくでしょう。
言語は小さい頃の方が取得しやすいので、早ければ早いほうがいいとされています。
将来英語が話せなくて困ることはあるかもしれませんが、英語が使えて困ることはないですからね。
資格取得という分かりやすい目標がある
中学受験は各学校1発勝負なので、目標としてイメージしづらいかもしれません。
スポーツは大会があるので分かりやすい目標があるけれど、勉強はそのような目標がないのでモチベーションが保ちにくいと思います。
英検は何点以上で合格という分かりやすい基準と資格取得というハッキリと結果が出るので目標にしやすいです。
英検取得に向けて勉強して実際に取得できた時には達成感や自信がつけられます。
また、試験の雰囲気や流れを経験しておくことができるのもメリットです。
中学受験で英検が有利になる例
中学受験において英検が有利になる例を紹介します。
・テスト加点
・奨学金制度
いくつかの学校をピックアップして優遇措置をまとめました。
中学受験前に英検を受ける注意点
英検が全く関係ない学校もある
何度も言っているように、英検を持っていてもまったく意味のない学校もあります。
4教科の点数が同じ場合は英検を持っている子供のほうが合格できる可能性は高いと思います。
しかし試験項目に英検について記載されてないのであれば英検の勉強をするよりも他の科目の勉強に時間を使ったがほうがいいです。
もちろん小学生のうちから積極的に英語を勉強して英検取得することは将来的に意味のあることです。
気をつけたいのは、中学受験に合格するために無駄な時間を使うのは得策ではないかもしれないということです。
級によって措置が違う
英語を取得していると有利になると紹介しましたが、各級によって優遇措置が変わります。
以下のように、5級から加点している学校もあれば、準2級からしか優遇してない学校もあります。
東京女学館中学校
英語試験を希望により免除。
50点満点中、準2級=40点、2級=45点、準1級・1級=50点
目白研心中学校
5級は5点、4級は10点、3級は20点、準2級は30点、2級は40、準1級以上は50点の加点
このように学校ごとに待遇は全然違うので、中学受験のために英検の勉強をするのであればどの級まで取得するか考えて勉強しましょう。
まとめ
英検が有利になる学校を受験させたい方やグローバルな学校であれば積極的英検を取得するといいです。
一方で、英検が試験に関係ないのに英検取得のために勉強時間を費やして、他の教科が疎かになっては本末転倒です。
受験する学校に合わせて英検取得に使う時間は判断してください。
英検の勉強が将来的にプラスになることは間違いないでしょう。