中学受験で1科目入試を実施する学校が増えてきたことで、1教科入試に対する関心が増えてきました。
その影響で興味をもった方も多いのではないでしょうか。
1教科入試は、通常の4科目や2科目とは違い1科目のみで合否が決まる試験方式です。
1科目教科だけというこ そこで今回は、1教科入試について詳しく解説していきます。
中学受験の1教科入試(算数1科目受験)とは?
1教科入試はその名の通り、1教科だけで合否を決める試験のことです。
一般的な中学受験のように、「算数」「国語」「社会」「理科」の4科目または2科目のテストが実施されません。
1教科入試で多く実施されている教科は「算数」ですが、「国語」や「英語」にしている学校もあります。
学校によって試験問題が大きく異なるので対策が必要です。
また、1教科入試は午後から実施している学校が多く、併願受験しやすいため受験する人が増えてきているようです。
そのため倍率も高くなっています。
出題内容は、4科目受験で出題される算数よりもハイレベルだったり、学校ごとに特徴のある問題だったりするので受験に向けてしっかりとした対策が必要です。
中学受験で1教科入試を受験するメリット
中学受験で1教科入試を受験するメリットを紹介します。
午後に受けられる
1教科入試の多くは、午後から実施しています。
中学受験は試験日が被っているため受験できる数が限られています。
午後入試であれば午前入試の後でも受験できるため1日2校は受験可能です。
入試は心身ともに疲弊するので子供の体力的にも大変ですが、1科目だけなら精神的にも身体的にも負担が軽くなります。
1科目だけ得意でも合格する可能性がある
算数だけはすごく得意で他の科目が苦手な場合でも1科目入試ならチャンスがあります。
もちろん入学後は算数以外の勉強も重要になってきますが、まずは入学するという点に関しては1教科だけ得意なのがデメリットになりません。
と言っても、算数が得意なら他の教科もコツさえ掴めば難なくこなせるはず。
早い段階で1科目に絞らず4科目で良い点が取れるように勉強をさせましょう。
中学受験対策を始める時間が遅くてもチャンスがある
中学受験はレベルが高く、基本的には小学生3、4年生あたりから勉強し始めます。
今まで小学校の授業しか受けていなかった小学生6年生が受験に向けて勉強しても間に合わない可能性があります。
たとえ小学校で成績上位でも1年で中学校3年分の勉強をするのは至難の業です。
しかし、1教科入試の科目が得意で重点的に勉強をすればもしかしたら合格するチャンスがあるかもしれません。
1教科入試受験を考えている場合の注意点
1教科入試の受験を考えている方へ注意点をお伝えしておきます。
基本は4科目勉強すべき
1科目入試の学校を受験させるとしても、試験直前までは4科目勉強すべきです。 主な理由は以下の通り。
・入学後も1科目以外の勉強は必要
・1科目入試じゃなくなる可能性もある
希望進路はギリギリまで変わる可能性があると想定しておきましょう。
そうなった時に1科目しか受験勉強してないと勉強が間に合わない…ということになってしまいます。
現段階では1科目入試を実施している学校でも、自分の子供が受験する年に4科目入試になる可能性もゼロではありません。
そのため、早い段階で1科目に絞って勉強するのはやめておいたほうがいいでしょう。
1科目入試は人気なので倍率は高い
1科目入試なら簡単という訳ではなく、むしろ合格難易度は通常の4科目入試より高いかもしれません。
なぜなら、
・1教科入試のテスト自体が難しい
といった理由です。
先ほども言ったように1教科入試は人気なので、受験者数が多いので倍率が高くなります。
それに加えて1教科入試だけで合否を判断するために試験自体もかなりハイレベルな内容になっています。
学校はできるだけ優秀な生徒が欲しいからです。
そのため、1教科入試=簡単という訳ではないと知っておいてください。
本当に1教科入試を受験する必要があるか考える
1教科入試を受験させる前に本当に受験させる必要があるのか考えてみてください。
午後入試で受験しやすいと言っても、受験には費用もかかりますし、子供も体力を使います。
入学する気がないのに記念で受験させるのは賢明とは言えません。
それならなるべく志望校に合格するためにも次の日の試験に向けて時間を取ってあげたほうがいいかもしれません。
1教科入試はハイレベルなので通常の中学受験の勉強よりもさらに上の段階まで勉強が必要です。
1教科入試で合格を狙っているのはそういった子供達なので、競争率は高くなっています。
そういったことも踏まえて本当に1教科入試を受験させる必要があるのか考えてみてください。
まとめ
中学受験の1教科入試について解説しました。
1教科入試は受験時間や1科目だけということもあって人気です。
テスト自体も難しいですが、倍率も高いので 1科目だけに絞らずに4科目受験できるようにしておきましょう。