中学受験の調査書は合否に影響する?先生への依頼の仕方も解説|大学受験エリート

中学受験の調査書は合否に影響する?先生への依頼の仕方も解説

 

 

中学受験では一部の学校で、願書に加えて調査書の提出が求められることがあります。

特に公立の中高一貫校では、調査書の内容が合否に影響することも。

 

この記事をご覧になれば、調査書が合否に与える影響と、先生に記入をお願いするときのポイントがわかります。

 

中学受験における調査書とは

 

調査書とは、お子さんの成績や学校生活に関することなどを記入した書類で、高校受験でいう内申書のようなものです。

 

調査書とはどんなもの?

 

中学受験における調査書とは、お子さんの成績や出席日数、学校での態度やクラブ活動、課外活動などについて、小学校の先生に記入してもらい、受験する中学校へ提出する書類のことです。

 

調査書に記入する対象期間は、5,6年生の2年間としているところがほとんどですが、学校によって異なるため、募集要項でしっかり確認しましょう。

 

入手できるのは秋頃

 

調査書は多くの学校で、秋以降の入試説明会で願書と合わせて配布、もしくは販売されます。

 

ただし、入試説明会で入試についての説明はあっても、調査書の配布や販売は別日に設定されていることもあります。

受験する学校のホームページなどで入念に確認しておきましょう。

 

公立の中高一貫校では合否に影響することも

 

私立中学ではそもそも調査書の提出を求めている学校は多くありません。

しかし公立の中高一貫校では「報告書」と呼ばれる調査書の内容がかなり重視されており、筆記試験である適性検査の成績と合わせて合否が決まります。

 

その比率は「20〜30(報告書):70〜80(適性検査)」としている学校が多いようです。

この比率は学校によって異なるため、受験する学校の試験要項やホームページなどで必ず確認しましょう。

 

先生に記入を依頼するときのポイント

 

合否に影響することもある重要な調査書ですので、先生への記入のお願いは慎重に行いたいところです。

 

多忙な先生の負担を軽減するためにも、調査書の作成を依頼する可能性があることをあらかじめ伝えておき、調査書を入手したら早めに動き出しましょう。

 

期限までゆとりを持って12月頃に渡す

 

調査書提出期限の1カ月ぐらい前までに、ゆとりを持って先生に渡しましょう。

調査書は学校によって記載する内容が異なり手間がかかるうえ、作成後に担任以外の先生にもチェックしてもらう必要があるからです。

 

ただし早く渡し過ぎるのも避け、12月に入ってから渡すようにしましょう。

調査書には5年生と6年生の2学期までの成績など記入するようになっているため、早く渡したからといって早く書いてもらえるわけではないからです。

 

早く渡したくなる気持ちもわかりますが、非常に大切な書類ですので、先生も保管に気を使います。先生に負担をかけないよう、必要以上に早く渡すことはやめましょう。

 

先生の負担を軽減できるよう工夫して

 

調査書の記入は、先生にとってあくまでも業務外の作業です。

特に12月は成績表作成なども重なり多忙を極めるため、先生の負担をなるべく減らす工夫をしましょう。

 

たとえば募集要項をコピーし、調査書作成の参考になりそうな箇所にマーカーを引いて添付する、記入してもらう箇所に付箋を貼っておく、といった工夫ができます。

 

先生にとってわかりやすい状態で渡すことで、記入ミスも防げます。

 

志望校を決めかねている場合は、検討しているすべての学校の調査書を依頼しておきましょう。

あとから志望校が変更になり何度も作成をお願いすると、先生に多大な負担をかけてしまいます。依頼はできる限り一度にまとめましょう。

 

依頼文を添えるか連絡帳に一筆書く

 

紛失やシワを防ぐために、調査書は保護者が先生に直接渡すのが望ましいです。

ただ12月は先生にとって忙しい時期のため、必ずしも保護者が渡す必要はありません。

 

気になる場合は先生に確認してみましょう。

子ども伝いに渡すのであれば、先生の負担を考えて電話は避け、依頼文を添えるか、連絡帳に一筆書いておきましょう。

 

受験校の提出期限と渡してもらいたい期日、記入をお願いする旨を書けば問題ありません。

 

お礼として金品は贈るのはNG

 

調査書を書いてもらうお礼として、先生に金品を贈る必要はありません。

先生は受け取ることができないためかえって困らせてしまいますし、断る際に負担と手間をかけてしまいます。

 

忙しいなか時間を割いて作成してもらうからお礼がしたい、という気持ちもわかりますが、志望校に合格したときに、お子さんと一緒に感謝の気持ちを伝えればそれで十分です。

 

調査書に関する注意点

 

調査書を作成してもらい無事受け取ったとしても、志望校に提出するまでは気を抜かず、大切に保管しましょう。

 

開封厳禁

 

完成した調査書は封緘された状態で渡され、これを開けてしまうと調査書として無効となってしまいます。

どんなことが書かれているのか気になるところですが、そこは先生を信頼してぐっとこらえ、中身を確認するようなことは絶対にやめてください。お子さんにも強く言っておきましょう。

 

シワや汚れはマイナスな印象を与える可能性も

 

調査書や願書にシワや汚れがあると印象がかなり悪くなります

点数が競ったときにはそのあたりを見られ、合否が決まることもあります。

 

ツメの甘さで不合格にならないよう、先生に依頼するときも受け取ったあともクリアファイルなどに入れ、志望校に提出するまで慎重に扱いましょう。

 

先生に気持ちよく書いてもらおう

 

先生も人間ですので、いつも頑張っている生徒、丁寧に依頼してくれる生徒には、きっと心を込めて丁寧に書いてくれるはず。

 

勉強はもちろん、学校生活や課外活動にも積極的に取り組み、最後は礼儀を尽くして、合格をつかみ取ることを願っています。

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