中学受験の勉強法がわからずに、成績が伸び悩んでいるお子さんは少なくありません。
勉強量を増やす前に見直したいのが、勉強のやり方です。
正しい勉強法を身につければ、お子さんの成績は伸びるでしょう。
今回は、中学受験の勉強法について解説します。
中学受験にむけた学年別の勉強時間は？
中学受験を目指す小学4年生以降の家庭での学習時間をまとめました。
小学4年生
4年生の家庭学習は、平日が1日1～2時間、休日は1日4時間が目安になります。
家庭学習の習慣をつけることが目的となる時期です。
小学5年生
5年生の家庭学習は、平日が1日1～2時間、休日は1日5～6時間が目安になります。
4年生で築いた家庭学習の習慣を定着させる時期です。
小学6年生
6年生の家庭学習は、平日が1日2時間、休日は1日8～10時間が目安になります。
受験勉強が本格化し、時間との戦いがはじまる時期です。
中学受験前に身につけたい勉強法
受験勉強をはじめる4年生より前の低学年のうちから身につけたい勉強法を3つ紹介します。
机に向かう習慣
低学年のうちに身につけたいのが、毎日机に向かう習慣です。
最初は簡単なワークを用意し、勉強机に向かうことへの苦痛を回避しましょう。
成功体験を積む
小さなお子さんは、「できた！」という体験が大切です。
少し頑張ればできる問題を用意し、「頑張ればできる」という成功体験を積みましょう。
好奇心や疑問を育てる
日常の中で、「なんで？」「どうして？」の言葉がでたらチャンスです。
お子さんと一緒に調べたり、考えたりしましょう。知的好奇心を満たす喜びは、勉強のたのしさにつながります。
【科目別】中学受験の勉強法
中学受験の主要教科は、国語・算数・理科・社会です。
科目別の勉強法を解説しましょう。
国語：成績を伸ばすカギは語彙力にあり
国語は文章問題を読み解く力が必要です。
読解力を磨くためには、さまざまな文章を読むだけでなく、語彙力を身につける必要があります。
漢字や四字熟語、ことわざや故事成語を親子の会話に織り交ぜるのも効果的です。
算数：計算力を磨いて基礎を固める
算数は短時間で正確に計算する力が大切です。
計算は問題を解くほどに、スピードと正確さが増していきます。
計算問題は毎日の課題にするのがおススメです。ケアレスミスを防げるようになれば、入試で確実に点数がとれるようになるでしょう。
理科：幅広い理解と身の回りへの関連づけが大切
理科は学校によって入試の範囲が異なります。
特定の分野に絞って出題される学校もあるので、まんべんなく理解しておく必要があるでしょう。
原理や原則を暗記するだけでなく、身の回りのものに関連づけて考えることも大切です。
社会：暗記に頼らない学習がポイント
中学受験の社会は、地理と歴史がポイントになります。
地理は都道府県などの暗記が中心なものの、歴史は年号や人名、出来事を覚えるだけではありません。
その背景にある土地や風土、文化についても理解しておきましょう。
中学受験の勉強で成績を上げるコツ 受験勉強で成績を上げるためには、たくさん勉強する以外にもコツがあります。
勉強量にこだわりすぎない
成績を上げるためには勉強量にこだわりすぎないことが大切です。
やみくもに勉強するよりも正しい勉強法を身につけるようにしましょう。
基礎を固める
むずかしい問題を解くために必要なのは基礎学力です。
簡単だからと飛ばさずに、身につくまで繰り返し勉強しましょう。
試験や模試を受ける
授業や参考書で理解したつもりになっていても、問題が変わると解けなかったというケースもあります。
テストを受けて、学習の定着度合いを確認しましょう。
復習を習慣にする
問題を解いて間違えたときは、必ず復習しましょう。
どこにつまずいたのか、何が理解できていなかったのかを明確にします。
苦手分野を把握
苦手分野をなくしていくと成績は上がります。
自分で分析がむずかしい場合は、塾や家庭教師の先生にお願いしましょう。
中学受験の勉強を応援するためにできることは？
お子さんのやる気を維持するために保護者ができることをまとめました。
わかりやすいスケジュールを立てる
勉強のスケジュールをわかりやすくしましょう。
保護者が一方的に決めるのではなく、親子で話し合うのがポイントです。
お子さんの気持ちや希望を受け止めながら、年・月・週ごとだけでなく、1日の予定も決めましょう。
できたことを認めてあげる
お子さんは、親御さんに認められるとやる気がアップします。
頑張っている姿、目標に向かう姿を言葉で認めてあげてください。
目標を達成できたときだけでなく、過程をほめてあげると効果的です。
勉強がたのしいと思えるようにする
受験勉強で感じる大変さを「たのしい」に変えてあげましょう。
お子さんの性格に合わせて、ご褒美を用意したり、テストの成績をグラフ化したりします。
大切なのは、勉強をやらされていると感じさせずに、やる気をアップさせることです。
まとめ
中学受験の勉強は範囲も広く、難易度も高めです。
お子さんによっては、勉強量や問題に圧倒されてしまうかもしれません。
入試まで乗り切るためにできることは、やる気を維持することです。
そのために、より効率的な学習環境を用意してあげましょう。
勉強法に不安を感じたら、プロに相談することも大切です。