中学受験でプレッシャーのかかる作業が願書の記入と提出です。
特に願書の提出は期限が決まっておりとても重要です。
また提出方法は窓口・郵送など学校によって異なります。
ここでは郵送の場合に、封筒への願書の入れ方や気を付けておきたいポイントについて説明します。
願書提出までに準備するモノ
中学受験の願書は学校説明会や郵送で入手できます。
できるだけ早く入手した方がいいでしょう。
特に併願による複数校提出の際は、注意が必要です。
学校ごとに願書の体裁や記載要件等も異なるためです。
もちろん志望動機なども、学校ごとに書き換える必要もあります。
以下は願書提出までに準備するモノ一覧です。
・願書の記入
・受験票用の写真の撮影
・内申書の用意
・願書のコピー
特にうっかりしがちなのが、写真と内申書は受験校分必要ということです。
予め何校受けるのか、情報整理しておく必要があります。
なお、内申書は願書記入時に用意できていると安心です。
願書提出の際に注意すべき8つのポイント
願書提出ひとつとっても、
封筒はどんなものにすれば?願書の封筒への入れ方は?表の宛名部分は様?御中?
など分からないことが多いと思います。
ここでは8つの注意すべきことについて説明していきます。
1) 自分で封筒を用意する場合はサイズに気を付ける
願書を郵送する場合、入学願書に専用封筒が付いている場合があります。
その場合は、必ず専用封筒を使ってください。
専用封筒が付いていない場合は、自分で用意してください。
願書は折り曲がらないようにして送ることが大切です。
一般的に願書はA4サイズ(210×297mm)程度なので、折り曲げずに入れられる角2型号封筒(240×332mm)がおすすめです。
色は白でも茶色でも問題ありません。
2) 願書をクリアファイルに入れない
願書が折れ曲がらないようにと、厚紙やクリアファイルに入れて送った方が良いか悩む方が多いと思います。
結論から言うと、厚紙で挟んだりクリアファイルに入れないようにしてください。
たくさんの受験生からクリアファイルに入れて願書が送られてくると、クリアファイルの処理に手を取られます。
クリップ留めも同じ理由のため、使わないでください。
3) 送付状は入れない
クリアファイルと同じ考え方ですが、願書提出の際必要とされていないものは入れないでください。
求められている書類以外は提出しない、ことがルールです。
なお、願書内には提出チェックリストが同梱されている場合があります。
同梱されているチェックリストを提出してください、と書かれている場合は当然チェックリストも提出が必要になります。
4) 封筒の表の宛名は「様」を使わず「御中」で
願書に郵送用封筒が付いている場合、〇〇中学校「行」と印字されていることがあります。
この場合、「行」を二重線で消し「御中」と下に書きます。
御中の下にさらに「ご担当者様宛て」と書くことはできません。
御中は特定の組織に、様は人に使う表現であり、御中と様は併記不可です。
そのため「〇〇中学校 御中」や「〇〇中学校 入試事務局 ご担当者様」という書き方が正解です。
5)封筒の裏は住所と子どもの名前を書く
封筒の裏側は郵便番号を書き、住所は縦書きで都道府県から略さず〇丁目・〇番地の〇と書きます。
氏名は子どもの名前を書いてください。
6)返信用封筒についても同じ要領で
返信用封筒が同梱されている場合は、表面にご自宅の住所や子どもの名前を書きます。
表に「様」と印字されている場合は、二重線で消し「行」または「宛」と書きなおします。
同梱されていない場合は指定がない限り、発送用と同じサイズの封筒に住所氏名を書きます。
また、切手が必要な場合は、返信用封筒に貼って封入してください。
なお、返信用封筒は折り曲げても構いません。
7)必着か消印有効か事前に確認しておく
願書の提出祈願が必着か当日消印有効かは、必ず事前に確認しておいてください。
必着の場合は締め切り日までに願書が中学校に届いていなければなりません。
一方、当日消印有効の場合は配達受付の「消印」が締め切りの期日内に押印されていれば良いというものです。
そういう点では当日消印有効は、締め切り日までに送り先に郵便物が届いていなくても受け付けてもらえることになりますが、余裕を持って提出するのが望ましいです。
8)郵送する際は、ポストを使わない
願書のコピーも取り、余計なものを入れず、折り曲げず、準備は万端でいざ郵送となった時にもまだ注意が必要です。
願書の郵送の際は、期日までに中学校に願書が着いたのか確認できないため、ポストを使わないようにしてください。
郵便局の窓口で「簡易書留」または急いでいる時は「簡易書留速達」を使いましょう。
書留依頼したときに発番される追跡番号で到着確認ができます。
願書提出は期日と規定とマナーを守ることが大切
願書提出まではスケジュールを確認して、余裕をもって準備することが大切です。
特に気を付けておきたいことは、受験生の数だけ願書が中学校に送られてくるということです。
良かれと思って、クリアファイルや厚紙、クリップなどを使ったつもりでも中学校側の事務処理が増えるだけとなります。
願書提出は親の大事な仕事でもあります。
規定やマナーを守って、気持ちよく受験の日を迎えてください。