お子さんが中学受験を控えている親御さんは、わが子の合格を信じて日々サポートをしていることでしょう。
しかし、志望校に合格する受験生がいる一方で、力を発揮できずに不本意な結果で終わってしまう受験生も多くいます。
中学受験で失敗する生徒にはどのような原因があるのでしょうか。
本記事では、中学受験の失敗原因と対策について解説します。
1 中学受験で失敗する原因
中学受験で失敗する受験生には共通点があります。
お子さんが中学受験で成功するためにも、失敗の原因となる要素を確認しましょう。
失敗の原因となる4つの共通点は、以下のとおりです。
1-1 難易度が高い学校ばかり受験した
お子さんの学力とかけ離れた学校ばかり受験することは、中学受験失敗の原因となります。
「どうしてもこの学校に入りたい」といった理想を持って挑戦することは大事です。
しかし、レベルが合っていない学校ばかり受験すれば、全て不合格となる可能性も高まります。
レベルが合わない学校ばかり受験しないためにも、現状のお子さんの成績をしっかりと把握した上で志望校を決めましょう。
1-2 勉強方法が合っていなかった
自分に合わないやり方で勉強を進めることは、中学受験失敗の原因となります。
「この方法で勉強すれば必ず合格する」といった、全ての受験生に適した勉強法はありません。
いろいろと試しながら、自分に合った勉強方法を身につけることが重要です。
たとえば、集団塾で学習する場合は、周りとペースを合わせて勉強する必要があります。
また、授業中に質問がしにくいため、集団塾が合わないと感じる子もいるでしょう。
そういった子どもの場合は、個別指導塾や家庭教師の利用も検討する必要があります。
1-3 本番で力を発揮できなかった
受験本番で力を発揮できない場合も、失敗するケースとして考えられます。
せっかく十分な実力があったとしても、緊張やプレッシャーなどで力を発揮できない受験生は少なくありません。
模試やすべり止めの受験などのように、本番に近い雰囲気で受ける経験の少なさが、緊張の原因と考えられます。
また、お子さんへの過度な期待がプレッシャーとなり、本番で力を発揮できない可能性もあるため、注意が必要です。
1-4 環境をコロコロと変えてしまう
学習環境をコロコロと変えてしまうのも、中学受験で失敗する原因の1つです。
子どもが通っている塾や家庭教師が合わないと感じた時に、他の塾を探したり、家庭教師を変更してもらうのは間違った選択ではありません。
しかし、短期間で学習環境が変わることは、受験生にとってストレスとなります。
特に入試直前になると焦りが出て、学習環境を変えたくなりがちです。
学習環境を変える際は、お子さんとよく相談してから慎重に判断しましょう。
2 中学受験で失敗しないための対策
中学受験で失敗する原因を把握し、しっかりと対策することが重要です。
以下では、中学受験で失敗しないための4つの対策を解説します。
2-1 すべり止めを受験する
中学受験では、子どもに行かせたい学校だけに絞り、すべり止めを受験させないご家庭もあります。
ただ、第一志望校の入試に万全の状態で臨むためにも、すべり止めの学校も必ず受験させましょう。
すべり止めを受けないことが、いいプレッシャーとなり、力を発揮しやすい子も中にはいるでしょう。
しかし、緊張やプレッシャーに押しつぶされて、当日に力を発揮できない子どもがほとんどです。
すべり止めの学校に合格したり、手ごたえがあれば、自信をつけることができます。
2-2 自分に合った勉強法を早いうちから身につける
自分に合わないと感じる勉強法を続けることにより、勉強の効率が悪くなる恐れがあります。
たとえば、好きな教科と嫌いな教科がそれぞれあるでしょう。
苦手で嫌いに感じる教科の成績を伸ばすことは大切です。
しかし、嫌いな教科の勉強ばかりでは、やる気がでません。
これらをバランスよく勉強することで、やる気を維持できます。
また、勉強する場所も重要です。人によって集中できる場所は異なります。
自分の部屋には漫画やゲームなどの誘惑が多く、勉強に集中できない子も多いでしょう。
高い意欲で効率よく勉強するためにも、自分に合った勉強法を早めに身につけましょう。
2-3 本番を意識して学習する
受験勉強をする上で、常に本番を意識することは重要です。
日頃受ける模試やテストなどでも、緊張感をもって取り組むことにより、受験本番でも実力を発揮できるでしょう。
たとえば、入試では時間配分や解く順番に工夫が求められます。
これらを普段の模試やテストで試すことなく本番を迎えた場合、当日に慌ててしまうかもしれません。
そうならないためにも、普段から受験本番を意識しましょう。
2-4 体調管理を徹底する
中学受験で失敗しないためには、体調管理を徹底しましょう。
受験生は本番が近づくにつれ、焦りが出てきて夜遅くまで勉強しがちです。
その結果、睡眠時間が削られて体調を崩してしまう恐れがあります。
万全な状態で受験当日を迎えるためにも、親御さんが常に子どもの体調を気にかけてあげましょう。
3 まとめ
本記事では、中学受験で失敗する原因と、失敗しないための対策を解説しました。
今回取り上げた4つの原因にお子さんがあてはまらないよう、親御さんは注意が必要です。
失敗する原因を把握し、しっかりと対策すれば第一志望へ合格できる可能性は高まるでしょう。