中学受験で多くの学校で出題されるのが四字熟語です。
問題数は多くないものの、暗記しておけば確実に点数がとれます。
今回は、中学受験によく出題される四字熟語を紹介します。
「読み」「書き」「意味」が理解できているかの参考にしてみてください。
中学受験までに覚える四字熟語の数は?
中学受験で出題される四字熟語の範囲は決まっていません。
小学校で習わない漢字が出題されることもあります。
入試までに1つでも多くの四字熟語を身につけておきましょう。
中学受験で出題されやすい四字熟語【ア行】
・悪事千里(あくじせんり)
悪い評判やうわさは、あっというまに知れわたること
・悪戦苦闘(あくせんくとう)
とても苦しい戦い
・暗中模索(あんちゅうもさく)
手がかりがないものをあれこれとやってみること
・意気消沈(いきしょうちん)
元気をなくしてしまうこと
・意気投合(いきとうごう)
お互いの気持ちや考えがぴったりと合う
・異口同音(いくどうおん)
多くの人が同じことをいう・意見が一致する
・以心伝心(いしんでんしん)
言葉を使わなくても、気持ちが通じ合う
・一期一会(いちごいちえ)
一生に一度の機会
・一日千秋(いちじつせんしゅう)
たいへん待ち遠しいこと
・一念発起(いちねんほっき)
あることを成し遂げようと強く決意すること
・一喜一憂(いっきいちゆう)
状況が変わるたびに、喜んだり不安になったりすること
・一挙一動(いっきょいちどう)
一つひとつの動作
・一刻千金(いっこくせんきん)
わずかな時間に価値があること
・一進一退(いっしんいったい)
進んだり、戻ったりすること
・一心同体(いっしんどうたい)
心も体も一つのような強いむすびつき
・一心不乱(いっしんふらん)
一つのことに心を集中する様子
・一石二鳥(いっせきにちょう)
一つのことで、二つの利益を得ること
・一朝一夕(いっちょういっせき)
わずかな期間
・一長一短(いっちょういったん)
長所もあれば、短所もあること
・一刀両断(いっとうりょうだん)
ためらわずに、決断すること
・因果応報(いんがおうほう)
行いの善悪によって、報いの善悪も変わること
・右往左往(うおうさおう)
混乱することの例え
・岡目八目(おかめはちもく)
第三者の方が正確に判断できること
・温故知新(おんこちしん)
古いことから新しい知識を得ること
中学受験で出題されやすい四字熟語【カ行】
・花鳥風月(かちょうふうげつ)
自然の美しい景色
・我田引水(がでんいんすい)
わがままで自分勝手
・完全無欠(かんぜんむけつ)
欠点がまったくないこと
・起死回生(きしかいせい)
危機的な状況から盛り返すこと
・起承転結(きしょうてんけつ)
文章の構成や物事の順序
・奇想天外(きそうてんがい)
思いもよらない珍しいこと
・喜怒哀楽(きどあいらく)
人間が持っているさまざまな感情
・急転直下(きゅうてんちょっか)
状況が急に解決に向かうこと
・空前絶後(くうぜんぜつご)
非常にめずらしいこと
・厚顔無恥(こうがんむち)
あつかましいこと
・公平無私(こうへいむし)
自分の利益に左右されず平等なこと
・公明正大(こうめいせいだい)
公平で正しく立派であること
・古今東西(ここんとうざい)
いつでも、どこでも
・五里霧中(ごりむちゅう)
手がかりがつかめない状態
・言語道断(ごんごどうだん)
とんでもないこと
中学受験で出題されやすい四字熟語【サ行】
・三寒四温(さんかんしおん)
寒い日が三日続いたあと、四日間暖かい日が続くこと
・自画自賛(じがじさん)
自分で自分をほめること
・自給自足(じきゅうじそく)
必要なものを自分でまかなうこと
・四苦八苦(しくはっく)
さんざん苦労する
・自業自得(じごうじとく)
自分の行動の結果を自分で受けること
・事実無根(じじつむこん)
でたらめなこと
・七転八倒(しちてんばっとう)
激しい苦痛に転げまわること
・縦横無尽(じゅうおうむじん)
自由自在の例え
・十人十色(じゅうにんといろ)
人それぞれ好みや考えは違うこと
・首尾一貫(しゅびいっかん)
最初から終わりまで、態度や方針が変わらないこと
・心機一転(しんきいってん)
気持ちがいい方向に変わること
・針小棒大(しんしょうぼうだい)
物事を大げさにいうこと
・晴耕雨読(せいこううどく)
心穏やかに暮らすこと
・絶体絶命(ぜったいぜつめい)
危険から逃れられない状態
・千差万別(せんさばんべつ)
たくさんのものが、それぞれに違うこと
・前人未到(ぜんじんみとう)
今までに誰も到達していないこと
・前代未聞(ぜんだいみもん)
聞いたこともない珍しいこと
・創意工夫(そういくふう)
新しいことを考えて、いろいろやってみること
中学受験で出題されやすい四字熟語【タ行】
・大器晩成(たいきばんせい)
偉大な人物は、大成するまでに長い年月がかかること
・大同小異(だいどうしょうい)
およそ同じで、細かい部分だけ違うこと
・単刀直入(たんとうちょくにゅう)
いきなり本題に入ること
・電光石火(でんこうせっか)
非常にすばやいこと
・独立独歩(どくりつどっぽ)
他人に頼らず、自分の道を進むこと
中学受験で出題されやすい四字熟語【ナ行】
・二束三文(にそくさんもん)
数が多くても値段が安いこと
・日進月歩(にっしんげっぽ)
物事がどんどん進歩すること
中学受験で出題されやすい四字熟語【ハ行】
・馬耳東風(ばじとうふう)
人の意見に耳をかさず聞き流すこと
・半信半疑(はんしんはんぎ)
半分は信じて、半分疑っている状態
・品行方正(ひんこうほうせい)
きちんとしていること
・不言実行(ふげんじっこう)
あれこれいわず、黙って行動すること
・不眠不休(ふみんふきゅう)
眠ったり休んだりせず実行すること
・付和雷同(ふわらいどう)
自分の考えがなく、他人の意見に同調すること
・傍若無人(ぼうじゃくぶじん)
自分勝手にふるまう
中学受験で出題されやすい四字熟語【マ行】
・三日天下(みっかてんか)
権力を握っている期間がきわめて短いこと
・三日坊主(みっかぼうず)
何をしても長続きしないこと
・無我夢中(むがむちゅう)
物事に熱中して、我を忘れること
中学受験で出題されやすい四字熟語【ヤ行】
・優柔不断(ゆうじゅうふだん)
決断が遅いこと
・有名無実(ゆうめいむじつ)
名前だけ有名で実力がともなわないこと
・油断大敵(ゆだんたいてき)
油断は失敗のもとなので気を抜かないようにということ
・用意周到(よういしゅうとう)
準備がしっかりできていること
中学受験で出題されやすい四字熟語【ラ行】
・立身出世(りっしんしゅっせ)
社会的に高い地位について、有名になること
・理路整然(りろせいぜん)
話の筋道がきちんとしていること
・臨機応変(りんきおうへん)
状況の変化に応じて、適切に対応していくこと
・老若男女(ろうにゃくなんにょ)
年齢や性別を問わない、あらゆる人々
まとめ
中学受験に四字熟語の勉強は欠かせません。
入試までに1つでも多くの四字熟語を覚えましょう。
「読み」「書き」「意味」の3つをセットにしておくと、穴埋めだけでなく読解問題にも応用できます。
受験勉強が本格化する前の余裕のある時期に、繰り返し学習するのがおススメです。