中学受験の勉強は、ただ問題集を解くだけでは、なかなか模試の得点が上がらないことがあります。
効率よく模試の得点を上げるには、
「不注意によるミスを減らすこと。」と
「解けそうで解けない問題を確実に解けるようにすること。」が大切です。
ですから、日頃の勉強では、間違えやすい点を再確認したり、弱点をつかんで基礎を固めたりすることが必要となります。
その目的を達成するために、「解きなおしノート」を作ることを強くおすすめします。
「解きなおしノート」を、継続して活用することができれば、得点力の向上につながるはずです。
このたびは、中学受験の勉強で、得点力をつけるための「解きなおしノートの作り方」について解説します。
それから、「解きなおしノート」を、どのようにして活用していけば良いのかをまとめてみました。
この機会に、お子様に合った「解きなおしノートの作り方」を検討して、受験勉強にお役立てください。
「解きなおしノート」によって得られる効果
「解きなおしノート」は、主に間違えた問題の解き方を整理することに使います。
さらに日々の自主学習で気づいた点があれば追加で記述して、さらに分かりやすく作り込むことができます。
このように、しっかり作り込んでいけば「自分にとって最高の参考書」となるはずです。
それから、「解きなおしノート」を作る過程で、自分の弱点を客観的に振り返ることができます。
弱点があっても、少し時間を空けて冷静に振り返ると理解しやすくなりますから、弱点を克服することにつながる可能性が高くなります。
「解きなおしノート」の作り方
いざ「解きなおしノートを作る」となったとき、具体的にはどのようにして作るのが良いのでしょうか?
「ノートやペンはどんなものを使えば良いのか。」
「ノートに記述する題材は何が良いのか。」
など、色々と迷うことがあるかもしれません。
この項では、保護者の皆さんが、イメージしやすいように、
具体的な例をあげながら、「解きなおしノートの作り方」を解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。
使用するノートや筆記具について
まず、使用するノートは、「ルーズリーフ」と「一般的なノート」のどちらが良いのでしょうか?
「ルーズリーフ」は、ページを入れ替えることができたり、枚数を増やすことができたりと、自由度が高いのですが、バラバラになりやすく紛失しやすいという欠点があります。
ですから、小学生のうちは「一般的なノート」を使うことをおすすめします。
ノートのサイズは、問題をコピーして貼り付けたり、後からポイントを書き込んだりできるものが良いです。
通常より一回り大きいA4サイズが良いかもしれません。
また、ノートを見返したときに重要ポイントがどこなのか分かるようにしましょう。
ポイントを書き込むペンは赤色と青色などの2色に抑えると良いでしょう。
3色以上のペンを使ってしまうと、重要な点と些細な点の見分けがつかなくなることが考えられます。
ですから、覚えるべき公式などは赤ペン、解く糸口などのポイントは青ペンなどと決めましょう。
一貫性を持たせた色使いをしてノートを作り込むようにしましょう。
解きなおしノートの具体例
「解きなおしノート」を作る時は、
「問題集で間違えたところ」や「模試で正解できなかったところ」が題材となります。
ただし、不注意による小さなミスで失点した問題や難易度が高すぎる問題は避けましょう。
もう少しで解けそうな問題を優先してノートを作るようにしましょう。
ノートの使い方については、見開きの左ページに問題のコピーを貼り付けて、右ページに解きなおしてみましょう。
このとき、右ページの余白が多くなったとしても気にすることはありません。
見開き2ページを1セットとするような使い方をすると、とても見やすくなります。
もしも、問題が全く解けないときは、解説を見て解き方の糸口をつかんでから解いてみると良いでしょう。
また、余白部分には、その問題を解くために必要な知識や考え方をノートに書き込んでみると、頭の中が整理されて問題を解く力が向上するはずです。
それから、「解きなおしノート」は、後で見返すことを考えて、内容が検索しやすいように作りましょう。
例えば、「問題集の解きなおしノート」は、できるだけ単元や分野ごとに区分しておくと良いでしょう。
また、「模試の解きなおしノート」は、受験した日にち別に整理しておくと使いやすくなります。
「解きなおしノート」の活用方法
「解きなおしノート」は、ポイントを整理してまとめるだけで、物事の関連性や違いが分かるので、記憶が定着しやすくなります。
さらに、少し時間を空けてもう一度見返すと、記憶がしっかりと定着して忘れにくくなります。
「解きなおしノート」は、日常の自主学習で、気になることがあれば見返してみたり、追加で記述をしてみたりすると、その過程で理解が深まることもあり得ます。
このように、「解きなおしノート」は、記憶を定着させたり、理解度の確認をしたりするのに、大いに役立つ資料となるはずです。
この項では、効率よく得点力を上げるための「解きなおしノートの活用方法」について解説します。
日常の自主学習で活用する
自主学習で問題を解いていると、「解きなおしノート」に記述した問題との共通点に気づくことがあるかもしれません。
そんなときは、すぐに「解きなおしノート」を見返して共通点を確認してみましょう。
必要であれば、解くポイントを追加で記入して、内容の濃いものに仕上げていくと、きっと後で勉強に役立つ時が来るはずです。
「解きなおしノート」を見返す習慣がつけば、それ自体が反復学習になりますし、重要なポイントが見えてくることがあります。
このような勉強が継続できれば、重要ポイントの理解度が深まりますし、暗記すべきことが集約されてきて覚えやすくなります。
「ゆるぎない学力」の育成のために、ぜひ実践してみましょう。
試験の直前のチェックに活用する
中学受験を目指すお子様は、受験学年になると、模試が複数回行われます。
模試が近づいたら、「解きなおしノート」を見返して、問題を解くときの留意点をチェックしてみましょう。
留意点に何度か目を通すことで、模試でのミスを減らすことができるかもしれません。
それから、今まで解けそうで解けなかった問題も、「解きなおしノート」で解く糸口を再度確認しておくと、スムーズに解ける問題が増えて、得点アップにつながる可能性が高まります。
それから、入試本番の直前となると、今まで長い間作り込んできた「解きなおしノート」の内容が、かなり充実したものになっているはずです。
受験直前になったら、頻繁に「解きなおしノート」を見返す習慣もできているでしょう。
また、入試本番の受験会場に持参すれば、それはお子様にとって、何にも代えがたい「お守り」となるはずです。
中学受験対策「解きなおしノートの作り方」を解説 -まとめ-
中学受験の勉強で得点力を上げるためには、不注意によるミスを減らしたり、苦手分野を減らしたりすることが大切です。
そのためには、「解きなおしノートを作ることが必要不可欠である」ということがお分かり頂けたのではないでしょうか?
中学受験は、お子様と保護者の皆さんにとって、長い戦いの期間です。
正しい戦法で戦い続けることで、きっと勝利につながります。
受験勉強において、「解きなおしノート」を作ることは、間違いなく正しい戦法であるといえます。
お子様に合格を勝ち取ってもらうためにも、すぐに実践してみることをおすすめします。