中学受験でよく出る鎌倉時代の仏教の覚え方について|大学受験エリート

中学受験でよく出る鎌倉時代の仏教の覚え方について

 

 

鎌倉時代はこれまでの天皇や貴族が中心の政治から武士が中心の政治へと大きな変貌を遂げました。

この出来事をきっかけに世の中は大きな変貌を遂げるのですが、文化もまた大きく変わっていきました。

 

その一つに仏教があり、日本仏教の変革がこの時代に起きます。

中学受験では鎌倉時代の仏教についてよく出題されるのですが、難しい漢字や似たような名前が多く、覚えるのも一苦労でしょう。

 

そこで今回の記事では中学受験でよく出る鎌倉時代の仏教について以下の内容でご紹介していきます。

「鎌倉時代の仏教について」

「鎌倉時代の仏教の覚え方」

「6宗派それぞれの特徴について」

「本記事では鎌倉時代の仏教ついて」

覚え方やその特徴を詳しく解説しています。

 

受験を控えたお子さんを持つ親御さんはぜひこの記事を読んで、お子さんの勉強の指導に役立ててくださいね!

 

鎌倉時代の仏教について

 

鎌倉時代の仏教はそれまでの仏教と違って、庶民層にまで広がったという特徴があります。

 

これまでは貴族など権力を持つものたちが信仰していた仏教ですが、僧侶がその権力者と癒着をしたり、金儲けに走ったりするなど仏教の腐敗が進みました。

 

そんな中、庶民を対象にした新興宗派が続々と現れたのも仏教が庶民に広まった一因です。

このことにより、信者が従来よりも爆発的に増えたというのが鎌倉時代の仏教です。

鎌倉時代は日本の新しい6つの宗派の宗祖が活躍した時代ということになります。

 

鎌倉時代の仏教の覚え方

 

鎌倉時代の仏教は6つの宗派があり、宗祖も一緒に覚えなければいけません。

しかし、難しい名前であったり似たような特徴があったりで、覚えるのは一苦労です。

 

そんな場合は工夫を加えることで暗記がしやすくなるでしょう。

続いては鎌倉時代の仏教の覚え方について見ていきます。

 

グループで覚える

 

鎌倉時代の仏教はグループに分けて覚えると覚えやすいでしょう。

 

・経典が基本となった日蓮宗。
・座禅が基本となった臨済宗、曹洞宗。
・念仏が基本となった浄土宗、浄土真宗、時宗。

このようにグループ分けすることによって、バラバラで覚えるよりも記憶に定着しやすくなります。

 

ちなみに念仏を基本とする宗派は全て「じ」から始まるので、そういったところも覚えやすいのではないでしょうか。

仏教を覚えるときは、まずグループ分けをしてから宗派の全体像を確認するようにしましょう。

 

語呂合わせで覚える

 

仏教は宗派と開祖を一緒に覚えないといけません。

グループで覚えるだけでは開祖を覚えるのは難しいので、そんなときは語呂合わせがおすすめです。

 

その語呂合わせが、 「情報知らん日蓮!1時にエリの同窓会。」 です。

 

・情=浄土宗
・報=法然
・知らん=親鸞
・日蓮=日蓮宗
・1=一遍
・時=時宗
・エ=栄西
・リ=臨済宗
・同=道元
・窓=曹洞宗

 

鎌倉時代の宗派と開祖の関係は以下の通りです。

 

・浄土宗=法然
・浄土真宗=親鸞
・日蓮宗=日蓮
・時宗=一遍
・臨済宗=栄西
・曹洞宗=道元

 

基本的に上から順に宗派と改組がセットになっているので、普通に覚えるよりも語呂合わせで覚えた方が覚えやすいでしょう。

ぜひ何度も唱えて記憶してくださいね。

(参考にさせたいただいた記事:鎌倉時代の仏教の覚え方 中学生/社会科)

 

鎌倉時代に発生した6つの宗派について

 

信者が増えた鎌倉時代の仏教ですが、新たに6つの宗派が誕生したと言われています。

これらの宗派は中学受験でよく出題される項目です。

 

誰がどの宗派を開いたのか、その宗派にはどんな特徴があるのかなど、覚えることがたくさんあります。

しかし、どれも似たような名前であったりして暗記するのはなかなか難しいでしょう。

続いては鎌倉時代に発生した6つの宗派について詳しく見ていきましょう。

 

浄土宗

 

浄土宗(じょうどしゅう)は法然(ほうねん)を宗祖とする仏教の一派です。

阿弥陀仏にすがり「南無阿弥陀」と念仏を唱えれば極楽往生できると考えられています。

この考えのことを専修念仏(せんじゅねんぶつ)といいます。

ただひたすらに南無阿弥陀を唱えろという宗派ですね。

 

浄土真宗

 

日本では最大の仏教勢力である浄土真宗(じょうどしんしゅう)は浄土宗を始めた法然の弟子である親鸞(しんらん)が始めた宗派です。

 

そのため浄土宗と名前が似ておりセットで覚えることができるので、他の宗派に比べて浄土宗と浄土真宗は覚えやすいのではないでしょうか。

 

浄土真宗の特徴としては、阿弥陀仏による他力の信心を持って往生すれば成仏できるという教えがあります。

そのため念仏を唱えなくても信心さえあれば良いとされ、善人よりも悪人である自覚がある人こそ救われるべきだと説きました。

 

このことを悪人正機説(あくにんしょうきせつ)といいます。

浄土宗との違いは念仏を唱えることを重視するか、念仏を唱えようとする気持ちを重視するかです。

浄土真宗は念仏を唱えようとする気持ちを重視する宗派なので、浄土宗と間違えないように注意しましょう。

 

日蓮宗

 

日蓮宗(にちれんしゅう)とは日蓮(にちれん)によって始まった宗派です。

自らの名前が宗派の名前になっています。 宗派と宗祖の名前が同じなので、他の宗派に比べても覚えやすいですよね。

 

日蓮宗は法華経を大切にして、万人が平等に成仏できるという仏教の原点に戻るべきだと教えました。

そのため、日蓮宗は「南無妙法蓮華経」を繰り返し唱えることが最も大切な信仰だとしました。

日蓮宗の別称として、法華宗(ほっけしゅう)と呼ばれることもあります。

 

時宗

 

時宗(じしゅう)とは一遍(いっぺん)によって始まった浄土教の一宗派です。

時宗は念仏で「南無阿弥陀」を唱えるのが特徴で、念仏を唱えることで浄土往生が約束されると考えられています。

 

信心の有無や善人であるか悪人であるかに囚われず、念仏を唱えていればどのような人でも救われると説きました。 時宗の総本山は神奈川県藤沢市の清浄光寺にあります。

 

臨済宗

 

臨済宗(りんざいしゅう)は禅宗の一派で栄西(えいさい)によって伝えられました。

日本三大禅宗の一つです。

 

臨済宗は念仏ではなく、坐禅によって悟りを得ることこそが浄土へ繋がると考えられています。 坐禅をひたすら行うことで、お釈迦様に近づくことができるという教えです。

 

曹洞宗

 

曹洞宗(そうとうしゅう)とは禅宗の一派であり、道元(どうげん)が宋から日本に伝えたとされています。

日本三大禅宗の一つです。

 

曹洞宗が禅宗なのは、お釈迦様が坐禅の修行によって悟りを開いたということに由来しています。

曹洞宗は禅を組む際に、面壁座面(めんぺきざめん)と呼ばれる壁に向かって禅を組んで行われるのも特徴の一つです。

 

中学受験でよく出る鎌倉時代の仏教の覚え方についてのまとめ

 

今回は中学受験でよく出てくる鎌倉時代の仏教の覚え方とそれぞれの宗派の特徴について見てきました。

最後に本記事の内容をまとめてみましょう。

 

「鎌倉時代の仏教はグループ分けや語呂合わせで覚えると良い」

「鎌倉時代には6つの宗派があり、それぞれの名前と開祖をセットで覚える必要がある」

 

鎌倉時代の仏教は数も多く、その内容も似ていることからなかなか覚えるのは難しいでしょう。

そんなときはグループで分けたり、語呂合わせを作ってみたりするなど、ひと工夫が必要です。

 

そのほかにも表にまとめてみたりと、同じ要素を比較し、整理して覚えることも大切になってきます。

仏教はそのほかの歴史に比べて面白味が少ないと感じることがあるかと思いますが、中学受験では大事な項目の一つなので、頑張って勉強しましょう。

 

受験を控えているお子さんがいるご家庭はぜひ、本記事の内容を参考にして受験勉強の指導に役立ててくださいね!

 

終わりに

 

中学受験でよく出題されるのが、鎌倉時代の仏教についてです。

仏教が爆発的に広まったこの時代にはさまざまな宗派が誕生し、それら全てを覚えなければなりません。

本記事では、普段の勉強ではなかなか覚えづらい仏教の覚え方について詳しくご紹介しています。

電話 メール
13:00~20:00(月~金)
東京都武蔵野市境一丁目