偏差値の低い学校に中学受験をする意味はあるのかと悩んでいませんか?
ついつい偏差値で良し悪しを判断しがちですが、偏差値が低い中学に進学するメリットは実はたくさんあります。
本記事ではそのメリットとデメリットを解説しました。
偏差値ばかりを気にして、子どもにとっての最善の選択を間違えないようにしましょう。
中学受験の偏差値
中学受験における偏差値は、中学受験をしていない学生も入れた全体で考えるとかなり高い基準の高い偏差値になります。
中学受験の偏差値が低いからといって、地元の公立中学と同じかそれ以下の教育レベルというわけではありません。
高い学費を払ってまで偏差値の低い学校に入る意味がないわけではありません。
中学受験をしていない子どもたちと比べれば、上位の子どもがいる環境に身を置くことになります。
そのため偏差値の低い学校を受験する意味はあります。
本記事ではそのメリットをより詳しく解説していきます。
偏差値の低い中学を受験するメリット
偏差値が高くても低くても中学受験をするメリットはあります。
偏差値の違いによって変わるメリットもありますが、中学受験自体のメリットがかなり大きいです。
・充実した環境
・教員が生徒を理解している
・部活動を最後までやり切れる
・教育の質が高い
・人間関係のハズレが少ない
学校で受験対策ができる
中学高校と6年間を見据えてのカリキュラムが組まれていて、さらに大学受験を強く意識している場合がほとんどです。
そのため塾に通わずとも受験対策をしてもらえます。
もちろん通っている学校よりレベルの高い大学を狙う場合は学校での学習以外に予備校や塾に通う必要もあります。
充実した環境
特に私立中学の場合は、公立中学校に比べて設備が充実していることが多いです。
運動施設であったり、大きな図書館や自習室、充実した実験室など。
部活に力を入れたい子どもや勉強や専門分野に力を入れたい子どもにとって、設備などは大きなポイントになります。
偏差値が低いといえど、設備は充実しているので子どもの興味関心と合わせて選ぶのもおすすめです。
教員が生徒をよく理解している
偏差値の高い学校に比べれば、教員の優秀さは劣るかもしれません。
ですが、公立中学校と中高一貫では教員の生徒理解度が大きく違います。
特に私立の教員は異動などがほとんどありません。
そのため中学校1年生の頃の担任が高校2年生になっても学校にいることは普通です。
互いに知り尽くした、話しやすい先生と生徒の関係は教育においてとても重要です。
部活動を最後までやり切れる
中学で部活を引退する必要がない為、思う存分部活をやり切る事ができます。
心と体の成長期である時期に、最後まで部活をやり切れるというのはかなり大きなメリットになります。
またチームメイトや指導者、環境が大きく変わらない事で伸び伸びと部活動をやることができます。
学校によっては高校生とほぼ同じ環境で部活をやる場合もあるため、レベルの高い環境であったり、大きく年の離れた高校生との交流もあり、刺激的な学校生活になります。
教育の質が高い
中学受験における偏差値が低くても、公立の一般中学に比べれば教育や環境の質はかなり高いです。
また周囲の生徒も同じく中学受験組のため、荒れた生徒や問題のある生徒は比較的少ないでしょう。
学校の方針による質の高い授業や行事、留学等が行われるため公立の中学では体験できない教育を受けられます。
人間関係のハズレが少ない
周りの学生も受験をしてきており、同じ学校を望んできているわけなので相性がいい子どもが多いです。
特に問題行動を起こすような学生は少なく、健全で落ち着いた学校生活を過ごしやすいです。
さらに6年間同じ友達と過ごすことができるため、深い友情を築くことができます。
偏差値の低い中学を受験するデメリット
偏差値の低い中学を受験するデメリットとしては、高額な学費を支払う必要があることが挙げられます。
偏差値が高くても同じですが、学費は公立の一般中学に比べてとても高いです。
ただ学費は高いですが、その分授業の質は高く塾に通う必要がないなど、最終的にかかったお金は意外と公立の中学とそれほど変わらない場合もあります。
偏差値の低い中学校に入学するかは子どもと話し合おう
当然ですが、志望校に落ちて偏差値の低い中学校に進学するかどうかはしっかりと子どもと話し合いましょう。
子どもは地元の公立中学校に入学することを望んでいる場合もあります。
志望校に落ちるなら地元の友達と同じがいいという子もいるでしょう。
志望校に落ちたことで気持ちが落ちている状態なので、しっかりと子どもの本音を聞き出して最善の選択をしましょう。
まとめ
今回は偏差値の低い学校を受験するメリット、デメリットを解説しました。
中学受験における偏差値は、高校受験におきかえると10~15は上がります。
そのためそこまで気にする必要はありません。
偏差値の低い中学校だとしても、地元の公立中学校に通っては得られないメリットがたくさんあります。
それだけ中高一貫の教育や、充実した環境の中での学生生活には価値があります。
仮に志望校に落ちたとしても、偏差値の低い中学校に入るかどうかはメリットを知った上で子どもと一緒に検討しましょう。