【中学受験】国立と公立と私立の違いを学費・試験内容等から徹底解説|大学受験エリート

【中学受験】国立と公立と私立の違いを学費・試験内容等から徹底解説

 

中学受験で国立と公立、私立の違いをしっかり理解できていますか?

同じ中学校でもそれぞれ大きな違いがあります。本記事ではそれぞれの特徴から、学費や入学試験の違いまで徹底解説しました。

 

これを読めば国立と公立と私立の違いが簡単にわかるようになります。ぜひ最後までご覧ください。

 

国立・公立・私立の教育方針の違い

 

まずは3つの中学校の設立目的を見ていきましょう。

ちなみに本記事での「公立」とは公立中学校ではなく、公立中高一貫校を指します。

 

公立中学とは一般的に中学受験をしない学生が通う中学校で進学に試験は必要ありません。

公立中高一貫校は入学試験の受験が求められます。

 

国立

 

国立中学校は国立大学に付属する中学校になります。

 

国立大学による研究が行われる場所でもあり、様々な教育方法のモデルとなります。また教育実習生が実習を行う場にもなっています。

 

主に教育、大学の研究に用いるために設立されました。

 

公立中高一貫

 

平成11年度に国が教育を受ける学校の選択肢を増やす目的で、中高一貫教育制度を導入しました。

 

その際に設立されたのが公立中高一貫校です。

国立の様に教育研究の場としてではなく、教育の多様化を目的として生まれました。

 

私立

 

私立中学は学校法人が運営をするため、国などの公的機関ではなくその法人によって目的は異なります。

そのためカリキュラムや教育方針は独自なものが多いです。

 

それぞれの学校で理念や教育方針は異なり、また歴史も異なります。

どういった学生を育てていきたいと考えているのか、必ずチェックしましょう。

 

国立・公立・私立の特徴

 

ここからはそれぞれの特徴を解説していきます。

同じ中学校生活でも、国立・公立・私立ではまったく異なる学校生活になるので、よく理解して子どもに合ったところを選びましょう。

 

国立

 

国立中学校といえば、最先端の教育を受けられるところが最大の特徴になります。

 

名門とされている国立大学の最新の教育ノウハウや研究が反映される場となっていて、生徒としてもとても刺激的な学校生活を送れます。

 

公立中高一貫校や私立中学と大きく違う点とは、大学受験をそこまで重視していないというところです。

そのため大学受験等は個人で受験対策をする必要があります。

 

また東京の国立中学校はほとんどが高校に内部進学可能ですが、都外の国立中学校では小中一貫の所が多く、高校は受験する必要があることもあります。

 

公立中高一貫

 

多様な教育の推進を目的として誕生した公立中高一貫校は、中高6年間一貫した教育を受ける事ができます。

後述しますが、学費も安く大学進学率も高いのでとても人気の高まっている学校です。

 

私立

 

私立中学は各学校の様々な教育方針が最大の特徴です。

充実した学校環境や教員、多様な部活動、交換留学等々理想の中学校生活を叶えてくれる中学校が見つかるはずです。

 

その反面、教育方針や特徴が子どもと合わない可能性もあるため慎重な選択が求められます。

 

学費の違い

 

学校の特徴や教育方針も気になりますが、学費もかなり気になると思います。

 

学費の安さで並べると

国立>公立中高一貫校>>私立

となります。

 

国立中学校では入学金や授業料が無償である事が多いです。

公立中高一貫校は公的機関のため義務教育である中学校教育は授業料無料です。

 

私立中学は学校によってかなり幅がありますが、どこも国立・公立と比べて高額です。

また国立も私立も通学にかかる費用や学外での学習、修学旅行、部活動、PTAなどで費用が発生します。

 

試験の違い

 

学費の次にそれぞれの入学試験を解説します。

 

入学試験の形は大きく変わるため、もし併願する際は両方に備えておく必要があります。

厳密にいうと国立と私立は試験で、公立中高一貫校では検査が行われます。

 

国立

 

国立と私立ではそれぞれ学校によって試験内容は変わります。

国立中学では学力テストだけでなく、報告書と呼ばれる小学校での活動記録も評価の対象になります。

 

主に出席日数、各教科の成績、学校での態度や活動内容をチェックされます。

高校受験の「内申書」と同じイメージで大丈夫です。

 

学校によって異なりますが、基本的に学力テストでは総合的な学力を問われます。

必ず過去問等で志望校の傾向を把握しておきましょう。

 

私立

 

私立中学も学校によって試験内容は大きく変わります。

国立と違い、報告書の提出を求める中学は多くはありません。

 

私立中学の入学試験最大の特徴は出題範囲が、小学校で学習する範囲以外も含まれているところです。

そのため、塾などの専門の受験対策が必須です。

 

学校によっては全教科ではなく、1,2科目など得意分野のみで受験できる場合もあります。

そのため出題範囲は広いですが、公立中高一貫校や国立より受かりやすいです。

 

公立中高一貫

 

公立中高一貫校の試験は適性検査になります。

適性検査とは、難しい知識や解法を問うのではなくグラフや文章を正しく読み取る力や自分の考えを言語化する力も問われます。

 

そのため小学校の学習範囲内からしか出題されませんが、私立中学より簡単というわけではありません。

 

国立・公立・私立を選ぶ時のポイント

 

選ぶポイントは3つです。

「親と子どもの考え」

「学費」

「試験の相性」

 

教育方針や授業スタイルの違い、試験のやり方の違い、など子どもに直接かかわる部分はしっかり子どもに理解させるようにしましょう。

 

親と子どもの考え

 

まずは何より子どもの希望や親自身の考えを明確にしておきましょう。

 

興味関心がすでに強い子どもや、打ち込みたいスポーツがあったり、留学に興味関心があるなどある程度方向性が決まっている場合は、それを支えられる設備や教員のいる学校を選びましょう。

 

また子どもの興味関心だけでなく、親として人生設計を考えたうえでの条件も明確にしておきましょう。

特に国立や私立での教育方針の違いや、学校生活の違いは学校に足を運んでみることが大切です。

 

学費

 

経済的に余裕がある場合を除いて、学費は大きなポイントになります。

あまり無理をし過ぎると入学した後がかなりしんどくなってしまいます。

親が無理をしている姿を見るのは子どもにとっても辛いことです。 正直に学費を考慮して、志望校を選択することも重要です。

 

試験の相性

 

小学校での活動や態度を見られることや、全教科の試験など入学試験の相性がいいか悪いかも重要です。

子どもは過去問での感触しかわからないので、報告書や試験方式などしっかり親が調べて、子どもと一緒に選ぶようにしましょう。

 

まとめ

 

今回は、国立と公立中高一貫校と私立の違いについて解説しました。

主に教育方針、学費、入学試験の3つに違いがあります。

 

 

  国立 公立中高一貫 私立
教育方針 最先端の教育 多様性のある教育 各学校独自の方針
学費 かなり安い 安い(授業料免除) 高額(学校によって大きく異なる)
入学試験 学力テスト+小学校の活動記録 適性検査 学力テスト・学校によってさまざまな形式

 

学校によってさまざまな形式 試験内容や学費、教育方針など同じ中学校でも全然違います。

特に私立と国立では、教育内容が特殊であったり、変わる可能性もあるため説明会などでよく理解しておくことが必要です。

 

学費や試験の相性もありますが、子どもがいきたい中学校に通わせてあげられるように早めに説明会などにいき、選ぶようにしましょう。

 

また親目線として重要な大学受験への姿勢、カリキュラムもしっかり確認しておきましょう。

特に国立大学は学費も安く、教育の質も高いですが大学受験の意識は他の2つに比べて高くありません。

 

そのため大学受験の時に塾の費用がかかったり、子どもも大学受験で再び苦労することになったりします。

逆に私立や公立中高一貫は、大学進学実績も強く、カリキュラムも魅力的です。

子どもには判断しづらいポイントなので、親がしっかり確認するようにしましょう。

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