受験勉強は量も質も大切だと言われるため、空いた時間があれば常に勉強にあてたいと考えている人も多いでしょう。
しかし、長時間勉強をしていると当然ながら脳が疲れ、勉強の効率も落ちてしまいます。
そこで今回は、受験勉強疲れした時の効果的な対処法についてご紹介していきます。
疲れたまま勉強を続けるよりは、きちんとリフレッシュしてから勉強に取り組んだ方が定着しやすいので、ぜひ参考にしてみてください。
睡眠をしっかり取る
寝る時間も削って受験勉強を頑張る学生もいますが、これは絶対にNG。
なぜなら、人の脳も身体も寝ている間にエネルギーを取り戻して元気になるからです。
明日が定期テストで切羽詰まっているなどの状況とは違い、受験勉強は長い長い旅路です。
睡眠を削ってまで勉強しても、残念ながら効果的とは言えません。
むしろ脳が疲れたままなので、覚えたこともすぐに抜けていき定着しなくなってしまいます。
睡眠は人間が生きる上で最も大切なことと言われているものですから、受験勉強に限らず毎日きちんと取るように生活リズムを整えましょう。
厚生労働省によると、人が必要とする睡眠時間は6~8時間だと言われています。
もちろん個人差があり、3時間寝るだけで元気いっぱいのショートスリーパーもいれば、10時間寝ないとスッキリしないロングスリーパーもいるでしょう。
自分で「今日は体調がいいな」と思える日の睡眠時間を覚えておき、受験に向けて睡眠時間を整えていきましょう。
友達と話して気分転換
今すぐに受験勉強疲れを取りたいというのなら、電話で友達と少しおしゃべりしてみましょう。
人と話すことはかなりの気分転換になることがわかっています。
家族とでも良いですが、自分や家族が家にいないなら友達とLINE電話で気軽に話してみることをおすすめします。
ただ、ここで注意しなければならないのは、絶対に長電話になってはいけないこと。
そのため、電話する相手もしっかり選ぶ必要があります。
お互いに何時から何時まで勉強し、集中力が切れそうな時間に電話を短時間だけすると決めておくとGOODです。
15分だけ机で昼寝
受験勉強をしていると、昼寝をするのはなんだか罪悪感を感じることかもしれません。
しかし、実は机や椅子などで、仮眠を取ることは脳疲れを取る効果があります。
昼寝と言っても、がっつり寝てしまうのではなく15分と短く設定します。
また、ベッドだと長い間熟睡して勉強をするモードに戻ってこられなくなるため必ず「机や椅子で眠る」ようにしましょう。
あえて少し寝にくい姿勢である机につっぷす形や、傾斜のある椅子で寝ることで熟睡を防ぐことができます。
短い間でも少し寝れば受験勉強疲れを払拭することができるので、疲れたと思ったらスマホで15分計ってプチ仮眠を取るようにしてみましょう。
近所を歩いてリフレッシュ
座りっぱなしで長時間いると、集中力がなくなってきます。
脳が疲れたと感じたら近所を歩いてリフレッシュしましょう。
あまり遠くまで行くと時間がかかってしまうので、近所を回るくらいがちょうど良いですね。
ずっと座っていた身体を目覚めさせるように動かすと、脳が勉強で使っていた領域を休めることができます。
身体と一緒で、脳も酷使すれば疲れます。
身体の場合は、例えば野球のバットの素振りをやりすぎたら腕が痛くなるなどのわかりやすい症状が出ますよね。
ところが脳の場合は、ただ疲れて何もやりたくないという無気力状態になることもあり、それをやる気がないだけと考えてしまうことがあります。
確かに集中できる時間には個人差がありますが、やる気がないことを自分の自己コントロールができていないせいだと決めつけるのは良くありません。
きちんと脳が疲れていることを自覚し、休ませてあげる正しい対処法を実行しましょう。
お風呂に入って無心になる
皆さんは、お風呂に入るとなんとなく身体も心もスッキリしたという経験はありませんか?
シャワーを浴びるだけでなく、湯舟につかって全身の血行を良くすることで身体の疲れが取れていきます。
受験生だと中にはお風呂の時間を使って暗記系科目をやるという猛者もいますが、脳が疲れていると感じた時にはぜひ無心になってみてください。
何も考えない、ボーっとしながら湯舟につかることで、再び脳が元気になり勉強できる状態になります。
受験勉強疲れを感じたら、自分を責めずに疲れを取ることを優先
受験勉強疲れは、今すぐできることから日頃から気を付けることで対処する方法まで多くありましたね。
まずは睡眠を第一にし、どうしても集中力が続かないとなれば友達と話したり、軽く運動したり、仮眠を取ったり、お風呂に入ってみましょう。
効果的な対処法を知っておくのも受験勉強の一環です。
無理はせず、徐々に集中力が上がるよう「脳体力」を付けていけるといいですね。